レイトンVS逆転裁判感想【ネタバレ】

クリアまで18時間ぐらい。謎は69個解いて、未回収1個。

 

わたしは逆転裁判はシリーズ1作目から全部やって、こないだiOS版もやった。レイトンは1作目と2作目をやって、ストーリー展開のひどさにあきれ果てて、それ以来やってない状態なので、ここでは全面的に「逆転裁判」の良さを上げつつ、「レイトン」をディスる内容の感想になります。いいかな?

 

とはいえ、まず大前提として。『レイトンVS逆転裁判』は面白いです。これからさんざん文句を書きますが、それでも買って後悔はしてませんし、途中で投げたりは考えられないし、『レイトン』か『逆転裁判』が好きな人にはオススメします。

 

ざっくり書くと、レイトンと逆転裁判の、両方のゲームのいいトコロと悪いトコロが両方ゲーム中にあって、しかもあまりうまく混ざってなくて「これ逆転裁判の悪い所だな」とか素材感が味わえるしあがりです。中盤はいい所がうまく出揃ってて面白いけど、導入と終盤は悪い所が目立つ感じ。

 

ちなみに私の考える

  • 逆転裁判のいいトコロ:裁判の盛り上がり。女子がかわいい。ゲストキャラの扱いが丁寧。
  • レイトンのいいトコロ:世界の雰囲気がいい。ナゾが楽しい。ハッタリが効いてて、ゲームの先をみたいと思わせる。
  • 逆転裁判のイマイチ:びっくりするぐらい、ダジャレが酷い。後半にいくに連れて裁判が加速度的に長くなり、だれてくる。
  • レイトンのイマイチ:アドベンチャーパートの操作性が悪い。ストーリー構成がダメダメ。ゲストキャラの扱いがぞんざい。
これが全部味わえます。
 
3Dで書かれた逆転裁判の登場人物モデルはHD版が「なんか違うな」と感じたのに比べて、違和感なく、しかも10年前のモデルじゃなくて、今みて違和感のない感じに仕上がってると思います。なるほど君のギザギザ頭の構造もよくわかったし。

ただ、キャラクターは全面的に逆転裁判よりのデザインの人が多いので、レイトン組が登場すると浮いて見えます。レイトンとルークは社長が訊くをみるとアレンジが入ってるらしいですが、それでも裁判パートで並ぶと違和感がありますし、とくに頭身をあまり調整してないと思われる序盤の登場人物たち、チェルミー警部とかは登場した瞬間に「え?」ってなるレベル。

音楽はレイトンパートも逆転裁判パートも非常によくて、とても気分が上がります。いや、まじでそれぐらいしか書けないけど、音楽聞くためだけでも買う価値があるぐらい良い出来ですぜ。

声優陣はいいですよー。レイトンとルークはなじんでるし、ゲスト女子の三人もかわいいし。

よくアマゾンのレビューに書いてある逆転裁判側の成歩堂と真宵の声についても、個人的には許容範囲。というか、真宵ちゃんは、微妙に可愛くない、あの声がすごく合ってます(コナミ感)

成歩堂はまあ、確かに長い台詞をシャベるとガッカリするんだけど、もともとかっこわるい声を想定しているので、まあ許容範囲。

 

 

ここからネタバレになりますが、ゲームとしての問題は主にストーリーが悪い。

序盤から中盤はすごく面白くて、二つ目の魔女裁判のあとまでは超面白いんだけど、そのあと6章ぐらいから、あれ?って感じになってきて最後はグダグダです。

最初の魔女裁判の真犯人発狂から火刑への流れと、狂気の演技はすごく心をわしづかみにされたし、二つ目の魔女裁判は逆転っぷりと、その後の展開がよすぎる。あんな展開、逆転裁判でもやらないよ。。。

 

だが、そのあとはだめだ。

逆転裁判かレイトンをやっているつもりだったのに、気がついたら「ひぐらしのなく頃に」だったというオチで、なんだよ雛見沢症候群かよ、えー、それ確かに大筋は謎の回答になってるけど、細かいところは矛盾だらけだよね、というかさっきまでのキャラクターたちの葛藤とか舞台設定とか、まるで無意味になっちゃうけどそれでいいの?

