2015年、「この子いいなあ」と思ったアニメヒロイン10選
こういう記事に自分も食傷気味なんだけども、その時にしか書けない記事があるということなので、書いてみることにした。
おそらく、アニメ10個とかベストエピソード10個より、私自分の趣味嗜好が出るはずであり、ここに書いてないキャラクターは私が見てないんだなー、と思っていただきたい。はい。この子も好きなんじゃないの?みたいなご示唆いただけると幸いです。
なお、順番は付けてないです。
- 井上真由子
(うしおととら)
ベストエピソード「愚か者は宴に集う」
「ジョジョ3部」は微妙な心持ちになるアニメだった。大好きな原作がちゃんとそのまんまアニメ化されたのに、アニメ化されてみると、それを見続けるのが辛い。どこでどういう展開になるのか全部わかった上で50話も見るのは辛いよ。「ジョジョ1部、2部」はまだアレンジがあったし、しかも2クールだったので全然見るのが苦痛じゃなかったけども。
そういう不安があった上での「うしおととら」3クールという話ですが、テンポよくていいなあ、と思います。
「愚か者は宴に集う」はだいぶストーリーが端折られているのですが、まあ原作での「前の話の最後では渡り廊下を下から見上げていたはずが、次の話数の最初では渡り廊下に閉じ込められている」と言った謎ワープがなくなってたり、人質が大勢いて必死で逃げてる途中なのに結婚式の真似事を始める真由子、というのも無くなったので、アニメ化されてよかったなあ。しっぺい太郎のエピソード省略されてしまうんかのう・・・。
- 小笠原晴香
(「響けユーフォニアム」の部長)
ベストエピソード「まっすぐトランペット」
「響けユーフォニアム」は今年見たアニメの中で通算では一番よくできていたと思います。短かったし。「特別になりたい」かっこいい系女子が大勢出てくるアニメでしたが、その中で一番かっこよかったのは部長ですよ。部長。
いろいろ自分が至らないと思いつつも部活を引っ張っていく意思とか、他の3年連中が自分のことばかり考えていて、本当に部活の運営のためには頼りにならねえ中で、どうにか自分がやらないといけない、と決意する場面とか、いいと思います。
- アルスラーン殿下
(アルスラーン戦記)
ベストエピソード「厭世の軍師」
優れたアイデアは複数の問題点を一気に解決するというお話をされていた方がおられましたが、2015年にもなってアルスラーン戦記をわざわざアニメ化する意味があるのだろうか、教科書的な良い子であるアルスラーン殿下に2クールもアニメを引っ張る魅力があるんだろうか、という疑問に対する答えとして、殿下を男の娘にする、というアイデアをぶつけてきたのはすごい。
原作では聖人君主で温和、要するにキャラクターとしておもしろくないアルスラーン殿下を作品のメインヒロインとして立てることに成功しており、素晴らしいと思った。
ともかく、一人一人仲間を殿下のでんかわ力で集めていく前半の台詞のうまさと人間的魅力を、単なる優等生イメージから止揚したのはよかったです。二期あるといいなあ……
- 渋谷凛
(デレマス)
ベストエピソード「I want you to know my hidden heart.」
良くも悪くも今年のアニメの顔。アイマスアニメは本当に毎回毎回、誰か鬱になって出演拒否して、「バカリボンがリボンしてなかったらただのバカじゃない、このバカ」と励まされて復帰するエピソードを入れないといけない、そういうノルマがあるのかと思いました。
あそこで帰っちゃうのは非難轟々だった気がしますが、鬱になった同僚の家の前でずっと待ってるとか、延々深夜に電話するとか、そういう詰め方するよりも、ちょっと自分で整理する時間を上げる方がよかったと思います。
その結果、正ヒロインの地位はだいたい卯月が持って行った気がしますが、その後の展開はもっぱら二次創作的に広がっているので、まあ多様な人の多様な受け止め方ができるのはソシャゲから始まったアニメとしてはいいまとめ方だと思いました。艦これぇ・・・
前半の睨む場面と、蘭子のエピソードでの正妻立ちはすごくよかったです。プロデューサーとしては唯一の相棒みたいな地位になったような気がしてます。
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- クーデリア様
