ヒトラー最後の十二日間

ヒトラー 最期の12日間

ヒトラー 最期の12日間


伊勢佐木町の映画館でみました。
百席ちょっとの小さなシアターだったのですが、満員でした。
映画館の人が映画の始まる前に記念撮影をしに前に出てきて一言。


「こういうこと(満員になるのは)は珍しいので、写真を撮らせてください。
 一昨年の『誰も知らない』以来です」


客席から拍手があがっていました。


この映画は二時間三十分。
正直私は飽きっぽいため、長くて笑いの無い映画は苦手なのですが、時間を感じさせない映画でした。
映画としての、映像と台詞、迫力と説得力に、ずっとスクリーンに視線が張り付いておりました。


まー、なんだ。悪いところはあるのです。
売り文句であるヒトラーと側近たちの描写は手塚治虫の「アドルフに告ぐ」みたいで、そんなに新鮮みはないような気もしますし、ラストの展開は「スターリングラード」かと思いました。


ですが、戦場となったベルリンと地下要塞を視点がいったりきたりする展開、数多くの登場人物による群像劇は自分の好みであることもあって、非常によい映画でした。


万人にお勧めできる映画ではありませんが、ご年配の方ばかりみている光景は絶対におかしいと思います。そこの「草なぎ剛」でリンクしているあなた、あなたが映画が好きなら、みて損はないと思います。