ガンプラ初心者からの2ヶ月。EGガンダムからRGνガンダムまで。
2020年の年末。
外出予定もなく、人と会う予定もない。なぜならコロナ禍だから。
私は不意に思った。そうだ。ガンプラを作ろう。
暇だし。
とりあえずの目標として、ユニコーンガンダムを作ってみたい。私はユニコーンが好きではなかった。ガンダムは、いや、凡ゆる創作物は「新しくなっていく」べしだという古臭い嗜好が自分の中にあった。他人の褌を使って「これが正伝でござい」という面をするガンダムUCという作品は本当に毛嫌いしていた。
しかし、2020年末、私にはユニコーンガンダムを作りたいと思うキッカケがあった。バトスピ のユニコーンガンダムを愛用していたこと。そして、ニジガクにハマっていたことだ。
EGグレード ガンダム
自分はかつてガンプラに挫折したことがあった。30年近く前のことだから、長い断絶だった。元祖SDガンダムやBB戦士を作るのに熱中していた小学生の頃のことだ。SDガンダムを作るのは楽しかった。単純ながら色分けされ、接着剤はいらず、ニッパーできってはめこんでいくだけでガンダムがつくれた。
小学校も高学年になり、あるていど大人ぶってきた私は、ガンプラを試しに買ってみたが、嵌め込めんでシールを塗れば色分けされた完成品ができる元祖SDガンダムと比べて接着剤でくっつけて色塗りしないとあかん、というガンプラはかなりしんどかった。さらに完成品のカッコ良さの面でもなんかピンと来なかった。プラモデルというのは自分の趣味嗜好のリストから外して、30年くらいが経った。
というステータスからガンプラを作ろうということなのだが、何が何だか分からないので、とりあえずEGグレードガンダムを作ろうと思ったのだった。
家にあったニッパーで組んだ。あっさりと1時間もかからず、EGグレードガンダムは完全した。悪くない。なんだいけるじゃないか。
ガンダムMk-II
EGの次、ガンプラを作るなら、とりあえずHGだ、とEGグレードガンダムの説明に書いてあった。これはありがたかった。グレードがたくさんありすぎてよくわからなかったのだ。
しかし、どれが簡単でどれが難しいのかは分からなかった。あと、知っていて、モチベが保てることが必要だった。簡単そうだからと最初のガンプラにデスアーミーとかジム寒冷地仕様とかマグアナックを作るというのはつらい。
ガンダムだ。そしてシンプルなやつ。安い。この条件を満たしている一つが、Mk-IIだった。これを家にあったニッパーだけで作った。1時間半ほどで完成したが、シールがつらかった。一ミリ四方みたいなシールを貼る必要があり、ピンセットの必要性を感じた。
そこで買ったもの。ツールセット。
https://www.biccamera.com/bc/item/3286320/
ニッパーとピンセット、シール貼るやつ、鉄やすりのセット。これでイケるはずだ。あとはそれを試すだけだ。私は次に試すプラモを物色しつつあった。
ダブルエックス
比較的安く、それなりに派手なやつ。ダブルエックスを買った。平成のハッタリが効いたデザイン。そして、結構スリムでカッコいい。
ヤスってみる。そしてシールを貼る。
前のふたつと違って、このプラモはあまりパーツが細かく別れておらず、色を分けたければシールを貼るのだ、と俺に要求していた。
そして気がついた。このキット、どうも色味が足りないのである。箱の絵とできあがったもので、間違い探しのように色がついてない部分がある。。。
買ったもの。マーカー。色は塗りたい。しかし、あまり手間隙はかけたくない。マーカーで書くことにした。とりあえず黒があればいけるんだろう。たぶん。
こうしてガンダムDXは色塗り練習台として、ごちゃごちゃと色が塗り重ねられた。
ユニコーン
だいたい練習はした。たぶん作れるだろう、ということでついに当初の目標だったユニコーンガンダムの作成に取り掛かることになった。が、ここで問題。シンプルなユニコーンガンダム・デストロイモードがアマゾンで売ってないのである。在庫が豊富にあるのはフルアーマーのバージョンだった。
だが、私はもう探し回るのはいやだったので、フルアーマーユニコーンガンダムをぽちった。
このフルアーマーユニコーンガンダム。二つの予想外のことがあった。一つは作るのがやたら面倒くさいことだ。透明パーツの上に白い表面のパーツを被せ続ける作業の連続である。一個の部品をつくるのに常に中身の透明パーツ、表型の白、裏側の白、みたいな形でチマチマと作る工程になるのだが、本当に面倒臭かった。
