スーパーロボット大戦UX 第一部

とりあえず、23話まで。最初のうちはブチブチ文句を言いながらやっていたのだが、12話ぐらいから面白くなってきて、今日は一気に10話も進めてしまった。

なんというか、文句をいう場所が最初の方に固まっていて、損してるなあ、と思った。

☆よいところ

忍者がおっぱいをフリフリしながら登場するだけで、すべて許せる。あの飛び道具は卑怯。

元の作品を「リーンの翼」「00映画」と「マクロスF映画」、あと「デスティニー」とファフナーはノベライズ読んだなあ、ぐらいしか知らない状態で入ったのだけど、「ラインバレル」と「ファフナー」の展開がすごく面白かったし、キャラクターも魅力的でよかった。

ときどき、すごく展開がうまくて、イツワリノウタヒメの回で、ミシェルが死んだと悲しむクランの場面はすごくよかったデス。

☆きになるところ

ラインバレルのヒロインが群衆の中にすぐに埋もれるところというか、えっ、ここに居たんだっけ、とか。マリナ=イスマイールとラクス=クラインが両方いる設定なのはなんか不安定だなあ、とか。

ぱっとマップ画面になったとき、なんかすごく手狭です。マップ全体が狭いならいいんだけど、けっこうマップが広いのにデフォルト表示が狭いのが気になる。

あと、戦闘アニメも割と昔の味がする。あの左から右へいって、右から左へ行く、みたいなレール上の移動って、スパロボZのときには(カットインが多かったこともあり)かなり気にならない感じだったのに、今回は割と気になる。スパロボZのときはバストショットだったのが、見慣れたアイコン枠になったのも、ちょっと気になる。ファフナーとラインバレルのアニメーションが全部かっこいいので、まあ些細な問題ですが。

ストーリー上、なんかすごく最初目線があっちこっちいく。マクロスFからファフナーにいって、でもそのままオリキャラ勢とヒーローマンからデモンベインと思わせつつ、ラインバレルに話がつながると今度ヒーローマンデモンベインがでてこなくなる、という。
そのわりに、第一部だとほぼ話にからまないダンクーガとかの話をずっとサイドストーリーとしてやったり。リーンの翼勢は最初の方からいるのに、あんまり話に絡んでこないなあ、なんかエイサップとか仲良い他作品キャラいなくね?的な心配もしてしまいます。

この辺はなんか全員合流してからは、あんまり気にならなくなるんですけどね。どっちかというと、ずっとフロンティア船団で留守番をしているシェリルとランカが気になるくらいで。

最後に、私が見てないのかもしれないけど、特殊能力の説明を見つけるのが難しかった。実は一発ヘルプボタンとかあるでしょ、これ。

今年見たアニメ。これ以外は途中で辞めてます。

  • 別格
  1. 映画エヴァンゲリオンQ(映画館)
  2. 劇場版マクロスFイツワリノウタヒメサヨナラノツバサ〜(DVD)
  • 良かった順
  1. 映画スマイルプリキュア(映画館) 不覚にも映画館で泣いてしまった。
  2. とある科学のレールガン(DVD)計算された脚本が良かった。佐天さんがいい。
  3. スマイルプリキュア(TV放送)☆放送中 当たり年のプリキュア
  4. ジョジョの奇妙な冒険(TV放送)☆放送中 予想をはるかに越える成功アニメ化。ここまでうまくいきすぎて逆に不安。
  5. 人類は衰退しました(ニコ動) 小説があんまり好みでなかったので、こんなに面白いアニメになったとは驚き。
  6. うた恋い。(ニコ動) ニコ動でなにげなく見ていたらすごく面白かった。拾いもの。
  7. 映画けいおん(DVD) うーん、2期の終盤はよかっただけに蛇足感が。
  8. アクエリオンEVOL(ニコ動) 序盤から中盤がすごく面白かったのに最後がダメダメ。MIXとアンディにしか感情移入できなかった。
  • 趣味の世界
  1. 鷹の爪(ニコ動) まあ、いつもの鷹の爪ですよね。
  2. もやしもんリターンズ(TV放送) 今さらもやしもんのこの部分をアニメ化して誰得なのか。と思いながらも面白かった。
  3. キルミーベイベー(TV放送) 万人に勧められないという意味で、自分にうまくはまったアニメ。
  4. テルマエロマエ(TV放送) これも人に薦められないけども、個人的にはすごく好きです。
  5. AKB0048(TV放送) 頑張って良いところを探したアニメ。それなりに良いところはあったけど、人には薦められない。くそう、くそう。アクエリオンよりはマシなのかと思ったら全然そんなことはなかったぜ、といった風情のアニメ。本当に二期目やるの?
  6. マクロス30周年超時空ゼミナール(TV放送) 圧縮しすぎて元の話画分からなくなっているモノ多数。なんとなく雰囲気はわかるけど、せめてサヨナラノツバサは2話かけて見せて欲しかった。
  7. クイーンズブレイドリベリオン(TV放送) 何で俺はこのアニメを全部見たんだろうと、今では反省することしきり。主要キャラの誰も好みでなかったのに、なんで見てたんだろう。

