そりゃ、訂正するより考える方が楽だからです


http://gitanez.seesaa.net/article/22341919.html


アウトプットしたあとで、間違っているのなら誰かによって訂正され、
最終的には正しくなるんだから、成果物を止めておくよりも、
どんどん出した方がいいんじゃないか、という話。
*1


おいらはその趣旨のうち、賛同できる部分とできない部分がある。
たとえば、全くの新人だったら、とりあえず作ったものを大勢にみせて、
それでもっていろいろな意見を募った方が身になると思う。
また、やたらと躊躇ってしまったり、ひたすらアイデアだけをため込んで、
形にしない人の背中は押してあげたいと思う。
でも、その業界の「普通の人」に対してはそうは思わない。


「普通にやってる人」はそれなりの自己チェック能力があるはずで、
例えば仕様書とか設計書を書くのなら、自分が書いた文章が、
せめて論理的*2に筋が通っているかどうかくらいは、自己検証すべきだ。
プログラムを作るのなら、「動くかどうか」「仕様通りに動くかどうか」
「仕様外のことをやると、ちゃんと止まるかどうか*3」とか。


つまりは「一度は動かしなはれー」な訳で。
一回自分で動かしてみて変な所は直してから場に出した方が、
いきなり場に出して他の全員をデバッガーとして利用しよう、
とするより、マシな結果になる、というのは常識だと思っていた。


Outputをしたあとで過ちに気がついて訂正することに費やすエネルギーは、
その成果物についてもう少し考えることを、たいていの場合上回る。
アウトプットする前なら、訂正に関わる人数は自分だけだが、
一端口に出した瞬間から訂正に関わる人数は増えていき、
その分だけ、訂正にかかる総エネルギー*4が増えていくからだ。


もちろん、大勢に見てもらって裁断を仰げば楽だ。
そのうち、誰かはあなたよりも私よりも賢いだろう。
正直いって、オイラもその誘惑に負けたことが多々ある。


だが自分が作るものについてはギリギリまで自分で品質を保つ努力をすべきだ。
すぐれたたたき台が、より優れたたたき台になることはあっても、
出来損ないのたたき台は、大勢でたたいたら壊れて動かなくなるだけだ。
というのが、オイラの意見であります。


とりあえず、正統ジオンボカンは再始動してほしいぞ、といった所で。

*1:というように理解したのですが、間違っていたらごめんなさい

*2:できればプログラムとして実現可能かどうか

*3:まーこれは、仕様外の場合のことも設計しとけよ、ということなんだが

*4:工数