涼宮ハルヒの溜息

涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)

小説2冊目。いきなり季節は半年過ぎて、学園祭編。朝比奈さんで映画を撮る話。1冊目では直接描写されなかったハルヒ自身の特殊能力がはっきりと認識可能な形で発揮される話。あと、1冊目との間の半年間に、孤島で何事かあったり、ソフトボールの試合で鶴屋さんと会ったことが示唆される。

1冊目の最後の方もそうだったが、頭に血が上った状態の主人公による一人称の地の文は、イマイチな感じがする。いつもの皮肉モードと違ってなんか、浮いてる感じがしてしっくりこない。ハルヒのむかつく女度は1冊目より格段に向上しており、部室でひとりで落ち込んでるシーンがなければ「殴ってやりたい」のまま終わったことであろう。

最後のナレーションによるオチは結構よかった。