パーフェクト・ワールド

テレビでやってたのを見る。
途中で車道がなくなった所で立ち往生して、拉致ってきた子供相手に「この後はアラスカにいこうぜ」とケビン・コスナーが言い出すのを見て、ああ「イリヤの空、UFOの夏」での道行みたいだなあ…… ああ、病んでる。でも、二人の逃亡劇が自滅して終わるのも同じなんだよなあ。

あんな邪魔くさいガキは途中でほっぽって逃げりゃいいのに。と見ていて何度思ったことか。そこをぐっと堪えることができるのが、幼少期のトラウマの威力なのか。アメリカ人の強靱さなのか。

何度も見た映画ですが、ラストに子供がケビン・コスナーの手からむしり取ったアラスカの絵はがきに、なんか手紙っぽい文章が書いてあったのに初めて気がつきました。あの「父親から手紙が来たんだ」っていうのは、子供に聞かせるために作り事を話しているんで、本当のところアラスカに行く理由なんてないんだと思ってた。