それだと、ジーケンとか正義の騎士じゃなくて、ただの道化だし、おかみさんとマホーネとか、錬金術士と弟子とかの関係もただのまやかしだよね。市場の人たちの仕事とかも無意味だし、なんで中に十歳以下の子供が居るのかも謎だし、そもそも猫のクローネとはなんだったのか。

いやちがう。そもそも論で言うと「なんで魔女裁判やってたのか」が謎すぎる。なんでわざわざ町の人の中に魔女を作り出して、本人と周囲にトラウマやら人死にやらをださせたのかが、もともとの町の趣旨からいうと謎。普通にゴルゴムみたいな悪の魔女組織を外部につくって、そいつらを騎士団や町の人たちが撃退するストーリーにすればよかったのに、どうして町の内部に敵がいる、という設定にしてしまったのか。

自分で積み上げたナゾに対して「それはやらんだろう」という斜め下のナゾ解きを、すごい酷いカタチでやってのけるのは、レイトンやってる感じはするんだけど、今回はひどい。何がひといかって、謎解きを「登場人物が台詞として全部しゃべる」というのがひどい。

なるほどクンか、レイトンが解明するべきでしょう、そこんところは。なんであんなとってつけたような解決になったのか、なんど思い返しても腹が立ってしかたない。

レイトンと黄金像が並んでるカットが一個あればよかったと思うんだけど、それがないからモヤモヤしてる感じが抜けない。

しかも、大オチとそれまで作ってきた話の整合性が取れてないんだよな。今回割とフォローが入った方だけど、レイトンだったら最後の裁判のあとで、パン屋のおかみさんとか、スルーされてたと思うよ。騎士と酒場の女店主とかなんだったのか。

登場人物のあつかいが、とてもぞんざい。普通、裁判の1、2、3個目ででてきた登場人物って、最後の裁判で全部まとまるとか、伏線回収になることを期待してると、そんなことは一切ない。

 

このあたり、キャラクターやストーリーのだめだったところは、追加コンテンツでどうにかなるといいな、と思いつつも、本編としてはガッカリな終わり方になってしまったので、たぶん今後もレイトンを買うことはないでしょう。

逆転裁判5はちゃんと作って欲しいなー。

BDFFパーティでエバQ感想【ネタバレ】

このエントリーは、エバQとBDFFのネタバレがあります。

エバしかしらないし、BDFFのネタバレは気にしない人向けの登場人物紹介。


ティズ:主人公。弓兵。マスタージョブは狩人、シーフ、スーパースター、ヴァンパイア。「ボルテージ」で毎ターン攻撃力があがり、素早さ20%増しで狩人スキルを使うアタッカー。すぐに死ぬのは、ヴァンパイアのダメージ受けたときHP回復するスキルで若干補った。
アニエス:風の巫女。回復役。マスタージョブは白魔道士、黒魔道士、召喚士、導師。導師の回復効果倍増と召喚士のダメージをMP回復につなげるアビリティで無限回復役。普段はデフォルトでBPをためておいて、パーティが危なくなったところで一気に回復。
イデア:剣士。盾役。マスタージョブはナイト、ソードマスター、赤魔道士、魔法剣士。いろいろ試行錯誤しているがいまだに役割がはっきりしない。暫定的に盾でかばう要員になっている。あとは複数人が異常状態になったときに回復させる役など、パーティの立て直し役。
リングアベル:メインアタッカー。マスタージョブは海賊、ヴァルキリー、暗黒騎士、聖騎士。ひたすら両手持ち斧から倍々撃をだす人。MPを使い果たした後はBPで攻撃するか、MP回復か。
エアリー:パーティのマスコット。




艶花の国フロウエルの映画館にて。


リングアベル「いやあ、いい映画だったなあ。よかった、アスカも綾波ミサトさんも無事で、本当によかった」
イデア「な、なんでそうすぐ抱きつくのよ! 離して、リングアベル!」
アニエス「……あれは、無事といえるんでしょうか」
ティズ「すくなくとも秋瀬君じゃなくて、渚君は死んじゃったし、綾波は別人だし、シンジ君は再起不能なんじゃ……」
アニエス「そういえば、期待していた『私は三人目だから』はありませんでしたね」
イデア「たぶん、三人目どころじゃないんでしょうね。あの感じだと」
エアリー「でも、みんなも頑張って世界を闇の侵略から防がないと、あんな感じの終末が待ってるのよ! 最悪の結末をさけるためにも、みんな頑張らないとだめよ!」
リングアベル「ううむ。エアリーはそういうが、これは旧エバでシンジがサルベージされてから、アラエルの話とアルサミエルの話と最後のシ者と劇場版Airまごころを、君に、までを再構成したんだろ。旧劇エバのあの救いのない終わりを考えれば、俺にとっては着地点としてはこれで充分だ。ああ、だいたい、最後の場面は……いや、それはまた後で語ろう」