kindle fire HD (2012-16GB)を1年弱使ってみて(11月23日追記)

よかったところ

価格

安価。以下のスペックを備えながら、15,800円という価格はありえない。
ライバルのネクサス7が32GBしか売って無くて、24,800円。iPadminiが同容量で28,800円ですから、五千円から一万円ぐらい安いわけです。

amazon通販ツールとして

ウリは、最強のamazon通販ツール。嘘みたいな躊躇の無さでamazonから漫画を買ってしまうし、読んでしまう。
kobo楽天との連携がどーたら、とありましたが阿呆か、と(本を買うとき楽天を主に利用している全国765万人の方々、申し訳ありません)。amazonを普段から使っていて、本を買うならamazonで買ってるなら、kindleは最適です。アカウントは買った瞬間に同期されてるし(海外アカウントがあると面倒みたいなので、海外アカウント持ってる人はご留意してください)、もうあとは端末からぽちるだけです。

本を買うときの手軽さは良すぎて困るぐらいです。手元に本が残らないので、買っても置き場に困らないし、ワンクリックで買えるのでサクサク漫画の続きを買ってしまう。漫画読み終わると関連する漫画とか、似たような作風の漫画がずらっと表示されるのがすごくずるい(笑)

正直ですな、いい年のおっさんになるとアニメが面白くても「ゆるゆり」とか本屋で買って、本棚に並べるのにハードルがあるんですが、これだとほとんどハードルがないです。ぽちっと買って、おしまい。

電子書籍リーダーとして

容量が大きく、画面も精細しかもカラーですよ。
ペーパーホワイトはカラーじゃないし、HDでないキンドルだと容量が足りないと思います。ちなみに、16GBモデルとかいいながら、ユーザが自由に使える容量は12.6GBぐらいです。

ジョジョとか、ヘルベチカスタンダード(カラー漫画)とかまとめて購入した結果、漫画を読むには kindle fire HD が必要だと思った。ちなみに、ジョジョ大容量版(380ページ)がだいたい80MBぐらい、ゆるゆり(130ページ)が25MB前後なので、ジョジョが100冊だと8GB、漫画150〜400冊でだいたい一杯になる計算です。本棚4段ぶんぐらいでしょうか。
32GBだとこの倍はいるのですが、HDでないキンドルは8GBしかないので、ちょっと漫画本をため込む用途には向きません。

実際、一年程度つかってみて追記しますが、漫画を中心に150冊購入して6.5GB使用、アプリが1GB、その他が1GBで残り4.5GBの状態です。
まだ100冊分ぐらいは保存できるかなあ、と思ってます。

適当にネットみる端末として

無線LANがあれば快適にピクシブとか見れるのでネットを見るのがそれなりに便利。寝床で見るには充分です。
ただ、レスポンスには若干難があります。回線速度というよりは、端末側で描写するのに遅延している感触です。
文字はそれなりに大きくでるので、PCレイアウトで画面を写してもそんなに違和感がないです。逆に携帯電話モードの画面をだすと、ちょっとさびしい。

