BDFFパーティでエバQ感想【ネタバレ】

このエントリーは、エバQとBDFFのネタバレがあります。

エバしかしらないし、BDFFのネタバレは気にしない人向けの登場人物紹介。


ティズ:主人公。弓兵。マスタージョブは狩人、シーフ、スーパースター、ヴァンパイア。「ボルテージ」で毎ターン攻撃力があがり、素早さ20%増しで狩人スキルを使うアタッカー。すぐに死ぬのは、ヴァンパイアのダメージ受けたときHP回復するスキルで若干補った。
アニエス:風の巫女。回復役。マスタージョブは白魔道士、黒魔道士、召喚士、導師。導師の回復効果倍増と召喚士のダメージをMP回復につなげるアビリティで無限回復役。普段はデフォルトでBPをためておいて、パーティが危なくなったところで一気に回復。
イデア:剣士。盾役。マスタージョブはナイト、ソードマスター、赤魔道士、魔法剣士。いろいろ試行錯誤しているがいまだに役割がはっきりしない。暫定的に盾でかばう要員になっている。あとは複数人が異常状態になったときに回復させる役など、パーティの立て直し役。
リングアベル:メインアタッカー。マスタージョブは海賊、ヴァルキリー、暗黒騎士、聖騎士。ひたすら両手持ち斧から倍々撃をだす人。MPを使い果たした後はBPで攻撃するか、MP回復か。
エアリー:パーティのマスコット。




艶花の国フロウエルの映画館にて。


リングアベル「いやあ、いい映画だったなあ。よかった、アスカも綾波ミサトさんも無事で、本当によかった」
イデア「な、なんでそうすぐ抱きつくのよ! 離して、リングアベル!」
アニエス「……あれは、無事といえるんでしょうか」
ティズ「すくなくとも秋瀬君じゃなくて、渚君は死んじゃったし、綾波は別人だし、シンジ君は再起不能なんじゃ……」
アニエス「そういえば、期待していた『私は三人目だから』はありませんでしたね」
イデア「たぶん、三人目どころじゃないんでしょうね。あの感じだと」
エアリー「でも、みんなも頑張って世界を闇の侵略から防がないと、あんな感じの終末が待ってるのよ! 最悪の結末をさけるためにも、みんな頑張らないとだめよ!」
リングアベル「ううむ。エアリーはそういうが、これは旧エバでシンジがサルベージされてから、アラエルの話とアルサミエルの話と最後のシ者と劇場版Airまごころを、君に、までを再構成したんだろ。旧劇エバのあの救いのない終わりを考えれば、俺にとっては着地点としてはこれで充分だ。ああ、だいたい、最後の場面は……いや、それはまた後で語ろう」


イデア「まあ、秋瀬じゃなくて、渚カヲルは本人もいってたように、シンジ君と出会って死ぬのが役所だからねえ」
アニエス「なんか久しぶりに動くカヲルをみたせいか、すっかり未来日記の秋瀬或にしか見えませんでしたね。もともとカヲルって、全部わかってて動いてるキャラクターっぽかったのに、今回は考え込む姿が多かったせいでしょうか」
イデア「死に方も秋瀬とだいたいおんなじだったし」
リングアベル「しかし、なぜイデアは秋瀬と呼び捨てなんだ?」
イデア「なんか他人という気がしなくて。前にどっかで会ったかな?」
エアリー「でも、秋瀬或の方が、ちゃんと主人公の背中を押していっただけ、いい死に方だったようなきがするわ。あれは半ば以上シンジのせいじゃない、あれは落ち込むわよー」
リングアベル「だが、旧エバの『直接首を絞める』に比べればまだ再起できるんではないかな。意味合いとしては同じくシンジが殺したわけだが、この世界では前回よりも少しだけマシになっている」
アニエス「『カヲル君が何を言っているのかわからないよ!』はありましたね」
イデア「本当、何言ってるのかわかんない場面も多かったね。カヲルだけじゃなくて、アスカとかマリとか全員」
リングアベル「それでも、旧エバのわけのわからなさ、を思えばだいぶ説明的な台詞とかカットが多かったし、ちゃんと次でフォローしてもらえれば、説明本を読まないと理解できない的なことにはならないんじゃないか」
ティズ「ところで、ピアノのシーン、長かったねえ」
イデア「さすがに繰り返し、ピアノのシーンだけで番宣やってただけのことはあるよね」
リングアベル「おれは、あそこでイメージ映像が混じってきたんで『ああ、やっとエバが戻ってきた!』とあがったけどな」
エアリー「一緒に横たわるっていいよね。って、薄い本が何冊厚くなるのかしら、アニエスも楽しみ?」
アニエス「知りません!」


