ファイアーエムブレム風花雪月感想

ファイアーエムブレム風花雪月終わった

終わった。青学級→黄学級→DLC→赤学級→教会ルートの順番でプレイして全部終わった。プレイ時間は180時間ぐらいだったと思う。赤と教会のセーブデータが途中まで共通なので、トータルプレイ時間がぱっとでないのだが。

モードはクラシック、難易度はノーマルで遊んだ。ノーマルだから全部遊べたけど、ハードでやってたら途中で挫折したと思う。プレイ時間長い。だいたい15時間を1異聞帯という単位として計算すると、12異聞帯だから、だいたいFGOの1部からはじめて、メインストーリー2部の大西洋異聞帯を終えるぐらいの長さを遊んできたのだと思う。

今年遊んだゲームでは十三機兵が30時間ぐらいなので、十三機兵6つ分の長さである。これは結構長い。長いよ。

プレイ順のおすすめ

この長いゲームについて、1回で満足したいなら「黄色学級」

繰り返しやるんだろうな、と思っていてその1周目にするなら「青学級」

とりあえず美味しいところを摂取したいのなら「赤学級」かと思う。

良かったところ

3学級24人+教会関係者で合わせて30人ちょっと、追加でDLCで+4人のキャラクター間の関係性で構成されているキャラクター別のストーリーが充実している点。

皇帝や王侯貴族、教会関係者と平民や傭兵、学者や商人、そういった個人別のミクロな視点から切り取られた世界観を、プレイヤーが繋ぎあわせることで、フォドラ大陸という異世界をプレイヤーが徐々に把握していくことができ、プレイヤーごとに異なる濃密な異世界体験をすることができる。そもそも、自分がそういう群像劇もの単純に好きなので良かった。

FEも最近は間口の広い作品が続いてきたことで、テンプレキャラによるカジュアルな異世界譚になってきちゃったなあ、みたいなイメージが強かったのだけど、それに反してダークで時に残酷な世界と、テンプレのようで掘っていくと意外にシリアスな側面を見せてくるキャラクターたちの関係性をみっちりと読み解くことができ、手応えのあるゲーム体験だった。

個人的に好きなのは男性だとローレンツ君とリンハルト君、女性陣だとマリアンヌ君とリシテア君ですね。いや、でもヒルダとかコンスタンツェも好きだし、ハンネマン先生とかもジェントルな感じでいいよね。

各キャラクタの趣味といての料理、釣り、書庫、お茶会とサブ要素がいずれも異世界の描写を緻密にしていて、この辺の塩梅もいいんです。プレイ時間がながくてもじっくりと異世界とキャラクターを堪能できる。

残念なところ

プレイ時間が長い。とにかく1プレイが長い。長い割りにストーリーが短い。このアンバランス。プレイ時間的にはあと2割ぐらい短い方が良かったが、ストーリーはあと2割ぐらい長い方が良かった。そしてプレイ時間が長い割りに単調である。

風花雪月は概ね一ヶ月(節)ごとに、毎週の自由行動(拠点の散策、各キャラとの会話)と自由戦闘を繰り返していって、その後イベント戦闘を行って月が終わっていく。この自由戦闘はテンプレ戦闘になっていて、各キャラのレベルアップのために何度もプレイしなけりゃいけない割に、バリエーションに乏しく、かつイベント戦闘のマップが流用されているので、どうしても「この戦闘前もやったなあ」という経験が積み重ねられていく。

まあ、そのテンプレ戦闘をやらないとゲームの「いいところ」である、キャラクター間の会話を進められないので、どうしても戦闘を繰り返し遊ぶことになるんだけども。ソシャゲの周回戦闘みたいに「プレイ時間の大半を同じ戦闘が占めているのに、それが今ひとつ面白くない」というところが、全体としてのプレイ体験を悪いものにしてしまっている。

イベントストーリーは前半3ルートあるし、ルートごとに主に関わるキャラクターが違うので、プレイ体験は結構違うのだけれども、なんだかんだ同じ展開の前半。

そのうえ前半はかなり密度の高い舞台とストーリーが展開するのに、後半はなんかこう、話が飛び飛びなんですよね。間にあるべきイベントがなく、突然始まり突然進んでいく戦争。後半が本当に数エピソードで大陸を股にかけた戦争が終わっていってしまうので、なんか呆気ないのですわ。もう少し溜めが欲しかったよ。あと後半も大枠だと違う話ではあるのだけれども、イベント戦闘が共通してる部分が結構多いので、4周目ぐらいになると「もうザナドに援軍迎えにいくの飽きたよ」みたいになるところはある。