キルン・ピープル(下)
- 作者: デイヴィッド・ブリン,酒井昭伸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/08/25
- メディア: 文庫
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星になっても人外になっても、それでも自分自身であり続けたいと思うのは個人の強さなのかと思いつつ、でも作中ですら揺らいでいるような個人というのは、そこまで独立した存在たり得るのか、というと、そうでもないんじゃないの、的な感想を懐かざるを得ない。
ペルソナ3やった後だからかな。死はふいに来る狩人にあらず もとより誰もが知る。
MementoMori。
キリスト教的な世界観というのは、いまここにいる自分が世界の終焉まで永続することを前提にしており、仏教は全ての者(自分を含めて)が必ず滅することと輪廻転生を前提にしているような気がする。
娯楽作品としてはもんくなしに面白かった。SF世界を舞台に使った軽い探偵モノ。というか、たぶん意図的に典型的な設定にしてるんで探偵モノのパロディなんだと思う。
フェレットの相棒パルが、イメージでは完全に『絶チル』にでてきたネズミだかモモンガだか。アニメになったら人気出そうなキャラだった。ウフコック? うん、まあ、ウフコックもいたな。
SFで推理モノといえばソウヤーだが、おいらはソウヤーが苦手だし。SF世界を舞台に古典的な探偵ものだと『ディファレンスエンジン』だがあれは後半世界観に飽きてからはあまり楽しめなかったが、これは割りと最初から最後まで面白かった。
さて、次は何読もうかな。
というか、今日は、ハートキャッチプリキュアのない日です。