ジャンル・新社会人向け

面白かった! 今回は絵柄もアクションも超安定!
ついに他人を気遣うえりかを見ることもできて、感動。

あの種って、大人からでもできるんだ。いや、モモねえはまだ高校生だから……
銀魂の『マダオはまだ芽が出ない』を思い出した。
しかし、会社員にもなって、プリキュアに助けられるとは普通思わないよなあ。

今回、ピンチなところで、あの種でドーピングする話がでてこなかったのはなんでなんだろう。もう勝てなくて、絶望先生仮面が登場するかと思ったら、頑張って二人でやっつけました、という展開は結構良かったと思う。

『大人になること』と『仕事』がこのアニメのサブテーマなんだろうか。
今回や、前回、ラーメン屋の話やカメラマンの話はもちろんそうなんだけど、生徒会長が男装してる理由も『家の事業を引き継ぐため』みたいな感じだし、えりかの姉に対するコンプレックスとか、パッション部での活動というのも『(働いている)大人の姉と、子どもの妹』『将来の仕事として』ということだし、つぼみが気遣いのできる、悪くすれば自分の気持ちを押し殺すようになったのも両親の仕事が原因なわけで……

昔の魔法少女ものは、『大人になって』『職業につけば』『何かを成し遂げられる』という前提で、大人になったり職業人になったりしていた気がしますが、本作の大人たちはみんな仕事を通じて失敗したり、悩んだりしていて、『大人になる』ことで別に何かが解決するわけじゃなくて、それは新しい悩みごとの出発点でしかないわけで……大人向きな世界観ですよ。

それにしても、今回は大きなお友達向けの展開だった。時期的に考えても「新社会人」向けとしか思えない。誰得。
小畑さんは、きっと夏ぐらいには非実在青少年をもしゃもしゃする条例で規制される類の同人漫画で、つぼみをわしゃわしゃする役で引っ張りだこになることは間違いない。……とか考えてしまう俺の心が歪んでいるんだろうか。

つぼみさんの回想場面。あれは、大きなお友達(父親や母親や小畑さん目線でみる側の人間)にとっては『ああっ。俺が悪かった。つぼみを守ってやりたい!』的な想いを持つシーンなのですが、実際に両親がともに働きにでていて祖父母のところで育てられてる子ども(知り合いの所に数名います)からすると「え?」なんじゃないだろうか。

つぼみの両親は、お父さんが優秀な研究者で、たぶんお母さんも営業センスがあったからか、お祖母ちゃんの家という地縁もあったりして、割とあっけなく自営業になってくれましたが、普通はそうはいきません。

「つぼみちゃんとは違って、私の両親はお仕事を辞めてくれない。私はつぼみちゃんと違って両親に愛されていないんだ」と、全国のお子さまたちの心の花が弱っていないか心配です。