挫折

〜原作1冊とアニメ2話みただけの人間による思いつきシャナSS〜

シャナナナ

平凡な高校生、瀬賀悠二の日常は、ある日突然消滅した。
「お前はもう、死んでいるのよ。五年も前に。今のお前は、ただの残り火」
そう、彼は死んでいたのだ。彼自身はそれに気がついていなかったが、実は五年前に死んでいたのだ。ずっとラジルギボーダーダウンで遊んでいたので全然気がつかなかった。


だが、死んでいたのは、彼一人ではなかった。
「こんなに大勢が、トーチになっているのか?」
「そう。突然、消滅すると世界に大きな影響がでる。そのために残り火を残す」
世界を崩壊させないために、今ではいくつもの会社が、本当は死んでいるのに、まるで生きているかのように振る舞っていた。街を見渡すと、その数はけっして多くはないが、しかし確実に、<トーチ>の輝きがあった。駅前のヤマダ電気にも、電車の中にも、町はずれの中古ゲーム屋にも、消え去ろうとしている<トーチ>の輝きがあった。
そして、今では悠二は、自分の中で燃えている<トーチ>を見ることができた。


悠二の目の前で、少女は消えた。
ワンダースワン、みんなが忘れても、僕は君のことを忘れないよ。グンペイが大好きだった君を、いつまでもファイナルファンタジー3を待っていた君を。あの冬をリヴィエラとともに過ごした君を。僕は絶対に忘れやしない」
「お前も、じきに消える。そして、誰もお前のことなど覚えてはいない」


「お前じゃない、僕は瀬賀。瀬賀悠二だ。君の名前は?」
「私には名前はない。人が呼ぶときには、贄殿遮那 (にえとののしゃな)と呼ぶ」
「……シャナナナだ。君のことは、シャナナナと呼ぶよ」


「なぜ、お前は消えないのか分かった。
 それは、お前の中にはまだトリガーハート・エグゼリカがあるからだ」
「お前のなかに、エグゼリカがあり、カラスがある限り、私はお前のことを守る」

もう、やめないか

とりあえず、カウンターをみると、2エントリーしかないのに検索語「灼眼のシャナ SS」で来る人の数が、充実した記事数を誇る「エルフェンリート」や「イリヤ」で来る人よりも六倍くらい多いんですが、ファンの総人口の問題でしょうか。そうですか。他にもキノノノとか考えたんですが、語呂が一番良かったのがシャナナナでした。イエイ。

セガガガ