IQOSとgloとプルーム・テックの一長一短

三種類の電気タバコを使って見たので、一回整理してみる。

 

  • IQOS

フィリップモリス製。最初に発売された電気式タバコ。

フィルターとタバコ葉詰めた部分でできてる「ヒートスティック」をホルダーについてる電極にぶっさして直接焼いて煙を出す。そういう仕組みなので比較的タバコに近い煙が出る。三種類のなかでは喫煙してる感覚が一番強く、一服の満足感も高い。

この結果、電気タバコの中では葉を焼いた匂い(繊維の多い葉を焼いたときの匂い。たぶん、玉蜀黍を焼いた時の匂いが近い)が副流煙にストレートに出る。従来のタバコの匂いではないけども同じ部屋の中で「これはIQOS吸ってるな」とわかる感じで匂いは強い。

取り回しは非常に悪い。一服ごとに3〜5分程度の充電が必要で、タバコ葉さすスティックの他に充電器を持ち歩かないといけない。このため、重量的にはスマホをもう一個、体積的にはタバコのロング型ハードケース2つを持ち歩く必要がある。「IQOSで喫煙するセット」はカバンとか持ってないと持ち歩けないので、昼食時にふらりと持ち歩くには向かない。

  • glo

ブリティッシュアメリカンタバコ製。

IQOSの今ひとつだった点を改善した感じ。充電池とホルダーが一体になっていて、一回充電が終われば一箱分吸うことができるので、IQOSに比べて取り回しはよくなっている。とはいえ重さはIQOSより少し軽いぐらいでズボンのポケットに入れて持ち歩くのは、携帯電話もう一つ持ち歩くぐらいの感覚でどうにか。

仕組みもタバコ葉を直接焼くのではなく、紙巻の外側から包み焼きというか蒸し焼きのような焼き方になっているため、煙の量は少なくなり、タバコの匂いもだいぶ減っている。部屋で吸っても匂いが残らない感じになった。

IQOSは結構ヤニが電極側にたまるので、定期的に掃除しないと妙なエグ味がでてしまうが、gloはそうでもない(ヤニは多少でる)。

反面、タバコ吸ってる感じはIQOSに比べて減っているし、煙が出る量がIQOSに比べて少ないので吸い方にコツがいる。充電池一体型のホルダーはそれなりに大きく、なんか吸ってる感じがパック牛乳吸ってるみたいでかっこ悪いんよなあ。でもパック牛乳をちゅうちゅう吸い出す感じで吸うと煙が多めにでます。

  • Ploom TECH

JT製。

使い回しがよい。他二製品と違って、タバコを焼かない製品で、電池をエタノールなどが入ったカードリッチに接続して加熱し、低温で水蒸気を出してタバコ葉の入ったカプセルを通して吸う。

この結果、他の製品に比べて電池が小さくて済む。持ち歩く重さはボールペン一本ぐらい。昼休みに胸ポケに納めて歩けるのでちょっと喫煙、というときに持ち歩ける良さがある。

問題点として、タバコの味は他の二製品と比べて少なく、一服の満足感は少ない。最近、メンソール製品では水蒸気自体にメンソール味をつけるようになったので少しは改善されたものの、やっぱりまだ味が少ないなあ、と感じる。

結果として、公式には一箱で通常のタバコと同じだけ吸える、と書いてあるものの、物足りないので、つい吸うペースが早くなってしまう。だいたい2倍以上のペースで吸ってしまう。ぶっちゃけコスパはあまり良くない。

使い回す部品は電池だけで、水蒸気の発生部分から先は全部使い捨てなので、メンテナンスを考える必要がなく、そういう点でも使っていて便利。

 

総じて、使いづらくて重たいが味はいいIQOS、吸い方にコツが必要でバランスはいいglo、とにかく手軽につかえるが味も軽いプルーム・テック。