(オルフェンズ)
ベストエピソード「葬送」
前の「Gのレコンギスタ」のアイーダ様みたいなポジションかな?と思っていたら、ちゃんとヒロインに成ってきたクーデリア様。アイーダ様がパイロットとしてはポンコツだったけれども、カリスマ性とか政治家としては急成長して姫様の立場を守ったのに対して、カリスマ性の微塵と感じられないクーデリアさま。しかし、その繊細な心配りはアイーダさまにはまるでなかった部分であり、それがよく現れたのがミカを抱きしめるエピソードでした。
作中の一人で現体制を引っ繰り返せるような煽られ方と、実際の小動物的なキャラクターの兼ね合いが脳内でつかないのですが、おそらく後援者とかが過剰に宣伝することで作り上げられた架空の政治的存在なんでしょう。あと、僕もふみたんがいいです。
グシオンというのは、ジーレコのジャハナムみたいな命名規則なんすかね……
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ベストエピソード「花火」
「長門有希ちゃんの消失」における涼宮ハルヒは負けキャラである。作品コンセプトの時点で負けることが判明している。ただし、綺麗に負けることは時として、勝つことよりも価値がある。本作での涼宮ハルヒの負けっぷりはとてもカッコいい。
涼宮ハルヒはキャラクターとして中途半端なところで投げ出されていたが、ようやくアニメ作品でケリがついたなー、という感じ。
負けが分かった上での花火エピソードの潔さ、カッコいいのです。
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- 天ノ川きらら
(プリンセスプリキュア)
ベストエピソード「夢かプリキュアか!?
輝くきららの選ぶ道!」プリキュアの黄色はあざといのが商売ですが、黄色登場10周年の記念としてついに「意図的にあざとい」「それが受けるとわかって演じている」というキャラクターが登場したのはエポックメイキングな出来事だったと思いました。
思えばキュアロゼッタのあたりから黒い部分があったような気もしますし、大盛さんも高い政治力を生かしてチームを自由に操っていた気がしますが、個人レベルで意図的にあざとい、なおかつ好感度を視聴者に与える、これはなかなかできないやつです。
モデルを選ぶか、目の前の助けるべき人を守るか、で迷ったときに、選択の結果がわりとリアルに厳し目なのがプリンセスプリキュアのいいところだと思いました。
- 天海悠紀華
(俺物語)
ベストエピソード「オレへの手紙」
「俺物語」はヒロインと主人公が2話まででくっついてしまい、なおかつヒロインは非の打ち所がない善良で可愛く、主人公は信じられないほどに男前であるため、二人がくっついてしまうと、その間にほとんど障害らしい障害がないので、このあとどうやって2クールやるんだろう、と思っていたが、主人公の友人砂川姉弟の話にスライドすることで、徐々に盛り上がっていくんですが、その最高潮にでてくるのが天海ゆきかちゃんです。この心境の変化が丁寧に出てるエピソードはいいなあ。
- 荒井花
(花とアリス殺人事件)
岩井俊二作品に出てくる中学生引きこもり女子というだけで、胃に痛くなる設定なだけに、登場してみたらマイルドな引きこもりでよかった。声の感じがまたいいんですわ。飄々とした感じでありつつ、中二感があって。
- チドリ
(persona3 劇場版#3)
ペルソナ4アニメーションには様々な不満点がありました。「バトル中に人間が棒立ち」「どんな敵でも結局主人公が倒す」「仲間の各キャラの見せ場が少ない」などです。この3つの不満点は今年のアニメだと「セーラームーンクリスタル」であったやつですが、ペルソナ3劇場版ではだいたい解決されました。
ペルソナ3劇場版にはその代わり「やたら展開が早い」という欠点があり、感情を高める暇もなくエピソードが展開していくのですが、その中でもチドリと順平の話は豪速球で飛んできて、かつ、なんとなく鳥海さんと沢城さんの熱演によって説得力を持ってしまった、というやつでした。あの間のなさで、あんだけ記憶に残ったのはすごいと思います。
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- 羽佐間翔子