イデア「まあ、秋瀬じゃなくて、渚カヲルは本人もいってたように、シンジ君と出会って死ぬのが役所だからねえ」
アニエス「なんか久しぶりに動くカヲルをみたせいか、すっかり未来日記の秋瀬或にしか見えませんでしたね。もともとカヲルって、全部わかってて動いてるキャラクターっぽかったのに、今回は考え込む姿が多かったせいでしょうか」
イデア「死に方も秋瀬とだいたいおんなじだったし」
リングアベル「しかし、なぜイデアは秋瀬と呼び捨てなんだ?」
イデア「なんか他人という気がしなくて。前にどっかで会ったかな?」
エアリー「でも、秋瀬或の方が、ちゃんと主人公の背中を押していっただけ、いい死に方だったようなきがするわ。あれは半ば以上シンジのせいじゃない、あれは落ち込むわよー」
リングアベル「だが、旧エバの『直接首を絞める』に比べればまだ再起できるんではないかな。意味合いとしては同じくシンジが殺したわけだが、この世界では前回よりも少しだけマシになっている」
アニエス「『カヲル君が何を言っているのかわからないよ!』はありましたね」
イデア「本当、何言ってるのかわかんない場面も多かったね。カヲルだけじゃなくて、アスカとかマリとか全員」
リングアベル「それでも、旧エバのわけのわからなさ、を思えばだいぶ説明的な台詞とかカットが多かったし、ちゃんと次でフォローしてもらえれば、説明本を読まないと理解できない的なことにはならないんじゃないか」
ティズ「ところで、ピアノのシーン、長かったねえ」
イデア「さすがに繰り返し、ピアノのシーンだけで番宣やってただけのことはあるよね」
リングアベル「おれは、あそこでイメージ映像が混じってきたんで『ああ、やっとエバが戻ってきた!』とあがったけどな」
エアリー「一緒に横たわるっていいよね。って、薄い本が何冊厚くなるのかしら、アニエスも楽しみ?」
アニエス「知りません!」


リングアベル「他の新キャラクター陣といえば、みゆきちだな。素晴らしいキャラ立ちだった」
ティズ「あー。僕はどんどん、キャラクターが『トップ2』寄りになっていくな、とか思ったけど」
イデア「みんなの声がシンジの頭のなかでリフレインする場面で、みゆきちの声だけが飛び抜けて目立っていて、なんかおかしかった」
エアリー「おかしかったといえば、アニエスってば…」
アニエス「や、やめてください、エアリー」
エアリー「アニエスっては『やりを抜いて、やりなおすんだ!』で爆笑してたし」
アニエス「だ、だって、あれだけシリアスな場面で、突然だじゃれを入れなくてもいいじゃないですか。それが、やりを…やり抜くなんて…ぷっ…あはははは」
ティズ「アニエス…」
アニエス「あはははは。さすが『眼鏡をとったら目がねー』あははは」
リングアベル「あとは、ネモ船長がいたな」
イデア「ねえ、リングアベル。劇場で『にゅーのーちらーす』とか、突然歌うのやめてよね」
リングアベル「すまない、イデア。しかしだな、俺の三十年近いアニオタ人生、まさかナディアの曲が大音量で劇場で聞けるとは思わなくてだな。二十年前のナディアからエバに続く時期のことを脳裏に思い浮かべて、冒頭の『バベルの光』から『ニューノーチラス』と続くBGM連打で、つい感涙してしまった。むしろ俺は、ニューノーチラスの前奏時点で泣いていた」
イデアミサトさんはなんかすごい変わってたね」
リングアベル「帽子がきまっていてよかったな。ナディアじゃない方のエクセリオンっぽい帽子でよかった」
イデア「私、ときどきリングアベルが何言ってるんだかよくわからない…」


