おさわり探偵 小沢里奈

おさわり探偵 小沢里奈 ぐっどぷらいす

おさわり探偵 小沢里奈 ぐっどぷらいす

タイトルとキャラクターに全力を注ぎすぎたゲーム。

逆転裁判4のあとに手を出したものの、長らく放置していた探偵モノ(?)アドベンチャーゲーム小沢里奈。ついに本日四話までクリアした。というか、振り返ってみると一話でプレイ継続につまづいたのがなければ、あっさり遊び終えたんじゃないかな。あの第一話は導入部としてはあんまり出来がよくないと思う。総プレイ時間は十時間未満。

このゲーム、タッチペンを使いまくるわりには操作性がよくなかったなあ。人の話を途中で遮ることができないので、話がこれで終わりかどうか確認しようと、同じ人間をもう一回クリックすると同じ話をタメもアクションも含めてフルでもう一度聞くハメになるのは慣れるまでイライラした。あれをキャンセルできるだけで、どれだけマシか。

謎解きに関しては、昔ながらの制限時間なしで解答一つ、選択肢総当たり、組み合わせ総試し型のアドベンチャーゲームなので、詰まること数度。蝶蝶の取り方とスケートリンクの穴で詰まった。マップのどこになにがあるのか分かって、「何となく詰まったらその辺を巡回する。それで進まなければ、現場で全ての選択肢を試す」というコツをつかんでから、サクサクと進むようになったけどさ。全体的に、答えは分かっているのに、解き方が分からずうろうろすること多数。

キャラクターとストーリーはかなり微妙。とくにストーリーは、ときおりニヤリとする部分はあるものの、全体的に淡泊でいてしつこいという妙な味付けになっていると思う(我ながら謎な感想だな)。ちとせ、まなみ、りなの三人娘では、主人公の里奈が一番冷めていて大人で、感情移入できるという珍しい主要キャラクター陣だった。最初から壊れてる愛美は置いておいて、千歳の壊れっぷりがひどい。
その他脇役はブキミでよかったが、マンションの管理人米子が妙にキャラ立ちしていたのに二話以降はなんでもなかったのが意外だった。というか、緑色の鳥が米子なのは、sakusakuネタなのか。……えらい微妙な。

ちなみに私は、逆転裁判は大好きだが、神宮司三郎は遊ぶ時点で耐え難く、ファミコン探偵クラブはそこそこ面白かった。という人物であります。ファミコン探偵クラブの延長線だと思えば遊べるものの、逆転裁判のあとにやるゲームではないわな、と思った。