スパロボZネタのシナリオ案?

  • 「絶斗組」と命名された一行のなかで、そのあんまりな名前に反旗を翻した男達がいたが、実際に周囲に聞いてみるとまるで同意を得られなかった、という話。

「シンは変だと思わないのか?」「なんで? Team Zだろ?」「いや、漢字の話なんだけど」「漢字? 漢字ってなんだ?」「! オーブって日系じゃないの?」「だって、日本はオーブの他にあるだろ。オーブはオーブ、日本は日本」「だって、アカツキとかオノゴロ島とか、人名だって明らかに……」「それは偶然の一致だろ。偶々だ。偶々」「……ゲイナーは? ゲイナーは、日系だよね?」「日系っていうか、ヤーパンだろ。それに、僕はヤーパンの血はあまり入ってないよ。サラさんの方が……」「まあ、ウルグスクのピープルに、ヤーパンの伝統の象形文字を聞いてもしかたないだろう」「ゲインさん! ゲインさんは、絶斗組って、誰が命名したのか知ってますか?」「まあ、行きがかり上知ってはいるが、そうそう軽く話すものでもないと思うが」「神北のじいさんですかね。こういう妙な命名をするのは」「うむ、そういう風に思っているならいいことだ」「はあ」
「……セツコ君」「はい、どうしました、神北のおじいさん」「暴走族でもないのだし、絶斗組というのはどうかと思うのだが」「でも、皆さんからは好評ですよ」(……それは、誰も日本語で喋ってないし、漢字も読めないからだと思うが)「なんだよ、じいちゃん。絶斗組でカッコいいじゃん」(……数少ない日本語話者の勝平たちは、世代的になあ)

  • もう一つはセツコ・オハラ親衛隊「セツコさんを守り隊」を結成した少年達が、気がついたら、アイドルよりも隣の女の子だよね、という無言の圧力に負けて組織の崩壊を迎える話。

「エニルのモノマネをしまーす」「……絶対許せない!」

「どうしたの? 最近、元気がないじゃない」「そうですか?」「あなたって、どこか他人とは思えないことがあるんだけど、ひょっとして、私たちも平行世界の同一人物なんじゃ……」「やだなあ、そんなこと、あるわけないじゃないですか。同一人物なら、年が十歳も違わないですよ」「……え?」「サラさんって、絶斗組のなかでも大人の女性だし、憧れちゃうなあ……」「え?」「レコアさんとは、どっちが年上なんですか?」「えっと、それは……レコアさんの方が年上だと思うけど」