ティズ「ストーリー的にいうと、やはり主人公シンジ君が軽々とのせられ過ぎだよね」
アニエス「ええ、あそこまでミエミエの罠に引っかかるというのは、どうも考えなさすぎです。アスカさんに子供呼ばわりされるのも仕方ありません」
リングアベル「しかし、人間は極限的な状態になると、たった一つの希望にすがりつきたくなるものだ。それに、他の選択肢はなかったといえるし、本人も割と主体的に行動を選択している」
イデア「そうだね。周りに作られたお膳立て通りに使徒を撃滅していた旧エバに比べると、周囲を拒みつつも決断が見えるよね」
エアリー「でも、なんでもかんでも、決断してやり通せばいいってものではないわ。勇気をもって実行するのはカッコいいかもしれないけど、ちゃんとその後どうなるのか、考えないのはよくないことよ」


イデア「今回、話はあんまり進んでないような?」
リングアベル「ああ、もともと、旧エバでもゼルエル戦のあとは、キャラクターが次々と死んだり再起不能になるだけで、話進まなかったからな。それを再構成したら、まあ、こんなもんだろう」
アニエス「そうですか? いろいろと謎が解かれたような」
ティズ「そうだっけ、ユイさんの話とか、前にでてこなかったっけ?」
アニエス「いえ、たしか、今回初めて聞いたと思います」
リングアベル「前はプラルスーツだったと思ったが、今回はなんか最終兵器彼女的なイメージ映像だったな。最終兵器俺の嫁(人造人間)か」
エアリー「ゼーレの人たちが退場したじゃない」
リングアベル「ああ、以前はキール議長にも実体があったような気がするし、今回ゲンドウがつけているグラサンはキール議長がしてたものに似てるなあ。前の劇場版からの間にゼーレの人たちはああなったのか、それともこの世界ではもともとああだったのか」
イデア「話が進まなかったのは、今回ほとんどシンジが内向きに悩む場面だったもんね」
エアリー「今回、シンジと正面から対話するキャラクターが、ほぼカヲルだけなのよね。あとはまさかの副司令。やっぱり、お互いに信頼関係を作るには、まずは普段の対話が必要よ」
リングアベル「うーむ。だが、旧エバではひたすら内向的に悩んでいたが、今回は綾波の部屋にいってみたり、図書館で本を探してみたり、カヲルを自分から誘ってみたり、割と積極的に動いていると思うぞ」


リングアベル「しかし、どちらにしても、いい話だった」
イデア「そう? わりと完結していた『序』『破』と比べると、もろに途中で投げ出された気分なんだけど」
リングアベル「ううむ。しかし、もとが『まごころを、君に』の終わりまでなんだ。あの結末は、だな、俺が十五年ぐらいまえに『まごころを、君に』を見終わったあとでさんざん書いてたSSのイメージまんまですらある」
ティズ「どういうこと?」
リングアベル「『まごころを、君に』の後で、片目に包帯したアスカとシンジが、手をつないで赤い世界を歩いて丘の向こうへ去っていく。その後ろを綾波がひょこひょこと着いていく。そういう絵柄を十五年ぐらい前にはよく思ったものだ」
エアリー「それって、ただ目前の最悪の結末から目を背けているだけよ。ちゃんとハッピーエンドにならなかったからって、それはただの現実逃避だわ」
リングアベル「ああ、そうかもしれない。この世界がどういう終わり方をするとしても、前の世界が救われるわけじゃないのは、俺もわかっている」
イデア「リングアベル?」
リングアベル「だが、それでも俺はこの世界は幸せに終わって欲しい。そう願っている」


この胸の奥のもどかしさー どうすればいいのー


ティズ「さて、次回だよ!」
アニエス「それにしても、二号機の扱いは毎回不憫ですね」
イデア「ついに、次回は仮面ライダーW化だよ!」
リングアベル「たぶん、キカイダーなんだろうなあ、元ネタ的には。しかし、同時放映のウルトラマンで始まって、次回予告が仮面ライダーというかキカイダーで終わるというのは、特撮好きなんだなあ、というのがヒシヒシと伝わる映画だったなあ」
エアリー「でも、次って、何年後のことかしら?」
アニエス「おそらく、2年後でしょうか?」
ティズ「ひょっとすると、2015年とか、かなあ。ペルソナ4も2011年にアニメ化されたことだし」
イデア「まあ、それまではパチンコとかでお金をためてもらって」
リングアベル「ああ、今度こそは禍根のおこらないように終わらせてもらいたいものだ」
エアリー「でも、きれいに終わっちゃうともう、お金が儲けられないじゃない。なんだったら、もう一度か二度くらい周回したら?」
リングアベル「エアリー、すべての世界はいつかは終わる。この世界はここで終わっていいんだ」


