P3F Episode Aegis

Thanatos。Memento mori

夜な夜な、自分の頭に拳銃を押し当てて引き金を引く物語。
忘れないよ、駆け抜けた夜を。

P4が「嘘と真実」の物語だとすれば、P3の表テーマは「死を思え」ということであった。
限りある生を経て成し遂げることとは何か。しかし、では成し遂げるべきことを見失った人は、では死ぬべきなのか。それに対する回答がP3Fであり。P3FはP3の答えの変奏曲である。

人は必ずその死を迎える。避けられない死を迎えて無に還る。では、限りある生を生きることの目的とはなにか。もちろん生をかけて成し遂げることもあるだろう、だが残るものがあるはずで、それはつまり「絆」ではないのか。自分が生きた証とは、その業績の上にのみ残るものではなく、自分が関わり合った人々との間に残した絆こそが、自分がこの世界に存在した証ではないのか。

中学生の世界認識のようだが、それがP3Fの持ってきた結論で、ひどく単純で、心地よい終わり方だったと思う。・・・・・・ちょっと単調だったけどな。

さて、今度こそPS2とはお別れかな。