ザ・マジックアワー

横浜で見てきました。かなり笑えました。佐藤浩市の場面はどれも笑えた。普段シリアスな人がコメディをやるとハマるなあ。佐藤浩市と渡り合ってるのは西田敏行寺島進伊吹吾郎といったところ。小日向文世もよかった。妻夫木聡は正直このあたりとはまだ並べてません。おっさんばっかりが銀幕に映えます。まったく。三谷幸喜の映画はいつもおっさんばっかり出てくるんですが、今回も見事におっさんばっかりの映画です。

いつもの鈴木京香鈴木京香もでてるんですが)的なポジションを今回担うのは、深津絵里。若い子として出てくるのは綾瀬はるかなんですが、綾瀬はるかのパンフレットの無愛想っぷりに思わず吹きました。

いつもながら、大物俳優がチョイ役ででていて、ああ山本耕史だなあ。こっちは今は亡き、深作欣二だ。そこには中井貴一で、こっちは唐沢寿明だ。といったあたりで、追いかけるのに疲れた。恋愛要素が薄い映画で、男臭く、かつ、笑いどころの多いコメディ映画でありました。


以下、ネタバレありかも。


自分たちのピンチをどうにかするために、本物じゃなくて俳優を雇ってきて、無理矢理演技をさせるという展開は、昔やってた「合い言葉は勇気」に似てますが、序盤で役者本人に事情を説明して偽の弁護士役を演じさせるという「合い言葉は勇気」と違って、かなり後半まで佐藤浩市が自分が本当に映画を撮られていると思いこんでいるため、より登場人物の立場に不安定な感じがあって面白かった。

難点をつけるとすれば、ちょっと収まりの悪いエンディングだったなあ。と。あと、これだけ俳優を集めれば、あと二三本映画が撮れるだろうに。こんな大作風にキャストを集めて作るような話じゃないと思うんだけどなあ。