エアリー「さあ、アニエス、それじゃ休憩はこれまで! クリスタルを解放するのが、巫女の使命なのよ!」
アニエス「ええ、わかっています。いきましょう、ティズ、イデア、リングアベル
イデア「おーっ!」
ティズ「うん、行こう、アニエス
リングアベル「そうだな。そろそろ、俺たちも旅を終わらせるときだ」



BDFF 終章へつづく

ヒーローとはなにか

ヒーローの本質は『戦い忘れた人のために戦う人』である、と私は考える。


ヒーロードラマに必要なものは二つ。
一つは、一人の人間としての生活とヒーロー生活の両立をどう描くか、であり、
もう一つは、なぜ赤の他人のために自分の命をかけて戦うのか。である。


スパイダーマンは非常にプリミティブな存在だし、ダークナイト版のバットマンは、そのあまりに自己犠牲的な姿勢が見ていて逆に辛く、
それだけに戦わなければならない敵として、ジョーカーという好敵手を得た「ダークナイト」は非常に面白かった。


普通、人間は他人のために自分の人生をかけて戦わない。

他人の笑顔を護るために戦う、自分の内面からの声によって、半ば以上無茶なそれを常態としてするひとこそが、ヒーローなのである。

「私、堪忍袋の緒が切れました!」

ハートキャッチプリキュアは、すごい力業でヒーローではない女子をヒーローたらしめていた。
それは、主人公の女子、キュアブロッサムを、つねに『赤の他人』の代理人としたところである。

『ハートキャッチ』の名前は伊達ではなく、主人公たちがまったくの赤の他人の代弁者として、
死を賭けて敵と戦う、というのはすばらい設定の妙だった。
敵が言う、すごい正論を木っ端微塵に挫いて、『そんなことはありません!』とブロッサムが叫ぶときから、
彼女たちは、もうその人の心を受け継いだ、魂の代理人なのです。


そういう意味で、スマイルプリキュアはものすごく惜しいんだよ。
けいおん!」的な個性の異なる5人の日常はすごく面白いんだけど、彼女たちが人生をかけて戦う理由が見えないんだよ。
たのむから、後半なんとかしてください。よろしくお願いします。

web拍手レス

>エラーが出たのでご報告をば。
>破.eve:324行目
>「没キャラ」というパイロットが見つかりません
>323: end
>324: launch 没キャラ 12 18
>325: launch 更衣小夜 10 18

ご報告ありがとうございます。
「序」から始めて再確認してみたのですが、こちらで再現しなかったので、
おそらく「序」をクリアせずに「破」から始めていないでしょうか?
その場合は確かにここでエラーが発生します。

すみませんが、「序」のクリアデータ→「破」の順番でプレイください。

よろしくお願いします。


イベントファイルの配置として「ゲームスタート」などを用意すれば良かったかな?

