ファイアーエムブレム風花雪月感想

ファイアーエムブレム風花雪月終わった

終わった。青学級→黄学級→DLC→赤学級→教会ルートの順番でプレイして全部終わった。プレイ時間は180時間ぐらいだったと思う。赤と教会のセーブデータが途中まで共通なので、トータルプレイ時間がぱっとでないのだが。

モードはクラシック、難易度はノーマルで遊んだ。ノーマルだから全部遊べたけど、ハードでやってたら途中で挫折したと思う。プレイ時間長い。だいたい15時間を1異聞帯という単位として計算すると、12異聞帯だから、だいたいFGOの1部からはじめて、メインストーリー2部の大西洋異聞帯を終えるぐらいの長さを遊んできたのだと思う。

今年遊んだゲームでは十三機兵が30時間ぐらいなので、十三機兵6つ分の長さである。これは結構長い。長いよ。

プレイ順のおすすめ

この長いゲームについて、1回で満足したいなら「黄色学級」

繰り返しやるんだろうな、と思っていてその1周目にするなら「青学級」

とりあえず美味しいところを摂取したいのなら「赤学級」かと思う。

良かったところ

3学級24人+教会関係者で合わせて30人ちょっと、追加でDLCで+4人のキャラクター間の関係性で構成されているキャラクター別のストーリーが充実している点。

皇帝や王侯貴族、教会関係者と平民や傭兵、学者や商人、そういった個人別のミクロな視点から切り取られた世界観を、プレイヤーが繋ぎあわせることで、フォドラ大陸という異世界をプレイヤーが徐々に把握していくことができ、プレイヤーごとに異なる濃密な異世界体験をすることができる。そもそも、自分がそういう群像劇もの単純に好きなので良かった。

FEも最近は間口の広い作品が続いてきたことで、テンプレキャラによるカジュアルな異世界譚になってきちゃったなあ、みたいなイメージが強かったのだけど、それに反してダークで時に残酷な世界と、テンプレのようで掘っていくと意外にシリアスな側面を見せてくるキャラクターたちの関係性をみっちりと読み解くことができ、手応えのあるゲーム体験だった。

個人的に好きなのは男性だとローレンツ君とリンハルト君、女性陣だとマリアンヌ君とリシテア君ですね。いや、でもヒルダとかコンスタンツェも好きだし、ハンネマン先生とかもジェントルな感じでいいよね。

各キャラクタの趣味といての料理、釣り、書庫、お茶会とサブ要素がいずれも異世界の描写を緻密にしていて、この辺の塩梅もいいんです。プレイ時間がながくてもじっくりと異世界とキャラクターを堪能できる。

残念なところ

プレイ時間が長い。とにかく1プレイが長い。長い割りにストーリーが短い。このアンバランス。プレイ時間的にはあと2割ぐらい短い方が良かったが、ストーリーはあと2割ぐらい長い方が良かった。そしてプレイ時間が長い割りに単調である。

風花雪月は概ね一ヶ月(節)ごとに、毎週の自由行動(拠点の散策、各キャラとの会話)と自由戦闘を繰り返していって、その後イベント戦闘を行って月が終わっていく。この自由戦闘はテンプレ戦闘になっていて、各キャラのレベルアップのために何度もプレイしなけりゃいけない割に、バリエーションに乏しく、かつイベント戦闘のマップが流用されているので、どうしても「この戦闘前もやったなあ」という経験が積み重ねられていく。

まあ、そのテンプレ戦闘をやらないとゲームの「いいところ」である、キャラクター間の会話を進められないので、どうしても戦闘を繰り返し遊ぶことになるんだけども。ソシャゲの周回戦闘みたいに「プレイ時間の大半を同じ戦闘が占めているのに、それが今ひとつ面白くない」というところが、全体としてのプレイ体験を悪いものにしてしまっている。

イベントストーリーは前半3ルートあるし、ルートごとに主に関わるキャラクターが違うので、プレイ体験は結構違うのだけれども、なんだかんだ同じ展開の前半。

そのうえ前半はかなり密度の高い舞台とストーリーが展開するのに、後半はなんかこう、話が飛び飛びなんですよね。間にあるべきイベントがなく、突然始まり突然進んでいく戦争。後半が本当に数エピソードで大陸を股にかけた戦争が終わっていってしまうので、なんか呆気ないのですわ。もう少し溜めが欲しかったよ。あと後半も大枠だと違う話ではあるのだけれども、イベント戦闘が共通してる部分が結構多いので、4周目ぐらいになると「もうザナドに援軍迎えにいくの飽きたよ」みたいになるところはある。

 

プリキュアミラクルリープ感想

要約

プリキュアラクルリープ見てきた。正直、春映画は期待値が低いのであまりテンションは高くなかったのだが・・・この先入観は裏切られた。

春映画としては3年に一度くらいの出来栄えの良作だった。プリキュアを見てる人向け、の映画であって、普段見てないけどこの映画だけみろよ!という感じの映画ではない。とくに説明なくキャラが出てくるのでハグ〜スタ〜ヒープリ履修者向け。バトルに力点多し、ストーリーはもう少しな出来栄え。ループものという複雑な構成の話を、新人研修に振ったことでまとまったとも思う。以上要約。

 

コロナ禍による変更

冒頭、キュアアースもいる前節。
 
この辺りから、コロナで予定が狂ったところが散見される。ミラクルライトが割とキーアイテムなのに、住民や関係各位みんなが持ってる場面とかないのだ。
戦ってるのはプリキュアたちだけで、ローカル感が嫌増してしまう。熱海だけを永遠の今日に閉じ込めに来たボスと地元民三人が戦う映画である。よく言えばジョジョ四部感。セリフの流れ的には客席のみんなが応援するシーケンスあったんだろうけど、コロナの中で客席で騒がせられないので急遽取りやめた感じ。
 

ファーストインプレッション


初見、ぱっと見で、すこやか市のロケハンがちゃんとしてるのでテンション爆上げ。いや、本当に、リアルな感じの街を入れるの苦手なシリーズなんですが、スタプリ映画の沖縄みたいな感じで、ちゃんと現実の背景になっている。神奈川西部というか静岡東部の田舎感をちゃんと写真とかとって描いてる感じ。映画の最初から、これはちゃんとしてる映画だ、って感じが画面からぐわっと出たのでとても良かったです。

 

