4クール版まどかマギカ(ネタバレ)

「なにをしているんですか?」
まどかマギカを4クールでやった場合に、どうなるか考えてるの」
「もとが1クールなんだから、4倍に伸ばせばいいんじゃないですか?」
「それだと、間延びしちゃうじゃない。わたしは、もうドラゴンボールZをみたいわけじゃないのよ」
「なるほど」
「引き延ばすとしても、可能なのはせいぜい二倍ね。2クールで、本編と同じところまでやるのがいいんじゃないかしら」
「そうすると、残りの後半2クールはどうするんですか?」
「新編をベースにして、その後にフィナーレを追加したら良いんだと思う」
「なるほど、それは長大な物語になりますね」
「問題は、話を引っ張っていく人物が足りないところね」
「引っ張っていく?」
「物語には、引っ張っていく人、巻き込まれる人が必要です。まどマギの場合、巻き込まれるヒトはまどか」
「話を引っ張っていくヒトは、ほむらさんではないのですか?」
まどマギには、話をずっと引っ張ってるヒトはいないの。話を引っ張っていくヒトは順番にいなくなってしまう」
「最初はマミさん、続いてさやかさん、杏子さんですね」
「そう、だから1クールで終わらせるならともかく、4クールやるなら、このあたりの登場人物を簡単には消せないわ」
「すると、どうなるんです」
「たとえば、マミさんは完璧でカッコいい先輩をやろうとするも、3話目で魔女に負けそうになって、さやかに助けられてしまう。そこから、後輩たちに嫉妬してしまって、悪落ちしていくの。最後は、後輩たちを犠牲にして魔女に勝とうとして、そんな自分を恥じてみんなの前から姿を消すの。これが1クール目の終わりね」
「そのあと、どうなるのですか?」
「後の方のクールで、悪の魔法少女として再登場するの」
「悪の?ですか」
「まず、各キャラクターは4クール目まで居てもらわないと」
「すると、各キャラクターの退場エピソードはどうするんですか?」
「そこは、退場しないように変更するしかないじゃない。心に傷を負ったり、再起不能になったりするけど、後でまた再登場できるようにしておくのよ」
「はあ。でもずっと同じキャラクターだけで、一年も持つものでしょうか」
「そこで、新キャラの追加よ。3クール目になったら、謎の少女なぎさちゃんが登場するの」

「すると、2クール目の終わりでテレビの終わりに追いつく感じですね」
「それではだめです。その物語設定には致命的な欠点があります」
「え?」

「そのストーリー構成だと、2クール目が終わった時点で戦える味方の魔法少女が杏子さんだけになってしまいます」
「あ」
「困りましたね」
「。。。なら、一発逆転をしよう」
「といいますと?」
「まどかを3クール目から普通に変身するようにします」
「それは、ほむらさんが嫌がるんじゃないですか?」
「だから、ほむらちゃんは2クール目が終わった時点で力尽きて、4クール目まで再登場しません」

「おー、それならどうにか、4クール持ちそうですね」
「整理すると

1クール目:5人の魔法少女が徐々に登場。当初の先輩魔法少女だったマミは後輩を捨て駒にしたことを恥じて姿を消す。
2クール目:さやかと杏子のエピソードを中心に、TVアニメ版後半部分を再現する。さやかは自分を化け物と思って去っていく。ほむらは魔法少女化したまどかの力を抑えて、長い眠りにつく。
3クール目:平和になったはずの世界に、新キャラ、なぎさが登場する。なぎさを操っているのが、かつて姿を消したマミとさやかの二人、地獄姉妹であることが明らかになる。
4クール目:ついにほむらが再び目覚め、魔法少女5人組と最後の決戦に至る。そして、そのあと本当のラスボスとの戦いになる。

と、まあこんな感じかしら」
「なんとなく、どっかで聞いたような気がするストーリー展開ですが、いいんじゃないでしょうか」


公開後の評価「最初からまどホムで作ればよかったのに!」