アベンジャーズ【ねたバレ】感想

「というわけで、アベンジャーズです」
「……前、おおかみこどもって言ってなかった?」
「人の感想がたくさんあるのをちら見していたら、次第に気力が下がってきたのです」
「そんなのひどいじゃん。ちゃんと気になるなら見に行こうよ!」
「まあ、そのうち、関内の小劇場でやったら見に行くということで」
「で、アベンジャーズどうなの。なんか、すごく不満ばっかり言ってるじゃん」
「そうですね…… この映画を絶賛している人は、おそらく【スーパーロボット大戦】をまったくやったことがないか【スーパーロボット大戦】が大好きな人です!」
「……あんた、嫌いだよね、昔からスパロボ
「はい!」
「まあ、どっちかというと、昔のスパロボが嫌いなんだよね。Zとか結構楽しんでたじゃん」
「で、アベンジャーズは昔のスパロボ臭が前回の映画なんです。具体的にいうと『第四次スーパーロボット大戦』です」
「……ああ?」
「味方についての説明はおそろしく少なく、みんなが全部の映画を見ている前提で話を進め、『ダイモス』なんて知らない!と思っても強引にダイモスメインで話が進み、おそろしくカリスマ性のないボスと量産型のわりには強いけどもキャラクターが弱いゲストメカの群れをヒーロー軍団がゲシゲシと割とあっけなく殴って砕く、それが『第四次スーパーロボット大戦』です」
「『マイティソー』と『ダイモス』を同列に語るのはどうよ」
「『ソー』は映画のなかでは比較的扱いが小さいのに、エピソード的にはメインなので難しいのです」
「あー。『キャプテンアメリカ』はこの映画の正統派主人公で戦隊ものでいうとレッド。『ハルク』と『アイアンマン』は、ニヒルなグリーンとブルー。この三人は『第二次大戦期のヒーローでナチス的な敵をけちらした無敵兵士』、『科学実験で生まれた怪力ジキルハイドもの』、『軍需産業の御曹司が心臓の治療と一緒にアークリアクターを胸に埋め込み、その体を機械のからだアイアンマンとして纏い、自分の売って来た兵器が他人の不幸に結びつかないために戦うんだけど、どこか三枚目で憎めない役柄』みたいな、って!アイアンマンの説明だけ長いよ!」
「このあたりが『アイアンマン』だけは映画をみておいた方がいいと思うゆえんです。『ソー』は『あー、トールね、はいはい。トールハンマートールハンマーで、こっちがロキで、あのへんにいるのがオーディンね』程度の認識があれば把握できるのですが、アイアンマンはトリックスターで扱いが大きいわりに設定が複雑なので」
バットマンだと思えばいいんじゃないの」
「そういうと他人に起こられます」
「あるいは、『ウォッチメン』のオシマンディアス」
「それは悪役です」
「全体的に、むしろ『ウォッチメン』を連想する映画だったねー」
「私はあっちのほうが好きですけど、露悪的で。中盤での喧嘩には胸がときめきました」
「なんど思っても、ロールシャッハはよみがえってこないよ」
「ううう……」
「あとの二人は?」
「あれは、第四次大戦の二人みたいなもんです」
「終盤のバトルはすごかったじゃん。3Dでみるとすごいよ!本当」
「ええ、『ダークナイトライジング』の終盤でしょぼくバットマンが殴り合っていたのがなんだったのか、と思うぐらいの立体機動でした」
「このいきおいで『進撃の巨人』も映画化・・・・・・」
「それは無理です」
「でも、なんか『マクロスF劇場版』みたいなミサイルの飛び方というか、戦闘の入り混じり方というか」
「そうですねー。アニメっぽかったですね。でも確かに見ていて気持ちいいんですけど、何かが足りない感じはしましたね」
バットマンが混じってたら、三秒ぐらいで死にそうな感じがよかったね」
「あー。戦闘の舞台がニューヨークなんて、ああ、なんかアイアンマンが飛んでるあたりをバットマンも、ミサイルから逃げ回ってたんだなあ。という感慨はありましたね」
「で、次回に続く、と」
「最悪でしたねー。何を出し惜しみしているのかと。ちゃんと敵をもっと大量に出して、もりあがる戦闘を演出すべきです」
「あー、今回は敵ボスが」
「あれはカリスマがなさすぎです。東方シリーズだったら3面ボスぐらいです」
「ん、あたしも中ボスなのかと思ってたら、あれで最後までひっぱったからね」
「まあ次回もあるみたいじゃん」
「次回は120分で、味方をもう一人増やして、あともっと敵を魅力的にしてほしいですね」
「むちゃばっかり」
「だいたい、エリート兵がのってるグラシドウリュの群れをアムロがファンネルで落とすのの、何が楽しいんですか。この手の大集合バトルもので見るべきものは、キントレスキーVSキュアピーチ的な力と力の拮抗している正義と悪のぶつかりあいではないでしょうか」
「いや、エリート兵好きな人もおおいよ。たぶん、「ふみこみが甘い!」とか」

