魔女とお姫様と銅像

赤の子が直斗キャラの生徒会長に失恋する話と、前回銅像になっていたので今回は活躍の場があった青の子の部活の話。
銅像のウラとはいえ、なんであんな道ばたで裁縫してるんだろうなあ、と思ったが、家でも教室でも生徒会室でも男として行動してるから、きっとあそこしか女子っぽい行動を他人の目から隠れてできる場所を知らないんだろうなあ、と思ったらすごい勢いで不憫になった。
でも、よく考えると丸見えだよな。青幹部の人から丸見えだったんだから。たぶん他の生徒もみんな会長があそこの銅像のウラで何かコソコソしているのは知ってるんだけど、あえて何も言わないで、近づかないでいてあげてるんだろうなあ。みんな優しいなあ。なんてハートウォーミング。

お兄さまと会長の夕焼けの場面がやたらきれいでびびった。学校の校門から見える町を見渡す風景とかもじつにいい。
作中にほぼ毎回でてくるあの川縁って、多摩川とか荒川かと思っていたけど、どっかの地方都市って設定なんだよなあ。

感想をみてまわったところ「なんでみんな女だと知っているのに、男装する必要があるのか?」というもっともな指摘多し。なんだろうなあ。たぶん、強制されてるんじゃなくて、柔道家になって、事業家だか何かの家の跡取りになるには、男性的な行動規範にのっとっていないといけない、みたいに自分で自分を縛っているのではなかろうか。と見てるときには無意識に思ったものだった。だから直斗っぽいな、と思ったのだ。たぶん。