まどマギ映画はキルミーベイベーだった論(ネタバレなし)


まどマギ映画の真剣な感想ばかり流れていて、胸焼けしそうだよ。
おれはアニメが好きだけど、そんな真剣に「ビューティフルドリーマー」とか「百億の昼と千億の夜」とか「ウテナ」とかいわれるとなんだか心臓にわるいよ。


みんなはわかっているはずだ。あの映画はすべて「キルミーベイベー」の要素を再構築して作られていたことを。
そう、「まどマギ」映画として、みんなが見に行ったあの映画こそ「キルミーベイベー」劇場版といっても間違いない作品だったんだ。


わからない? わかるっしょ。思い出そうよ。
リメンバーキルミーベイベー


キルミーベイベーTV版の最終回で泣き叫んだやすな、そしてやすなの大切な友達、ソーニャちゃん。


でも、ソーニャちゃんは殺し屋。
殺し屋だから、いつかやすなの隣からいなくなってしまう。
そしてたぶん、どこかでソーニャちゃんは死んでしまう。


永遠に続くかものように感じられた、キルミーベイベーの日常は、こんなにももろく、こんなにもはかない。


ソーニャちゃんは去り、一人残されたやすな。
おそらく学校の中では、もう誰もソーニャのことを覚えていない。
なぜなら、やすなだけが、ソーニャの友達だったのだから。


やすなはソーニャちゃんを探しに行きます。あぎりさんと没キャラをつれて。


しかし、ソーニャちゃんは仕事でミスして瀕死の状態。
血だらけになって、朦朧としたソーニャちゃんのところにやすなが現れる。


帰ろうよ、ソーニャちゃん。またあの日常へ。


ああ、死ぬんだな。私、いまさら、あのバカの顔が幻みたいに見える。
どうせ死ぬなら、やすなに殺されるのがよかったな。
私のたった一人の友達に。


キルミーベイベー(私を殺して、私の友達・・・・・・



「ソーニャちゃん!」


……って、お前本人かよ!
わたしはっ! お前なんぞの顔を見て死ぬなんてごめんだっ!
 死ぬぐらいなら、私はお前と一緒に生きるのを選ぶっ!



そして、二人は、再び不安定な日常へ回帰する。



「ソーニャちゃん、ソーニャちゃん」
「うるさい」
「ソーニャちゃん、もう仕事にいかないよね?」
「さあな」
「わたしたち、ずっと一緒にいようねえ」
「しるか」


キルミーベイベーはよみがえるんだ。
悲しみの弔鐘はもう鳴り止んだ。
君は輝ける人生の、その一歩を、再び踏み出す時が来たんだ。


劇場版 新編キルミーベイベー 復活の物語