世界樹4 表ボス討伐まで

あとは、極悪すぐるボスと、もっと質の悪いザコの連打なのはもう分かってるので、いつ投げるかわからないので、いまのうちに感想を。というか、まあまあ面白かったかな。前にやったのが「1」なので、てっきり辺境伯が悪いヤツなんだと思ってたよ。これからそうなるのかもしれないけど。

パーティー

  • ソドこ(ソードマン+モノノフ)

ソードマン女子。田舎でキラキラと目を輝かせて冒険のなんたるかを語るタイプ。イクサビトの格好良さに憧れてモノノフになった。一見メインアタッカーのように見えるが実はそうでもない。モノノフ刀+斬剣。リンクファイター。密かにチャージ+ダブルアタック的な地味な必殺技を持つ。

  • フォトみ(フォートレス+インペリアル)

地味子のフォートレス女子。たぶん、ソド子の友達。前線の防御の要。一瞬フォートレス+ナイトシーカーになったものの、戦闘開始時点で敵を呼び寄せた上で攻撃を無効にしたうえで、並大抵でない地味さになってしまったので、インペリアルをつけた。基本的に攻守に活躍しているのに、全然目立たない。

  • ダンすけ(ダンサー+ナイトシーカー)

おっぱい要員のダンサー女子。ペドゲーと蔑称される世界樹でこんなおっぱいのはっきりした女子がいるとは。実際、他の女子と比べると雲泥の差。基本的にリフレッシュしたりエナジーしたりして、ヒールダンスやワイドすることもあるが、係で偶にブーストを発動する係になる。前衛で他の二人に比べて圧倒的にやわらかいものの、うまく被ダメを分散することと、分散されすぎて死ぬこと多数。

  • メディか(メディック+ミスティック)

回復要員。消極的回復はダンサーに任せつつ、HPの回復と臨時復活に特化した回復系女子。陣がはってあったうえに全員のHPが最大に近いとやることがなくなる。なにげにフォトみに継いで地味。

  • ルンな(ルーンマスター+スナイパー)

正統派ロリルーンマスターにして、パーティーの主力。瞬間風速ではフォトみに越されることがあっても、安定した与ダメではパーティー随一。弱点を突くことと、弱点がなくても属性強化+属性攻撃でついでにソードマン女子がつかうリンクとも絡められるので敵が単一の場合は得に強烈に打撃を与える役。

映画「けいおん!」の感想というか今さらけいおん二期感想のように見せかけたP4A感想

ツタヤでDVDを借りてきてみたけども、劇場ではみてないです。イエイ。完結に語るのはいろんな人がいろんな立ち位置からいっているので、自分の視点で語ろうとすると長くなる。まあ適度に長いです。


俺は「けいおん!」は番外編含めてすごい好きだったけど、「けいおん!!」は微妙だと思っていたし、原作漫画は読んだことねえよ!という人なので、「けいおん!!」が好きな人、ようするに二期、二期が好きな人には申し訳のない感想になってると思います。
姫子可愛いと思いますけどね。ええ。


この映画「けいおん!」って、二期「けいおん!!」の映画なのですよね。それを見始めてから深く気が付きました。おれは「けいおん!」はすごい好きだけど、二期「けいおん!!」がそんな好きじゃないんだよ。曲は二期の方がいいと思うけど。


で、「けいおん!」と「けいおん!!」で何が違うのか、というとそりゃ「ハヤテのごとく!」と「ハヤテのごとく!!」ぐらいの違いがあるわけです。


けいおん!」って、主人公の成長と意図を描くアニメだったと思うのですわ。これは「ハヤテのごとく!」一期もそうで、登場人物にそれぞれ優先事項と意志があった。これが「ハヤテのごとく!!」二期でどうダメになったか、というと原作どおりに全員優柔不断な人間にしてしまった。そうなると、全員現状維持しかしないので、話が転がっていかないわけですわ。状況は進んで行くのに、本人たちの意志はまるで進んでいない。


けいおん!!」二期って、始まった瞬間から主人公たちがすでに「余生モード」なのね。俺も高校三年生やったことがあるから、なんとなく分かるんですけど、高校三年生になって部活やってると「余生モード」になる人いるのね。「もういいや、ここで止まろう」というやつよ。


「何も考えずに走れよ!そんな所で止まるなよ!お前らもっと先まで走れるよ!」


と、「ちはやふる」の詩暢だったら言うかと思います。(嘘です、詩暢ちゃんはそんなこといわない)