過去キュアとの邂逅


過去プリと再会、のはずが、グレースを知らないというスター。
あれ?スタプリのテレビ最終話で会ってなかったっけ、そうか、あれは29歳のひかるだから、この中学生のひかるはグレースに会ったことないのか……ん?これどういう時系列?μ’sの新PV的な「実はテレビシリーズの1点なんですよ」という話なのかな。ということで飲み込むことにする。

 
先輩主人公、星奈パイセンの人間力の高さ!ここ解釈大事!そりゃ、のどかっちも「先輩は強い」ってなるよ。

はなパイセンは……なんていうか、その根性!、根性がありますよね。いや、なんかもっとあったでしょ!はなパイセンの良いところ……なんかあったっけ??こう、みていて愉快な気持ちになること以外にも何かあったでしょう?説教とか。。。ああ、説教しないから、はなパイセンがなんか面白女子になってるのか。
 

ストーリーについて


ループものを72分しかないプリキュアオールスター映画でやる、という挑戦は難しかったと思うのですが、なんとかやりきってました。基本的にゲストキャラをあまりでしゃばらせず、花寺のどか君にフォーカスを絞って、キュアグレースの映画にする手腕。これが良かった。

スタプリの映画の時も思ったけど、沢山映画ゲストキャラやオールスターキャストがでるからって満遍なく登場させると散漫になるので、花寺のどか君がループの主観者として繰り返しミラクルんを助けようと闘い、挫折し、泣き、再び立ち上がるというプリキュア新人研修に絞ったのは正解。
 
映画ゲストキャラをちゃんと出すとスタプリ春映画みたいな「ゲストキャラの話がメインでプリキュアの映画なのにプリキュアの話は添え物」みたいになってしまうので、基本的に喋らない妖精ミラクルんを助ける対象として出したのは、スタプリ秋映画のUMAのときに作ったワザの継承が感じられて良かったです。
 
プリキュア新人研修、泣く花寺のどかっちを後押しして再起するところの星奈パイセンが一年の成長が見られて良かった。そりゃ宇宙が全部消し飛んだのに比べりゃ、時間が巻き戻る程度の熱海のローカルボス敵なんて些事ですよね。

しかし、短い時間の映画で、ループものなのと、プリキュアが一々名乗りを上げるのは相性あんまり良くなかったなあ。さすがに変身バンクは省略されてましたが……
 

ストーリー上、もう少し見たかった要素


ルールーとハリー、ハグたんのいるハグプリ勢と、ミルキーとコスモ、プルンス、フワのいるスタプリ勢。こいつら自体結構「明日になんて進みたくない、今のままでいたい」という要素が山盛りだよね。本編時系列の途中だとしたら、このあと別離がくるわけだし、パラレルであの頃に戻ってるんだとしたら、なおさらリフレインとやってること同じじゃないですか。
 
その辺拾った上で「だとしても明日に進みたいんだ」という話をしてくれたら、さらに盛り上がった気はする。この過去プリがみんな揃っている謎の時間帯自体「古き良き時」や「同窓会」なので、その辺をうまく絡められれば、単なるシリーズファン向けの映画を一皮剥けた射程距離のあるループものになったと思うのよね。

そもそも「同窓会」「学校の時計台」というモチーフとしても「ペルソナQ」「荒垣先輩のいるペルソナ3勢」みたいなもんじゃん。前に進む、もとの世界線が進んで行くのが必ずしも良いことじゃないじゃん。

という気はするのだけど、それやり始めると、72分で終わらないんだよなあ。72分で話として成り立たせるためには、のどかの話でまとめる必要があって、話の長さ的には仕方ないかなあ。90分ある普通のアニメ映画なら出来たと思うんだけど。その辺は残念。

過去シリーズについてもそうだけど、作中の重要な要素としてノスタルジーというのがあるはず。敵ボスとか両親の会話から、そのニュアンスしか薫ってこないんだけど、たぶん本来的にはそうなんだと思う。
 
両親の子供の頃の思い出や、楽しかった子供時代が終わってしまって悲しいけれども、今生きていることの良さ、という話もあった方が良かったと思う。親子で見る映画なんだし。ただ、これも入れると尺が足りないのでないんだけども……この辺もあって然るべきだと思うのよね。
 
この辺、味方説明や描写が少ないので、なんで敵が戦ってるのか、なんでパイセンたちが味方してくれるのか、わからないんですよ。昔のスパロボみたいな「なんとなく悪そうなやつがいて戦ってるから詳しいことはわからないけど闘うぜ」みたいな展開になってしまっている。
 
のどかっちが奮闘するのも「事情はなんかわからないけれども、自分の心に決めた誓いを破ってしまうのは嫌だ」っていう戦士のプライドみたいな話になっちゃうところあるわけじゃないですか。この辺も映画のストーリー的な射程の短さになってしまうと思うのよ。
 

バトルについて


あ、はい。戦闘の絵はすごい良かったです。タイムリープ以外は概ねバトルってるので、そこだけですごい見応えはありました。TVだと加減されてるのか、あまり苦戦しないのですが、今回はよくボロボロになる。
 
ただ、本編でも、こんなワザあったっけ、というのが、とくにハグプリについてはたくさん生えてたような気がします。フォンティーヌの肉弾戦からのプリキュア伝統の回転蹴りとか、黄色チームのパワーバトルとか、青チームの「わたしが青キュアルン!」と出てきたミルキーの後からぬっとでてくるコスモとか、ピンクチームのダブルパンチからのキュアスターの空中機動とか、覚醒グレースのラストバトルとか。オールスター映画だと、みんなで光線ワザ出して終わり、みたいなバトルも多かったのですが、ガッツリアクションしてくれるので、そこだけでも見に行って良かったです。
 
プリキュアのバトルって、特に映画だと割と「最初は負けちゃったけど、今回はもっと頑張るからすごい力に覚醒したので勝てた」みたいな、なんで勝てたのか理屈が書かれてないことが多いのですが、今回は前のループでは出来なかった、こういう工夫をしたから勝てた。前はこのせいでダメだったけど、今回はこうやったら勝てた、という理屈があるのが良かったです。

映画限定フォームについても、普通、天使みたいなイメージで変身して浄化して終わり、みたいな使われ方が多かったのですが、今回は動いて戦いまくります。まだ戦えるだと?心は確かに折り砕いたはず、鳴り響く不快な歌の仕業か……からのグレース攻勢で歌が始まったのはシンフォギア度が高くてヤバかった。あの歌、悠木碧が歌ってなくて良かった。
 