スピーカーの音質がよく、ブルートゥースとかもあるので、音楽端末に使える。のですが、しばらく使ってみると、やはり音を出す場面は少なかったです。自分は漫画読んでるときにBGMとか必要としない人でした。

Kindleのウェブブラウザ「silk」は気がつかない間にちょこちょことアップデートされておりまして、徐々に使い勝手や挙動の重さは改善されてよくなってきている気がします。が、iPhoneで使う「Safari」の方が明らかに使い勝手も描画の早さも良いと感じます。

イマイチのところ

重量

端末としては重たいです(2012モデルで400グラム弱)。重さだけなら、Wiiuゲームパッドの方が重たいはずなのに、こっちの方が重たく感じるのは持ちづらいからで、手がかりになる部分がないので、本当に板を抱え持つ感じになります。それでも、カバーとかつけると持ちやすくなるんだろうけど、元が重たいので、カバーをつけるのも躊躇います。
寝ながら読んでると眠気が増してくると保持しづらくなってきて、最終的に落とすと言うことが多い。

というわけで、ここは良いところですが、睡眠導入にはすごくいいです。

2013年モデルで大幅に重量は改善されているので、旧モデルつかいとしては一番きになるところです。

品揃えと値段

以下は2012年年末の状態なので、現在とはかなり違います。
この一年で、KindleStoreはかなり充実しました。私は基本的に漫画しか買ってないので、他の本はわかりませんが、一年前は「特定の出版社の特定のシリーズだけ充実してる」感じが強かったのですが、ほとんど紙の本を売っている本屋と遜色のない品揃えになりました。たまに、紙の本が発売されてから、一ヶ月後ぐらいに配信開始、という本がありますが、出版社によってはほとんどおいてない、といった状態はなくなりました。

下に書いた平野耕太石黒正数岡本倫はだいぶ揃いました。ヘルシングドリフターズも、それ町も、ブリュンヒルデエルフェンリートも、銀の匙もあるし、日常も全部あります。まだないのは、よつばと、星のさみだれ大石まさる。エマはまだないです。

値段はだいたい紙の本の20%〜30%オフぐらいが多くなってきました。新刊などは5%オフぐらいだったりしますが、だいたい600円の漫画が420円ぐらいで売ってるイメージです。何が割引率高いのか、といえば、ブックオフではだいたい300円で売ってるぐらいの奴をイメージいただければ、それほど外れてないと思います。

ときおり、1冊目100円セールとか、一冊200円セールをやったりしてますが、基本的には紙の新刊よりは安いが、ブックオフなど古書店で買うよりやや高いと考えて間違いないかと思います。

(以下は2012年末の記載です)
本がまだまだ少ないです。いや、正直かなり充実してる(ジョジョ文庫版が全部あるとか、ゆるゆりが全部あるとか、ランドリオールが全部あるとか、ヨコハマ買い出し紀行が全部あるとか、こうの史代が割と揃ってるとか)んですが、最新刊だけは紙の本しかないとか(ハイスコアガールとか私モテとか)、シリーズの途中までしかない(ぱにぽにとか日常とか)とか、昔のシリーズはあるけど最近の漫画はないとか(まほらばはあるけど、わ・まなびやはない、とか。戦国妖狐はあるけどさみだれはない、とか、百姓貴族はあるけど銀の匙はない、とか、ヨコハマ買い出し紀行はあるけどカブのイサキはない、とか)。ようするに、集英社とエニクス、電撃と角川と一迅社はあって、小学館少年画報社がないのか・・・でも、よつばとが無かったり、乙嫁語りはあるけど、エマがなかったり、平野耕太大石まさる、石黒正教が一冊もなかったり、岡本倫だとノノノノの最初の3冊ぐらいしかなかったり、するんだよなあ、そういうのがよくあります。