けいおん!!」ってそうなのよ。あれだけ、「けいおん!」でみんな成長したのに、そこで全員満足しちゃったあとの話を半年掛けてやったわけですよ。で、映画はその続きなわけです。


だからさー、日常描写はいいのですよ。でも、あとが全面的に「余生モード」なの。「わたしたちすごく幸せな関係ができたよね。それをそのまま保って、ずっと一緒にいたい」っていうだけしかないのよ、二期のこの子たち。


やっぱり映画までやるんだから、もうちょっと先を見て欲しかった。このあとどうなるのか、という補助線をひいてほしかったのです。


ということで、ダメだったという話をしてもつまらないので、全然関係ない「ペルソナ4アニメーション」劇場版について。良かった、という話をします。


おれは「P4」のテレビ版最終回ってすごくがっかりしたのさ。


それはなんでかっていうと、ゲーム版の「P4」って「テレビの中」と「テレビの外」っていう関係があって、前者は非日常/フィクションで後者は日常/ノンフィクションなわけですよ。でも、その両者っていうのは実はそんなにキッパリ別れているものではなくて、ゲーム内ではどんどんグズグズに入れ替わっていって、最終的に日常が全部非日常に飲まれ混む、というとkろでクライマックスを迎えるわけです。


これをちゃんとやるには、後半「霧に飲まれる街」「霧の中で続く日常」という話をやらなきゃいけなかったと思うのですよ、あと「テレビの中で特別捜査本部以外のコミュに助けられる」という話がはいってないと、本来いけないのです。


ところが、テレビ版のP4Aって、主人公たちが非日常のなかに入っていって、非日常的な敵を非日常的な能力でやっつけて終わる、というどこまでフィクションづくしなんだよ!という話になってしまったわけですよ。それって原作でせっかく日常と非日常の融合をやってきたのが台無しじゃないですか。


だって、これだと単に「フィクションの人物が「フィクションはよくない、現実を直視しろ」ってテレビの外側に向かって語る」っていう、すごく滑稽な表現だから。ゲーム版でそういった対立軸がかろうじて成立していたのは、日常コミュの人たちが主人公を後押しする展開があったからで、それなかったら、単にフィクション世界のつくりごとですよ。


ところがどっこい、映画版というか劇場でやってた「P4A」の最終回はすごくよかった。
何が良かったかというと、主人公が初めて思い悩むわけです。
「俺はこの非日常のなかにいることが一番楽しいんじゃないか」この三月二十日が永遠に終わらなければいいのに!


でも、そこでちゃんと主人公は立ち直って立ち上がるわけです。お別れするために。
これまで過ごした日々は楽しかったし、そこで培った絆は自分の中に残るけれども、だけど別れるわけです。別れた先で、何がどうなるのか分からない。もうこんな気持ちの通じる仲間とは会えないかもしれないけれども、それでも現実に回帰していくわけです。


これはね、逆にゲームだとそこまでちゃんとやってないので、予想していたのとは違うんだけども、ちゃんと「TVシリーズ」のときに今ひとつがっかりした最後の展開に対して、劇場で予想を超えていた回答を付けてくれたと思います。


いやあ、P4Aの最終回は良かったなあ! ということで、一つ。


振り返るに、映画「けいおん!」でもアニメシリーズの最後の方に補足的な話をつけるのであれば、この子たちの将来についての補助線を引いて欲しかった。「この子たちはずっとこのまんまなんですよ」なんて、んなわけねえだろ。と。せっかく倫敦っていう、非日常極まりない場所まで連れて行ったわけなので、そこでもうちょっと「このアニメが終わったあと、どうなるのか」という話に続けてくれてもよかったんじゃないかなあ……と。


たとえばさ。「かみちゅ!」の最終回で、主人公の女の子たちがお泊まり会して、これからどうするのか、街に残るのか都会にでていこうか、みたいな話をちらっとするわけです。ぽろっと一台詞でもいいから、そういう実体感をもった将来像の話が入っていればなあ……


そうわけでアニメ「けいおん!!」では和ちゃんとの別れの場面とか、今回の映画でも「大学入っても演奏できるかなー」とかは良かったです。ええ。