まとめ


総じて「プリキュア 春映画としては良くできてる(普段見てない人向けではない)」「初期のプリキュア新人研修映画のノリが好きな人向け」「バトルは技が突然生えるけど見応えがある」「ストーリー部分はプリキュアでループものをやる、最低限度は押さえてるけど、もう少し尺が欲しい」というところですね。現場からは以上です

13機兵終了一週間後メモ

moons.hatenablog.com

前回に続き、ネタバレがあります。本編クリアしてない方は読まないでください。

自分でプレイしていて、物事が起きた順番とその因果関係がよくわからなかったところをイベント見返しながら解釈しつつ描いたものです(多分間違ってるところがたくさんあるはずです)

よろしくお願いします。

 

時系列

十郎「今日は時系列をまとめてみよう」

如月「わたしたちが当事者のはずなのに、なんだか何がどういう順序で起きたのか、よくわかんないんだよねえ」

 

十六年間掛かる理由

ゴート「2188年のことは置いておいて、今回の一連の自体の発端は、二周前の世界が終わった時に始まる」

関ヶ原「前提として、この世界は定期的に初期化されている。ダイモスが全てのセクタを破壊しつくし、すべての人間がセクタ0に戻ったとき、世界は初期化される」

如月「まず、その辺、どうも腑に落ちないんだけど」

冬坂「どうしたの、ウサミちゃん」

如月「世界が初期化されるのは、たぶん、その時間に私たちのクローン自体を作り直すんだと思うんだよ。だから時間が結構かかるんだろうけど」

如月「まあ、クローンをどうやって作ってるのか、私たちの意識がどの状態から出来てるのかは置いて置いて」

鷹宮「(饅頭を頬張りながら)まあ、おたまじゃくしみたいなやつから意識が続いてるのも嫌だしな」

南「(煎餅を頬張りながら)正味、今の体が生成されて、そこからは周回が違っていても体は同じで意識が入れ替わってるだけ、なのかもしれないけどね」

薬師寺「(十郎にお茶を注ぎながら)トミとしては、何が疑問なの?」

如月「あのさ、クローンを同時に育成し始めたんだとしたら、なんでゴート先輩とか、東雲先輩は歳上なワケ?」

東雲「(饅頭を頬張りながら)歳上なりの魅力、みたいなものじゃないかしら」

如月「同時にクローンを作ってるんだったら、全員同じ歳なのではないの?なんで15人の間に年齢差があるの。三浦くんなんて、歳下なんだよ」

ゴート「その点について、仮説がある」

ゴート「基本的にオリジナルの森村女史から縁の遠いものについて、おそらく彼女は信用してなかったんだろうな、森村女史から縁が遠いもの、遠ざけたいものについては、設定上遠くに配置したのだろう」

閑話休題:機兵と現実

如月「あと、機兵のコクピットと、クローンとしての培養ブースは実のところ違うものだと思うんだよね」

東雲「そんなものかしら?」

如月「そもそも、先輩、コクピットでもなんか包帯巻いてましたけど、別にそれ生まれつきついてる包帯じゃないですよね」

東雲「まあ、包帯は生まれつき人間についてこないわね。トミちゃんのメガネだって、最初からあったわけじゃいでしょ」

如月「まあ、なんか騎兵のコクピット=現実、みたいな話もあったけども、最後の方で恵が十郎といちゃついてたときに初対面みたいに会話してたように、騎兵のコクピットで見えている姿は現実の姿じゃなくて、あの世界の一部なんだよね。たぶん」

 

時系列1:二周前

冬坂「まず、最初の森村、和泉、沖野が地下のUFOを見つけて、時間が来てダイモスが襲来して世界が滅ぶのが最初のループだよね」

十郎「このとき、最初の沖野司はここで終わり、和泉十郎と森村千尋がセクタ0に転移した。この後でわかったんだろうけど、セクタ0に記録されているデータをもとに、次の周回が始まるから、二人は16年生きた状態で世界が始まった時点に出現したんだ」

冬坂「ここで16年戻ってるみたいに見えるから、時間移動できるものだ、って勘違いしちゃってたところあるよね」

ゴート「実際には、橋の上に二人が出現したときに、世界が始まったんだ」

時系列2:一周前 

十郎「この後、森村と和泉は十六年間に渡って未来の宇宙計画を調査して、どちらかというとテロ活動的なことをやっていた。その結果として、和泉は囚人番号426として捕らえられている最中にダイモスの襲来を受け、森村は逃げ延びて他のセクタ、おそらくセクタ3へ移動して、井田鉄朗を助けたりしていた」

三浦「このとき、三浦慶太郎は人間の姿でいるな?」

網口「まあ、ちょっと後で話そうと思うんで少し待ってくれ。井田と森村は足のついた戦車でダイモスと闘うが、敗れてしまい、井田はセクタ0に転移して次の周回に行くことになる」

ゴート「この周回で、和泉は適合者がダイモスを呼ぶのだから、適合者を全滅させればダイモスはこないだろう、という前提で井田たちに襲いかかる。井田と和泉一郎の相性が悪いのはこの時に始まる。このとき撃たれたのは薬師寺と冬坂だった。そして和泉は森村に撃たれてしまう。その後の流れからすると、それでも和泉十郎は生きていたのだろう。個別に自分をセクタ0へ転送している」

時系列3:今回の周回での過去 

網口「井田はセクタ0から16年前に転移する。そして、二周目のスタート状態の森村と出会う。三周目の最初に森村が「和泉が来てない」と言っているように、森村は二周前の終わり時点の記憶を受け継いでいる」

冬坂「二周前の森村先生は井田を助けて死んだはずなのに、どうして森村先生にUFOの記憶があるのか不思議だって思ったけど、そういうふうに継続してるなら納得はできるかな」

ゴート「これが我々の知る森村先生になるわけだが、井田はそこから8年をかけてドロイドを作る技術を身に着ける。前回の反省を生かした機兵も、この間に作られているということだろう」

鷹宮「でも、なんで世界が終わったのに和泉は戻ってこなかったんだ?」

網口「和泉は二周目が終わった時点の自分をセクタ0に転送させていた。だから16年前に戻っても同じところには出現しなかった」

網口「さて、井田は、二周目の最終戦のときから、三周目の世界に移動するときに、一緒に来たはずの4人が来ていないため、和泉が消したものだと思い込んでいた。その対象が、如月、織部玉緒、おそらく三浦と・・・後一人の誰かだ」