次が、色塗るとこが余りないことだ。こいつ作中の色味的に、のべっとした状態に透明パーツの部分だけ緑とか赤に見える方がそれっぽく、線を書いたり色を足したりする必要性があまり感じられない。
しかし、長い戦いの末にユニコーンガンダムはできあがった。
サザビー
一つの戦いは終わった。あとは余生を生きようと思いつつ、あの買ったマーカーもったいないなあ。何か買ってきて色塗りたいなあ。という思いだけが残った。
近所のビックカメラで何かないか物色した。
私はビルドダイバーズとシードと00を、ほぼ履修していない。あとORIGINも嫌いだ。それからユニコーンガンダムを作るのは当分勘弁してほしいなあ、と思ったのでバンシイとかフェネクスも候補外だ。
ジム寒冷用地仕様を買うか・・・と思いながら物色したところ、サザビーとニューガンダム、シナンジュのHGUCがあった。毎回ガンダムばかりつくるのもちょっとマンネリだし、シナンジュとサザビーのどっちに思い入れがあるか、と言われればサザビーだ。
ゾルタンはちょっと好きなのでシナンジュ・スタインだったら買ってもよかったが、赤いやつ同士だったらサザビーだろう。
ということでサザビーを買ってきて、前に買ったまま使い所のなかった黄色で下半身のダクト部分をベタベタとぬりたくって、非常に満足した。
RG νガンダム
こうして戦いは今度こそ終わったかなあと思ったものの、再び二月になると「なんの予定もない四連休」が発生することになり、 私は頭を抱えた。
なにかHGよりも時間のかかるモデルを作りに行った方がいいのではないか。ということでグレードの説明などをみて回ると、HGの上としてRGとMGがあるということがわかった。
あー、MGってあのプラモコーナーに馬鹿でかい箱が置いてあるやつか、と思って私はちょっと二の足を踏んだ。しかも1/100と書いてあるから、出来上がりもでかいんだろう。トールギスとかちょっと引かれるけど、でかいのは嫌だ。置き場所に困る。
ということでRGからえらぶことにしたのだが、やっぱり「難しいやつつくるなら、できるだけシンプルなやつがいい」という発想に立ち返った。
Ζガンダムとか可変するやつは面倒くさそうだ。F91はシンプルだがそこまで好きではない。クロスボーン系はよさそうだが、最初に手を出すにはちょっと王道ではない気がする。
ということで、シンプルな本体がファンネルを背負っているだけだろう、とうジャッジからニューガンダムの作成に取り掛かることにした。
細かい。。。RGはHGより数段細かく、面倒くさい代物だった。
HGサザビーだったら、足は下半分と上半分と関節、みたいな感じだが、こいつは下駄部分がつま先と踵に前後に別れた上に黄色い部分が差し込まれ、足裏にはバーニアパーツが差し込まれ、足首の関節部分もよっつか五つのパーツに分割されている。それをチマチマと組み立てると、さらに面倒に分割された足の膨らみ、いわゆる「ダム分」部分にさしかかる。ここは中身と外側の装甲に別れている上に装甲も足だけで十近くに別れていて・・・
いや、いいのだ、これは時間を潰すためにやっているのだ。これが「半分作ったらもう半分作るのは面倒臭い」という感覚か。噂に聞くやつだ。なぜ神は人を左右対称に作ったんか。と思いながら、手と脚と肩と腰を左右対称に作っていく。
しかし、面倒なだけのことはあって、全身ができあがって頭がのった時の達成感はなかなかクセになりそうな感じがした。
こうして全体を作ったあとで、さらに異様に細かいシールをべたべたと貼る作業があり、それをなし終えた時にはさらなる達成感を得ることができた。
しかし、こいつ、安定感がない。
ファンネルが重たいのである。なぜ片側に6枚というバランス構成にしたのか。すなおに左右均等にしておけば、イメージ通りにファンネルをさすと左後ろ側に倒れ込むとか、なんとかバランスとってみても左足に重心が置かれてて危なっかしい、ということがなかっただろう。
次はプラモ置く台とか買うべきなんだろうか。
あと全然関係ないけど、 シャインシルバーのマーカーかってベタベタ塗ったらすごいかっこいいやん。となったので、シャインシルバーのマーカーはマーカーのなかではいいやつだと思いました。