リングアベル「他の新キャラクター陣といえば、みゆきちだな。素晴らしいキャラ立ちだった」
ティズ「あー。僕はどんどん、キャラクターが『トップ2』寄りになっていくな、とか思ったけど」
イデア「みんなの声がシンジの頭のなかでリフレインする場面で、みゆきちの声だけが飛び抜けて目立っていて、なんかおかしかった」
エアリー「おかしかったといえば、アニエスってば…」
アニエス「や、やめてください、エアリー」
エアリー「アニエスっては『やりを抜いて、やりなおすんだ!』で爆笑してたし」
アニエス「だ、だって、あれだけシリアスな場面で、突然だじゃれを入れなくてもいいじゃないですか。それが、やりを…やり抜くなんて…ぷっ…あはははは」
ティズ「アニエス…」
アニエス「あはははは。さすが『眼鏡をとったら目がねー』あははは」
リングアベル「あとは、ネモ船長がいたな」
イデア「ねえ、リングアベル。劇場で『にゅーのーちらーす』とか、突然歌うのやめてよね」
リングアベル「すまない、イデア。しかしだな、俺の三十年近いアニオタ人生、まさかナディアの曲が大音量で劇場で聞けるとは思わなくてだな。二十年前のナディアからエバに続く時期のことを脳裏に思い浮かべて、冒頭の『バベルの光』から『ニューノーチラス』と続くBGM連打で、つい感涙してしまった。むしろ俺は、ニューノーチラスの前奏時点で泣いていた」
イデアミサトさんはなんかすごい変わってたね」
リングアベル「帽子がきまっていてよかったな。ナディアじゃない方のエクセリオンっぽい帽子でよかった」
イデア「私、ときどきリングアベルが何言ってるんだかよくわからない…」


ティズ「ストーリー的にいうと、やはり主人公シンジ君が軽々とのせられ過ぎだよね」
アニエス「ええ、あそこまでミエミエの罠に引っかかるというのは、どうも考えなさすぎです。アスカさんに子供呼ばわりされるのも仕方ありません」
リングアベル「しかし、人間は極限的な状態になると、たった一つの希望にすがりつきたくなるものだ。それに、他の選択肢はなかったといえるし、本人も割と主体的に行動を選択している」
イデア「そうだね。周りに作られたお膳立て通りに使徒を撃滅していた旧エバに比べると、周囲を拒みつつも決断が見えるよね」
エアリー「でも、なんでもかんでも、決断してやり通せばいいってものではないわ。勇気をもって実行するのはカッコいいかもしれないけど、ちゃんとその後どうなるのか、考えないのはよくないことよ」