鷹宮「誰かって誰だ」

網口「ちょっとわからない。たぶん、ゴート先輩か東雲先輩だと思う」

ゴート「ともあれ、井田は失った仲間たちをセクタ0にあった壊れたデータから再生しはじめた。こうしてドロイドの如月、玉緒さん、三浦が生まれた」

冬坂「森村先生は、緒方くんに命令者のコードを設定したりしてたわけだよね」

十郎「でも、井田のミスで、和泉十郎はドロイド如月の体を奪って逃走してしまう」

時系列4:今回の周回の前日譚部分

ゴート「さて、こうして、ダイモスの襲来時期が来てしまった。セクタ1は破壊され、森村、井田は私や沖野、今回の和泉十郎、東雲君、関ヶ原君を集めて、機兵で迎撃する作戦を開始した。このとき、機械になっていた前の周回の三浦、如月も機兵に乗せられていた。2060年のセクタ2での話だ」

関ヶ原「しかし、このときすでに井田は『次の周回に行って最初から始める』方に心を奪われていた。機兵計画、イージス作戦ともに失敗させたかったんだ。だから、DD426というコードをばら撒いて、機兵を暴走させた」

冬坂「森村先生にとっては想定してなかった出来事だったから、森村先生は全ての機兵を緊急転移させたけども、あまりに突然だったから飛んで行った先はバラバラになってしまった」

薬師寺「こうしてセクタ3に十郎は飛んできたけど、DD426の後遺症は残っていて、長時間機兵にのって戦える状態ではなかった」

網口「井田はこのとき死んだふりをして、セクタ3、セクタ4に移って暗躍を始めるけども、結局東雲先輩の前に姿を表したりしちゃってるんだよな」

鷹宮「どうも、井田はやはり女にだらしない面があるようだな」

関ヶ原「井田はDD426の後遺症を持つ人間たちに、これは囚人426、要するに和泉十郎のせいなのだ、と刷り込んで利用しようとし、森村は適合者たちの治療を始めるために学校の養護教員として学校に入り込んだ」

ゴート「ここからは当事者の方が多いが、セクタ3の防衛も失敗し、和泉十郎は失われ、薬師寺と如月はセクタ4に転校してもらう形になった。ただ、森村先生のイージス作戦はセクタ3の戦いで発動できることが確認できた」

東雲「DD426の効果をなくすことは結局この段階ではできなかったし、私がそのためのパスワードを思い出すこともできなかったから、森村先生は機兵で闘うことは諦めていたのね」

時系列5:今回の周回の前半

ゴート「ここから先の時系列は複雑だ。比治山と私、東雲君の時間軸はいったん脇へ置くことにする」

比治山「なんで俺の話は聞いてくれんのだ」

ゴート「あまり他の人間と関係してないからだ。セクタ5は、それほど他のセクタと絡んでいないので、気を悪くしないでもらいたい」

十郎「まず、森村先生は僕に和泉十郎の、冬坂さんに森村先生自身の、網口君に井田の記憶をインプリンティングしようとしていた」

ゴート「この頃は、まだ森村先生がなぜ適合者でなくなったのか理解できていなかった。だから自分自身が適合者として闘うために、記憶の移植を試みようとしていたんだと思う」

東雲「でも、優秀なエージェントだった私が、瑛君を2025年で見つけて、颯爽と捉えようとしたところはあるわね」

関ヶ原「だからそこで俺は426とは関係ない、っていう本当のことを言ったまでだ」

如月「そこに、私と緒方が転移してきて、2025年からの脱出になったわけ」

沖野「で、帰ってきた後に、君たちはもう一度2025年に行こうとするのだけど、その話題のあったところで、僕と比治山君が緒方君を捕らえて、命令者のコードを調べようとしたんだ。ところが、この時にはもう命令者のコードはなくなっていた」

南「一方、そのころ、如月ドロイドにはいった和泉十郎はわたしを襲って、命令者を切り替えようとしていたんだよね。途中で玉緒ドロイドへ乗り換えるわけだけど」

鷹宮「どうしてなっちゃんを狙ったんだ?」

ゴート「おそらくだが、消去法ではないかと思う。和泉十郎としては、緒方でなく、森村や井田、沖野の目が届いていない適合者をターゲットにしたかったんだろう。そうなると、対象は南ぐらいしかいない」

東雲「ゴート先輩、私は森村先生の一味、鷹宮さん、瑛くんは井田先生の一味、鞍部、薬師寺、如月、網口は森村先生の目が届いている、比治山さんは沖野君の手下、となると、残っているのは南さんか三浦君、となるのね」

十郎「和泉十郎はダイモスに準備が整った時点で襲来させたかった。だから、自分独自に命令者を管理しておきたかったんだろう」

鷹宮「ところが、そのなっちゃんが、東雲先輩によってセクタ3に置き去りになるイレギュラーが起きた」

十郎「和泉十郎は焦ったんだろうな。だから、黒服のメンバとして行動に自由のある鷹宮さんにくっついて、南さんを探そうとした」

鷹宮「だが、その前にわたしに気づかれて、玉緒ドロイドは破壊されてしまう」

十郎「そこをたまたま通りかかった僕に憑依して、和泉十郎は生きながらえることになる」

薬師寺「和泉十郎はDD426を無効にする「魔法の弾丸」を作っていた。これを適合者に配りたかったんだろうけど、十郎の幻みたいな存在では実行できないから、誰か手を動かす人間が必要だった。それが私だったわけだけど」

時系列6:今回の周回の中盤

網口「ところが、薬師寺ちゃんが適合者に総当たりした結果、俺が機兵を呼び出して、因幡接触する事件が起きてしまう」

東雲「これは井田先生にとっては誤算でした、このせいで井田先生は自分の機兵にアクセスできなくなってしまったのね」

網口「因幡は2060年の戦いのときに現実世界の軌道衛星に転移したAIになっていたから、まあ、先のこともいろいろ知ってたわけだが、井田の次の周回でどうにかしよう、という案は実現不可能だとわかっていたわけだ」

