コープス・ブライド

ティム・バートンのコープスブライド 特別版 [DVD]

ティム・バートンのコープスブライド 特別版 [DVD]

ストップモーション・アニメ映画。おもしろかった。
不気味具合がちょうどいいさじ加減で、うつくしいおはなし、として完結してるのがいいんだと思う。もっとおどろおどろしい物語や演出を想像していたので、じゃっかんディズニーチックに、まとまりが良すぎる部分がある気がしたけどさ。見る前の予想に反して、主人公の男も、死体の花嫁も、生きている許嫁もみんな良い人として描かれていて、見た後の感想が清々しかった。おいらはディスニーアニメも好きなんだけど、やはり歌が入るところの巧みさはアメリカ人にはかなわないと思う。

お金のために、望まぬ結婚を強いられる貴族の娘ってえと、やっぱりアンナさん@アンダーザローズが脳裏に浮かぶけどな。あれとちがって、結婚相手の男が善人なのが救いになってるんだと思う。10年以上の歳月をかけてつくられ、豪華声優陣によって演じられ、音楽も素晴らしいといういうことのないアニメーション映画である、と思う。不気味さがあって、大人むきの視聴にも耐える。と思う。
ただ、一般ウケする話じゃないんだよなあ。要約すると死体と結婚する男の話だもんなあ。

話のネタとして、ポイントだった誓いの言葉「死が二人を分かつまで」。これって武装練金で非常に嫌な印象的な使われ方をして、アニメ版kanonの真琴編の約束の場面で使われなかったのが印象的な台詞だったので、この半年でまたそのネタを聞くとは思わなかった。*1

雪の降り積もった山で、死体の花嫁から逃げ回る場面をみていて、kanonだ! と思ったのは俺の思考回路がおかしいのか。死んでる花嫁と心優しい婚約者ってえ展開からしてまあ…… 名雪編、総集編でもいいからやらないかなあ……

*1:「死が二人を分かつまで」と誓うので、生者と死者は結婚することができないのでした。ちゃんちゃん