立ち読みしただけ
アニメと思春期のこころ
- 作者: 西村則昭
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2004/08/01
- メディア: 単行本
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たまにしかいかない本屋で発見して立ち読み。
エヴァンゲリオンが青少年の心に与えたものはなんだったのか、その前後のアニメについても語りつつ、というのを今更(2004年)書いた労作。実際にアニメにはまって心に傷を負った(逆もあるようだ)青少年にヒアリングして書いてるあたりは重たいが斬新。
構成は、「エヴァの前段階」として、セラムン、スレイヤーズ論あたりから始まり、「エヴァ」で一章とって、「エヴァのフォロワー」として、ナデシコ、アキハバラ電脳組、lain、「エヴァ後」としてウテナで一章とっている。補講として、CLAMPのアニメ論(XとCCさくら)が付いてくる。
……なんというか、二十代後半でないと全部分からないような気がするのは気のせいか?
ぱらぱらと読んだだけだが、スレイヤーズと精神分析という異色な取り合わせ部分が結構面白かった。「闇をまとった少女」とか、「少女にとって理想的な男性像としてのガウリィ論」とか。lainとかウテナと精神分析という取り合わせはそのまんますぎて面白くない。