ゴート「因幡はそれを井田に伝えようとするが、拒絶されてしまう。井田は鷹宮君をさらったり、因幡へのアクセスを閉ざしたりして、この周回での反抗計画を潰そうとしていたが、結局」

東雲「私が撃って、すべてを終わらせたわけね」

関ヶ原「まあ、それでもまだちょっと残っていたわけだが」

三浦「このあたりで、ゴートが千尋を奪って行ったのだったな」

ゴート「人聞きが悪い。。森村先生は最初自分たちの記憶を今回の適合者に植え付けることを計画していたが、結局のところ、自分はユニバーサルコントロールによって作られた幻で、適合者自身ではないということに気づいてしまう。このため、記憶を入れ替えるのは諦め、さらにDD426の解除方法を知っている井田は死に、東雲君もそのパスワードを覚えていない、ということで、機兵で闘うことも諦め、イージス計画に方針を絞ることになったのだが」

ゴート「私としては、あまりに不確実な対応のように思えた。だから、もう一人の、この周回での森村千尋を迎えにいったのだ」

冬坂「でも、その森村千尋により、森村先生は撃たれてしまう」

ゴート「うむ。とても困ったことになったが、イージス作戦の方向性は再び機兵を使った作戦に再設定されることになった」

十郎「ここ、よくわからなかったんだけど、和泉十郎はDD426の解除を恵にやらせていっていたけど、それって森村千尋はいつ、その機兵がちゃんと使える状態になっていることを知ったんだろう」

ゴート「次回への宿題とさせて欲しい」

時系列7:今回の周回の後半

関ヶ原「あとは、俺が乏しい記憶をもとにジタバタしたぐらいだろう。概ね、お前たちの話が終わったあとのことだ」

 

 

 

 

 

つづく。

 

 

13機兵終了直後メモ

本稿は全体的にネタバレなので注意ください。

ゲームはとても面白かったです。

これ自体がかなりのネタバレなのでよくないです。

 

よくわからなかったところメモ

ここから、よくわからなかったところをメモっていきます。

作中のトーンに合わせて80年代中盤のトーンで記載します。

 

十郎「それじゃあ、みんな集まったところで、情報共有会を開始したいと思います。今日の議題は『結局だれが悪者で、何を企んでいたのか』について整理したいと思います」

如月「さんせーい」南「じゃあ、はじめよ!」

ゴート「ちょっと待て、こういうものは、私が議長をするものではないのか?」

網口「いや、ゴート先輩そもそもどちらかというと『企んでる側』の人間じゃないですか」比治山「先日、全員で投票した悪人のリストに入っていたからな」三浦「今日はその『悪人候補』席に座っててください」

関ヶ原「そういうことだ」沖野「そういうことですよ」

ゴート「君らは『悪人候補』席に座ることに違和感がないのか」

 

大人たちの思惑って何?

 

十郎「まず、多数決ですが、井田さんは「悪人」でいいですよね」

網口「賛成。異議なし」関ヶ原「奴は悪人だ。俺と同じな」鷹宮「網口に同意するのは癪だが、あいつは悪人に一票」ゴート「ミクロ的には、奴のせいで面倒なことになったのは間違いない」

冬坂「瑛君だれ、井田さんって?」南「私もなんかピンとこないんだけど」(ここで「いや君たち結構迷惑受けてたよ」と網口からフォローが入る)

三浦、比治山、緒方「誰だ、それ?」薬師寺「どこかで顔を合わせたことがあるような・・・」

東雲「先生はいい人よ」如月「うーん、私的にはそこまで悪印象ないんだけど」

十郎「えーと、悪人が4、どちらかといえば悪人が2、悪人ではないが2、わからないが4、ということで井田さんは悪人に決まりました」

ゴート「この多数決で悪人を決めるシステム、絶対に間違っていると私は思う。ちゃんと裁判システムについて学んでから始めた方が良いのではないか」

十郎「ゴート先輩は先日悪人と決まったので、このシステムに口出しはできません」

 

如月「で、結局、井田は何がしたかったの?」

東雲「井田先生は、私たちを救おうとしていたのよ」

関ヶ原「森村(大)先生のイージス計画は無人の荒野に生き残った適合者だけが生存しようというもので、それは井田からすると到底認め難いものだった。そもそも、井田が取り戻したかった因幡が帰ってくるわけでもないのがイージス計画だったからな」

ゴート「そのため、井田の主目的は当初森村(大)のイージス計画の実行を邪魔することだったが、そのうち目的が暴走して積極的に「このループを終わりにして次のループへ行くこと」になってしまった。つまり機兵による抵抗力をなくして世界の崩壊を促す方向に倒れてしまった。これが大いに井田に我々が迷惑をかけられた主因だと考える」

南「イオリちゃん的には、あの人の呼称は「森村(大)」でいいの?」冬坂「まあ、他に呼ぶの難しいし」

 

十郎「次の議題です。森村(小)はどうして森村(大)を撃ってしまったのか?」

ゴート「大いに推測が入るが、まず前提として森村(大)の推進していたイージス作戦には根本的な欠陥がある。森村(小)は知っていたが、ユニバーサルコントローラーからセクタ4を切り離しても、我々が自由に生きていくことはできない」

ゴート「森村(大)がいるかぎり、私をはじめとした適合者はイージス作戦に素直にしたがってしまう。そこで若干の軌道修正を掛けたかったのではないか」

冬坂「でも、自分だからって撃っちゃうことないよねえ」

ゴート「そこが頭を抱えるところなんだ」

 

セクタ0〜セクタ5世界について

 

十郎「次の議題。どうしてあんなにややこしい世界にしたのか」

網口「そうだよなあ。別にあの世界の端とか作らなくてもよくなかったか?どのみち、本当の世界の端じゃないんだろ」

鷹宮「自分たちが信じている世界じゃない、とわかるには絵的に良かったと思うが、そういうオチなら世界に直径30キロで端がなくてもいいし、セクタ間移動は時間移動でよかったんじゃないか」

比治山「おそらく、沖野が仮想世界の元ネタをVRゲームから持ってきたからだろう。だからあの世界にはVRゲーム的なお約束が多数含まれてしまったのだ」

南「セクタ0〜5までの構成とか、すごく凝っていたから、私たちを一回納得させてそれ以上考えないようにするなため、だったのかなあ」

如月「そのせいで、森村(大)先生とかは、当時把握していた世界観の前提でイージス作戦とか考えていたわけだよね」

 

