サクラ大戦5 と 逆転裁判4

サクラ大戦5は終わった。どうせもうPS2でゲームすることもないだろうと思って、まったく期待してなくて700円ぐらいのやつを中古で買ったんだけど、これはかなり面白かった。とくに「サクラ大戦1〜4」までが好きで、かつ「逆転裁判4」にがっかりした人には向いていると思う。
ようするに、作数を積み重ねたシリーズもので、主人公とサブキャラを一新して始めた次期シリーズの第一話として、とても良くできている。

もちろん、良くないところもあるさ。
妙に寂しい舞台シーンとか、明らかに3の巴里に比べ、マップも人間関係的にも狭い紐育とか、一部以外はなんか気合いが抜けてるキャラ絵とか。ダイアナさんの期待を裏切る美声とか。戦闘がひたすら作業感満載でむちゃくちゃ眠くなるとか。いや、本当に。なんど寝オチしたことか。

それでも、「サクラ大戦5」は「サクラ1〜4」の良いところをちゃんと継承し、かつ新シリーズとして作り上げている。これは未熟な主人公、大河新次郎の成長物語であり、大河は大神一郎とはちゃんと違うところへ育っていくことが明示される。

思えば大神一郎は「正義」の人だった。つねに彼は正義であり、彼の前に立ちふさがるものはすなわち悪だった。たしかに大神のいう「正義」はさほど独善的ではなかったものの、それでも「俺たちは正義だ!」と言い切る大神にはなんというか、一抹の傲慢さがあった。

大河新次郎は「正義」の人ではなく「希望」の人である。彼は「悪」を排除するために戦うのではなく、未来を選ぶために戦うのだ。あるいは幸運を手に入れるチャンスを手に入れるために。

だがしかし、五年経っても続編がでないってことはたぶん、サクラ6はないんだろうなー。「逆転裁判」も「逆転検事」なんて後ろ向きな作品造り続けないで、5を出せばいいのに。残念だ。ヴァルキュリアですかね。このあとはひたすら。