イデア「今回、話はあんまり進んでないような?」
リングアベル「ああ、もともと、旧エバでもゼルエル戦のあとは、キャラクターが次々と死んだり再起不能になるだけで、話進まなかったからな。それを再構成したら、まあ、こんなもんだろう」
アニエス「そうですか? いろいろと謎が解かれたような」
ティズ「そうだっけ、ユイさんの話とか、前にでてこなかったっけ?」
アニエス「いえ、たしか、今回初めて聞いたと思います」
リングアベル「前はプラルスーツだったと思ったが、今回はなんか最終兵器彼女的なイメージ映像だったな。最終兵器俺の嫁(人造人間)か」
エアリー「ゼーレの人たちが退場したじゃない」
リングアベル「ああ、以前はキール議長にも実体があったような気がするし、今回ゲンドウがつけているグラサンはキール議長がしてたものに似てるなあ。前の劇場版からの間にゼーレの人たちはああなったのか、それともこの世界ではもともとああだったのか」
イデア「話が進まなかったのは、今回ほとんどシンジが内向きに悩む場面だったもんね」
エアリー「今回、シンジと正面から対話するキャラクターが、ほぼカヲルだけなのよね。あとはまさかの副司令。やっぱり、お互いに信頼関係を作るには、まずは普段の対話が必要よ」
リングアベル「うーむ。だが、旧エバではひたすら内向的に悩んでいたが、今回は綾波の部屋にいってみたり、図書館で本を探してみたり、カヲルを自分から誘ってみたり、割と積極的に動いていると思うぞ」


リングアベル「しかし、どちらにしても、いい話だった」
イデア「そう? わりと完結していた『序』『破』と比べると、もろに途中で投げ出された気分なんだけど」
リングアベル「ううむ。しかし、もとが『まごころを、君に』の終わりまでなんだ。あの結末は、だな、俺が十五年ぐらいまえに『まごころを、君に』を見終わったあとでさんざん書いてたSSのイメージまんまですらある」
ティズ「どういうこと?」
リングアベル「『まごころを、君に』の後で、片目に包帯したアスカとシンジが、手をつないで赤い世界を歩いて丘の向こうへ去っていく。その後ろを綾波がひょこひょこと着いていく。そういう絵柄を十五年ぐらい前にはよく思ったものだ」
エアリー「それって、ただ目前の最悪の結末から目を背けているだけよ。ちゃんとハッピーエンドにならなかったからって、それはただの現実逃避だわ」
リングアベル「ああ、そうかもしれない。この世界がどういう終わり方をするとしても、前の世界が救われるわけじゃないのは、俺もわかっている」
イデア「リングアベル?」
リングアベル「だが、それでも俺はこの世界は幸せに終わって欲しい。そう願っている」


この胸の奥のもどかしさー どうすればいいのー


ティズ「さて、次回だよ!」
アニエス「それにしても、二号機の扱いは毎回不憫ですね」
イデア「ついに、次回は仮面ライダーW化だよ!」
リングアベル「たぶん、キカイダーなんだろうなあ、元ネタ的には。しかし、同時放映のウルトラマンで始まって、次回予告が仮面ライダーというかキカイダーで終わるというのは、特撮好きなんだなあ、というのがヒシヒシと伝わる映画だったなあ」
エアリー「でも、次って、何年後のことかしら?」
アニエス「おそらく、2年後でしょうか?」
ティズ「ひょっとすると、2015年とか、かなあ。ペルソナ4も2011年にアニメ化されたことだし」
イデア「まあ、それまではパチンコとかでお金をためてもらって」
リングアベル「ああ、今度こそは禍根のおこらないように終わらせてもらいたいものだ」
エアリー「でも、きれいに終わっちゃうともう、お金が儲けられないじゃない。なんだったら、もう一度か二度くらい周回したら?」
リングアベル「エアリー、すべての世界はいつかは終わる。この世界はここで終わっていいんだ」


エアリー「さあ、アニエス、それじゃ休憩はこれまで! クリスタルを解放するのが、巫女の使命なのよ!」
アニエス「ええ、わかっています。いきましょう、ティズ、イデア、リングアベル
イデア「おーっ!」
ティズ「うん、行こう、アニエス
リングアベル「そうだな。そろそろ、俺たちも旅を終わらせるときだ」



BDFF 終章へつづく