東雲先輩について

 

十郎「では次の議題ですが。『東雲先輩は悪人かどうか』です」

鷹宮「悪人というか、ゴートも含めてだが、なんであの状態の東雲先輩に武器もって街中をウロつかせていたんだ。そんなの問題があるに決まってるだろうが。キチ(ピー)に刃(ピー)・・・なんだ今の」

十郎「1980年代の人間以外には不穏当な発言がありましたので、収録禁止音声としました」鷹宮「あたしがタバコ吸えなかったのもこのせいか」

関ヶ原「しかし、諒子さんはあれで、曖昧でないときは優れたエージェントだったじゃないか。結構銃撃つと当たるし」

如月「曖昧な時が多すぎると思うんだよなあ」

ゴート「一見まともに見える時があるから、却って問題が悪化したところはあると思うのだがね」

 

十郎「もう一つ、『東雲先輩は、いつ曖昧な状態から復帰したのか』」

東雲「曖昧?」

鷹宮「そうだ、あんた、機兵に乗る前はかなりヨボヨボだったのに、戦いの途中からだいぶまともになってないか?」

ゴート「私にも最初は「戦闘に関係のあることだけ喋ってるんだな」と思っていたが、明らかに機兵に乗る前よりも乗ってからの方がしっかりしているように見える」

東雲「そうかしら?」

三浦「前回の戦いから、機兵の脳へのダメージが改善されたことで、逆に機兵側に蓄積されていた人格データなどが逆流してくるようなことがあったのでは?」

沖野「他のみんなも機兵に乗ってる初期は、明らかに知っていることを知らないかのような発言をしていたのに、だんだんと記憶が追いついてくるように発言内容が変わっていっている。先入観と異なり、実は機兵に乗っている状態は脳にいいのでは?」

如月「ちょっと記憶力に対する効果を実験してみようよ」

緒方「俺はやだぞ、あれ、めちゃくちゃ頭痛くなるし、ダメージの方が大きいと思うぞ」

 

沖野「少し思ったんだけど、そもそも脳にダメージがあって記憶が剥離する、というのは現実的な問題なんだろうか、それとも仮想現実内の問題なんだろうか」

南「ああー、そもそも記憶剥離自体が仮想現実内の出来事なら、機兵に乗ってるときには関係ないんじゃないか?ってこと?」

ゴート「確かにあり得る話ではあるが、和泉十郎、今の鞍部十郎の場合の説明が付かない。それなら、十郎は機兵に乗った時には和泉の人格に戻るはずだ」

 

(続く!)

PS4「新サクラ大戦」感想

これは、ゲーム版「新サクラ大戦」の感想です。アニメ版の感想は含んでないです。アニメ版、いい感じですよね。ゲーム版で2周して、3人分エンディングまでみたので感想を書きます。

 

(以降ゲーム内容全般について、ネタバレがあります)

 

まとめ

ゲーム版「新サクラ大戦」は、かつてのIP「サクラ大戦」シリーズのリブート、その第一歩目として作成されたゲーム作品で、成功している。とは言い難いものの、一定の良さはある。惜しい。作品だと思う。

美点と人それぞれと思う点とよくない点

いいところとしては、キャラクターが「みんなカワイイ、みんないい子」であるところだと思う。キャラクターについては、敵キャラ以外は全員ちゃんと魅力的なキャラクターに描かれているか、少なくとも魅力的に描こう、という意志は感じる(シャオロン君の上海歌劇団が序盤若干余計なヘイトを稼いでる気がするが、気の良い炒飯野郎と変態だー、になるのでまだ許せる)。また、音楽もいい。基本的に昔のサクラ大戦のままなのだが、ゲーム機が新しくなったこともあり、とても豪華な音がする。

評価が別れるだろうなー、と思うところとしては、ゲームシステムがある。今回、サクラ大戦のゲームシステムはほとんど再利用されていない。アドベンチャーパートは3Dで作られた帝劇なり、帝都の街中を歩き回る形式だし、戦闘パートはアクションゲームになった。

よくない点としては、シナリオがある。ゲームシナリオはあまり良くない。しかし、同情すべき点があるとしたら「短い」というところがあると思う。このサクラ大戦のリーブート作、「新サクラ大戦」に与えられた話数は何話なのか?「八話」である。この話数の短さが、かなり色んなところに悪影響を与えている。

「短さ」と話全体の食い合わせの悪さ

「新サクラ大戦」のストーリーの主眼は「新帝国歌劇団」のスタートアップである。真宮寺さくらがいて、大神一郎が率いた伝説の帝国歌劇団は10年の作中時間経過を経て、世界の中で落ちこぼれの味噌っカスになっていた。その状態に新人の隊長としてやってきた、主人公神山誠十郎は落ちこぼれチームを立て直し、戦闘部隊としても、舞台に立つ演者のチームとしても帝国歌劇団を再建していく、そして歌劇団一位を決める戦車道大戦的なトーナメントリーグを勝ち残って、廃止されかけた帝国歌劇団を存続させるべく戦うのだ・・・要はガルパンである。

ガルパンは戦車だけやればいいし、ラブライブならライブだけやればいいのだが、サクラ大戦は両方をやらなきゃいけない。両方みそっかすな状態のメンバーを立て直して、世界有数というレベルに持っていかないといけない。(ガルパンとかは結局「高校生」という言い訳ができるのだけども、サクラ大戦の場合掛け値なしに世界最強がゴール地点である)。だいたい、六話で。

こういう話なので、作中では「戦闘チームとして」「演劇チームとして」、彼女たちが能力的にもチームとしても成長していく必要があるのだが・・・・・・そんなときに話が短いというのは、「なんかしらんうちに演劇能力が向上している?」「なんか気がついたら、みそっかすだったはずが結構うちら世界的にも強いんじゃね?」「なんかいつのまにか私たちすごく仲がいいチームじゃない?」となってしまう。

作品のテーマが成長なのに、特に苦労した形跡もなく、あっとういう間に成長してしまうのでは、台無しなのである。ラブライブ!(無印アニメ1期)だってもう少し間があったぞ。

また、この話全体の短さは「ヒロインの一人なのに個別回がない」とか「個別会がヒロイン選択の後にくる」みたいな感じで、せっかく魅力的なキャラクターのよさみを減衰させることにも働いてしまってるのがある。

