5話、次は6話

難産だった。今回は難産だったよ。

月中に6話を出したいけど、難しいかな。1〜2話が1月、3話が2月で4話が3月、と順調に一ヶ月に1話ペースになってしまってるので、頑張って三週間に1話のペースを実現したい所だけど、今回書き出すのにもかなりエネルギーが必要だったし、なあ。

想像以上に、毎回新キャラが出てきて、データを毎回新しく作っていかないといけないのが、割と誤算だった。一回みっちり作ってしまえば、後は追加キャラを2〜3人作れば次のシナリオに行けるかと思ってたんだけど、毎回5〜6人は戦う人が、2〜3人は会話に登場する人が増えているので、データの準備に時間がかかってる。

内容としては、信長*1が戦争とか兵士について、どう思っているのか、というのが今回は悩みどこだった。信長が岐阜に帰ったら三好が攻めてくるのは分かっていただろうし、実際すぐに兵を出しているから、計算づくだったんだろう。問題はそれをどう考えていたか。

世間的には、この手の王様の特性としては、二つ軸がある気がするのだ。

  1. 封建領主のくせに、戦争で死ぬ兵士に対して近代的な人権意識があるかないか。
  2. 自分を悪人と認識しているか、仕方なく戦っている被害者と認識しているか。

・パターン1:「BASARAの赤の王状態」(人権意識なし、悪人と自己認識あり)
「選ばれた人間」だけしか眼中になく、自分の友人とか好敵手は人間と認めるが、それ以外は生きようが死のうがあまり気にしない。捨て駒になるのが当然、ぐらいに思っている。凄惨。

・パターン2:「キンゲのシンシア・レーン状態」(人権意識なし、悪人と自己認識なし)
戦争をゲームとしてしか理解しておらず、自分が戦争をやって、命のやりとりをやってることを余り実感していない。現場で人が血を出すのを見て深く動揺するタイプ。ちと小物っぽい。

・パターン3:「GWのトレーズ状態」(人権意識あり、悪人と自己認識あり)
自分の目的のために死んだ兵士の名前を全部覚えていて、そのたびに悲しむが、自分の野心のために殺したことは認識しているタイプ。正々堂々と戦った部下のことは「お前の死はムダにはしない!」と言う。たしかに男前ではあるが、覚えていて悲しめばそれで許される問題なのか、という気はしないではない。

・パターン4:「アルスラーン状態」(人権意識あり、悪人と自己認識なし)
ファイアーエムブレムの主人公状態、とでもいうべきか、自分の掲げる大義を人死によりも上位の目標とするものの、兵士の死に涙し、可能な限り人死にを減らそうという優等生的な性格。パターン3と比べ、自分を「被害者」で「仕方なく戦っている」と位置づけている所が異なる。
こういう性格の奴が、「平和な世界を作るんだ」とかいう目標を掲げて、大陸制覇だとか悪の道に走りやすいような気がしないではない。比較的純朴な「聖戦の系譜」のセリスから、ある程度清濁併せのむ「マイスタージパング」の信長まで、大抵の主役の王様はこのタイプな気がする。

あんま、パターン4の王様は定番なので避けたかったが、引力に打ち勝てなかった感じかな。「1」はちょっとやってみたかったけど、凄惨な人物設定になるんで、辞めました。

*1:信長をなんと表記するか、も結構迷った。通称だと三郎、官位だと弾正忠だがどっちもイマイチだ。官位はバシバシ上がっていくし。