このためにトーナメントの相手になる歌劇団はあっという間に負けてしまって「そんなにここで泣かれてもこっちが困る」ということになるし、隊長がヒロインを選んでも「あれさっき個別会一個やったばっかじゃん」みたいになって、「まあ隊長が選んだんなら」みたいな発言に説得力がないみたいなところがある。

スターライトボーイズだめじゃない。キャラクター描写について

しかし、かといって「新サクラ大戦」はダメではない。むしろ良い。

そもそも「サクラ大戦」は別に百点満点のシリーズではなかった。1997年には、エバンゲリオンがあり、もののけ姫があり、ブレンパワードがあったわけだが、サクラ大戦はそれらと比べて対等に戦えるような作品ではなかった。しかし、すごい作品はよく、すごくない作品はよくない、と、そんな単純なものではない。そこそこ良い作品にも、光ところはある。キャラクターである。

前の「サクラ大戦」はモロに「エバンゲリオン以前」の文法に則って作られたロボットものゲームだった。「エバンゲリオン以降」の文法で作られたロボットものゲームとして「ガンパレード・マーチ」がある。

エバンゲリオン」の前後でキャラクター描写は多分大きく変わっていて、「エバンゲリオン前」の90年代キャラ描写というのは、キャラ個性の記号化だったと思う。いつでもどんな時でも、こいつはこういうキャラなので、こういう行動をします。という一貫性。これが前の「サクラ大戦」でのキャラ性だけども、作品中のキャラクターのエキセントリックさが、今の時点で見ると「こいつら・・・」ってなるレベルに至っている。

エバンゲリオン」のあとに、キャラクター描写は「そのキャラと他者との関係の描写」に変わっていった。このキャラはこういう時にはこういう行動をします。という蓄積がキャラクターであり、それこそがキャラの個性を描写すること、になったのだと思う。

それから二十年経って、「新サクラ大戦」は、良くも悪くも「ガルパン」「ラブライブ!」以降の女子チームものの文法で作られている。

このため、キャラクター間の人間関係はかつてのサクラ大戦シリーズのなかでも随一に濃い(若干さくら寄りではあるが)し、かつてのサクラ大戦でよくいた「自分のワガママやプライド、こだわりのために他のチームメイトに迷惑を掛ける系」のキャラはほぼいない。いないんですよ、良い時代になりましたよね、神崎支配人。

チームの大黒柱である初穂、牽引役であるさくら、細々としたことまで気を利かせるあざみ、知恵袋であるクラリス、チームの姉役として振舞うアナスタシアと、ちゃんとチームとして一貫して彼女たちは役割を果たしている。

神山君も、かつての大神がパッション、大河がキュートだとすると、クール系の隊長として(なぜ人はすぐに人間をキュートクールパッションで分けようとするのか)、とてもいいキャラクタだと思うのです。「花見の準備をせよ!」とかの軽口がちゃんと通じるのもいいよね。「八百屋のお菊ちゃん」シリーズがベルリンSAKIMORI(ベルリンのSAKIMORIのこと)たちに通じないのは残念だけど。

かつて同じように、チームとして内部の関係がよく描かれたパートとして「サクラ大戦3」の前半があり、あのときもちゃんと「エバンゲリオン以降」の作品としてチームメンバーの関係が奇跡的に描かれていた。まあ、中盤以降いつものサクラ大戦になってグダグダになっちゃうんですけどね。今回はちゃんと、最初から最後まで、彼女たちのチームが出来上がっていく過程を、やってるわけですよ。これだけでも、かつてサクラ大戦のなかで出来なかった領域まで到達してるといっても過言でもないわけですよ。(まあ、上に書いたように、話が短いのがたまに傷なんだけども)

ゲームシステムの変更について

ゲームシステムは旧来のサクラ大戦から大きく変わった。アドベンチャーパートでは、すべてのイベントを踏んでから先に行けるようになったし、戦闘はアクションになった。

アドベンチャーパートはしかしながら、好感度とプレイヤーの選択肢によって出るイベントが違うため、出ている全てのイベントを踏んでいても、全イベントを通ったわけではなく、かつてと同じように複数回のプレイに耐えるようになっている。

戦闘は前と違ってアクションで、基本的に仲間のうちの一人と隊長のペア活動になったため、全員の性能を把握するのは後々になるのだが、かつてのサクラ大戦の戦闘パートにあった退屈さ、というか、このゲーム目をつぶってても進んで攻撃を選択できれば敵に勝てるようになってるでしょ、みたいなゆるさがなくなったのはよくなったと思う。

サクラ3のOPアニメみたいなスピーディーな戦闘ができるのは良かった。

ストーリー外で気になるところ、濃厚接触会話は良くないと思う

システムについて、濃厚接触して会話するパート、クソ恥ずいので辛かったです。。。神山隊長は控えめにいってジゴロ、地獄に落ちればいいのに。

いや、合体攻撃とかはもう酒飲みながら、ガハハと遊べるのでいいんだけど、濃厚接触会話は割とマジなトーンで展開されるのでオッサンには辛いわ。と思いました。

あと、キャラの全身のデザインとして、初穂はギリギリ許容できるけど、アナスタシアさんの私服はさすがに痴女的すぎではないか。対魔忍じゃないんだから、正面から見たときに横乳が見えるのはやりすぎだと思った。

理想としては

理想としてはね、やはり全部で今回の範囲をやるなら、あと2話、2話と3話の間に1話、5話と6話の間に1話いれて、初穂の個人回とアナスタシアの個人回(もしくはサブキャラたちの回)にして、クラリスと初穂が主演やる舞台の話数は入れておいた方が良かったと思った。

そんでね、もっというと13話構成にして、今回なんか中途半端な感じな敵は中ボスにして、ラスボスと戦って大団円、という話の流れにした方が良かったと思うのです。

とはいえ、ゲームとしては二周、後半三回やって思ったけど、このゲームのバランス、プレイヤーが操作に不慣れなことを前提にしているので、慣れてくるとサクサク進むし、そうなってくると今度なんか戦闘単調なのでは??みたいな思いがこみ上げてきてしまうので、今回ぐらいの長さに収まっているのは逆に良かったのでは?みたいなところもあるので難しいね。

少なくとも最終話前半パートは、プレイヤーが選んだヒロインで個別にして欲しかったなあ。

PS4のトロフィーとか見て、残念なところ

サクラ大戦というか、ギャルゲーにおける人気の高いキャラというんは出てきてもしかたないと思うの。しかしながら、例えば五人キャラがいて、その人気不人気は、人気キャラが25%ぐらいの割合をとるぐらいで収まっておしいのですわ。

しかしながら、今回「新サクラ大戦」ではあからさまにゲームが「さくら」に集中してしまっています。トロフィー的に、新サクラ大戦をクリアした人間はだいたい五割なのですが、そのうちヒロイン個別エンドで「さくら」を選んだ人間が35%。他は10%弱。まあ、あのね、話がね、あまりに「さくら」に寄ってるんで、よほど幼馴染が嫌な人以外はこれさくらを選びますよ、そら人道的な問題ですよ。サブキャラとの因縁もなんかさくらに集中してるしね。

でも、サクラ2以外って、だいたい各キャラ均等に近いようにやってたじゃないすか。ということで、この辺は残念でした。

TVアニメ版は面白いでんな

TVシリーズ良い感じですね。このまま良い感じに進んでいって欲しいですね。

2019年映画振り返り

今年映画館で見たのは33本?レンタルが3本?

 

  1. ジョーカー
  2. ハイローザワースト
  3. 天気の子
  4. スタートゥインクルプリキュア 星の歌に思いを乗せて
  5. 響けユーフォニアム 誓いのフィナーレ
  6. スパイダーマン ファーフロムホーム
  7. ラブライブ!サンシャイン オーバーザレインボー
  8. 空の青さを知るひとよ
  9. この世界の(さらにいくつもの)片隅に
  10. がっこうぐらし!
  11. アルキメデスの大戦
  12. ゴジラ・キングオブモンスターズ
  13. アベンジャーズエンドゲーム
  14. トイストーリー4
  15. HELLO WORLD
  16. ジョンウイック3
  17. 刀剣乱舞
  18. グリーンブック
  19. T-34
  20. バイス
  21. 仮面ライダージオウ OC
  22. 名探偵ピカチュウ
  23. ガルパン最終章2(単発の映画として完結してないため)
  24. ドラゴンクエスト ユアストーリー
  25. 君と波に乗れたら
  26. スパイダーバース
  27. アナ雪2
  28. アクアマン
  29. ルパン三世
  30. キャプテンマーベル
  31. 仮面ライダージオウ/ゼロワン
  32. MIB インターナショナル
  33. 二ノ国
  34. プリキュアラクルユニバース
  35. レゴムービー2
  36. 記憶にございません!

 

 

 

こんな話だと思っていた「ドラゴンクエスト ユアストーリー」

山崎貴映画だというから、てっきりこんな話だと思っていたら全然そんなことなかった。

 

1992年の日本。

中学1年生の倉場瑠夏は誕生日祝いに父親からSFCとゲームソフト「ドラゴンクエスト5」を受け取った。

あまり興味なさそうにソフトを差し込み、電源を入れる瑠夏。

 

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瑠夏の父は工事現場で働くブルーカラーの男だった。

粗野で豪快な父のことを、現代っ子の瑠夏はそんなに好きではなかった。

そして瑠夏はゲームがあまり好きではなかった。どちらかといえば、幼馴染の白子のことが気になって生活を送っていた。

 

だがそれから数ヶ月後、ゲームを進める瑠夏はその途中、父が現場の事故で死んだことを伝えられる。

続けざまに、母は間男の下間と出て行った。

たった一人残った瑠夏はそのまま残っていれば良かったのに、家を飛び出してしまう。

 

数年後、瑠夏は日雇いの労働者として働いていた。

バブル崩壊後の社会で若い労働者の働き口はなく、過酷な条件での労働を強いられていた。

ある日のこと、職場の同僚、辺理が脱走を持ちかける。

仕事現場に限界を感じていた瑠夏はその誘いにのり、職場をバックレる。

 

しかし、彼らに先の展望があったわけではなかった。

浮浪者として繁華街で倒れこむ二人。悪臭に誰も近寄らない。

そこに二人に手を差し伸べる女の子がいた。

 

彼女は更母花咲といい、近所で工務店を経営する経営者の娘だった。

その父親、流土は二人の浮浪者を受け入れ自分の会社で働かせ始める。

 

そして数年の時が流れた。

瑠夏と辺理の二人は流土から仕事を任される会社員になっていた。

工務店のなかでは、彼ら二人のどちらかが花咲を嫁にとって、この工務店の跡取りになると噂されていた。

 

彼らは大きな仕事を任され、それに成功する。

繁華街で祝杯をあげて、帰路につく二人。

そこに女性の悲鳴が聞こえる。

 

瑠夏が悲鳴の方によっていくと、幼馴染の白子が男に殴られていた。

止める辺理を振り切って、白子を助ける瑠夏。

白子は一家が離散して、キャバ嬢になっていたが、膨大な借金をさせられて、無理やり働かされていたのだ。

 

瑠夏は白子を連れて帰るが、流土はいい顔はしない。

「君はこの会社を継ぐ人間で、花咲の婿にしようと思っていたんだぞ!そんなあやしい女を連れているなんて!」

その話をきいた白子は逃げ出そうとするが、流土はそれを止める。

「この人は私の妻になる人です」

 

こうして、白子と瑠夏は夫婦となった。

流土の会社は辺理が継いだが、瑠夏はその会社で仕事を続ける。

子供が生まれ、幸せな家庭が作られる。

2005年、瑠夏は26才になっていた。

 

それから、10年。2015年。

瑠夏の子供達は十才になり、36歳になった瑠夏は会社員として成功し、安定した生活を送っていたが、そこに幼い頃に彼を捨てて家を去った母が現れる。

 

最初母を受け入れることを嫌がった瑠夏だったが、「家族はなにより大事」という子供たちのことばに動かされ、母を受け入れる。

 

そして2019年。

瑠夏は中学生になった子供たちにニンテンドースイッチドラクエ5を誕生日プレゼントに送るのだった。

 

あの日、瑠夏が中断してしまったゲームの先に進む子供達のプレイを後ろで見守る瑠夏と白子。

 

ゲームの中で繰り広げられる、三世代の物語。それはまるで、あなたの人生の物語

 

 

みたいな話だと思っていたので、ドラゴンクエスト ユアストーリーは「おっ、すごい、ちゃんとドラクエだ!しかもあまりユアストーリーじゃない!」みたいな驚きがあり、良かったと思ったのでした。