また、値段がたいして安くない。まあ、6000円で買ったものが2000円ぐらいで中古屋で買い取ってもらえるゲームと違って、本や漫画はブックオフに売っても二束三文なので、中古屋に売れない、というのは自分はあまり気にしてないんですが、あまり値引きはないです。
いや、安いは安いんですよ。「ジョジョ」が文庫だと500円のところ380円とか、「ゆるゆり」が900円正価のところ600円とか。でも、本を買うときに比較するのって基本的には「ブックオフ」なんで、漫画のコミックスや復刻文庫版だったら300円、大判でも300円から500円ぐらいで売ってて欲しい・・・

操作性(基本)

トップページは最近使った本から順番に、ずらっと横に並ぶのですが、このレイアウトを変更できません。
本や漫画をよむ、という目的からは外れてないんだけど、多目的端末として使おうとすると、ちょっととまどいます。
一応、ショートカットバーも用意されてるんだけども、一操作必要なのでうーむ。

マニュアルがあまり厚くなくて、端末側にヘルプがあるんですけど、ヘルプが探しづらい・・・・です。
まあ、こんなもんなんだ、と割り切るまでは、色々出来そうな記がするんですが、基本的には「ああ、あまりできることは多くないんだ」ということに気が付くと、あとは操作性に困りません。

操作性(入力系)

あとは、画面に表示されるボタンを押したり、リンクをつつくのはともかく、入力器具としては鬼のように操作しづらいです。
入力に対するレスポンスがとにかく重たく、アイフォンになれてると常にイライラする。
画面を「タップ」するのが操作の中心なのですが、この「タップ」自体をなかなか認識してくれないし、文字入力についていうと、フリック入力がすごく実用的でないというか、そんなレベルですらなく、一応アイフォンと同じ入力系を全部付けました、というだけで、すごく文字入力は使いづらいです。
ツイッターとか見れるものの、30文字程度の文章を入力することすら苦になるため、閲覧以外には使う気にならない。

上と関連して、非常に画面および裏面に指紋がつきやすい。なにしろ、ページ送りも戻しも、指で画面(表示領域)を押さえなきゃならない。
ベゼルも非常に広く、そこを親指で押さえることを強いられる為、どうやっても指紋がつく。
それがいやだからカバーをつけようとすると、重たくなる。と悪循環。

もう、指紋がつくのは諦めて、べたべた触って、カバーをつけずに適当に使う端末、とわりきった方がいいです。アイパッドみたいに、きれいなカバーにいれて、美しく飾るものじゃなくて、ひたすら漫画なり本を読むための実用端末だと思った方が良いと思います。

一年使いまして、だいぶ小汚くなってきましたが、画面側は保護シートを張っていたこともあって、実用上はあまり問題ありません。

本を読む、以外の使い勝手

ただ、せっかく画面画大きいのに動画系は見られないのが多いのが漫画と本以外の使い道での残念さです。
youtubeはなんとか映るが、ニコ動はだめ、huluのアプリがでれば一気に使い出が増えるんだけど、なんで使えないのかなあ、huluがあれば使い勝手一気に増えそうなので、残念。

その後、huluとバンダイチャンネルが使えるようになったことで、動画への対応はかなり改善しました。ニコ動アプリもあり、Ustreamもアプリが使えるようになりました。これでどうにか、安価にタブレットでアニメとかドラマとか映画とか見たい人にも薦められるようになったかと思います。

ただし、アプリはやはり、非常に少ないです。
基本的なスカイプとか、ツイッターとか、フェースブックとか、カメラとか乗り換え案内とかはあるんですけど、iTunesストアと比べると基本的なものしかなくバリエーションに乏しい感じです。ゲームもまあズーキーパーとかFF3とか売ってますけど、入力にたいする反応がよくないんで使いづらそう・・・なので、あんまゲームはやってないです。汎用的な端末としては今ひとつです。


ふたたび、定期的に本のセールもしているので、amazon経由で「本を買う」イベントが生活上多数発生して、紙でなくて電子書籍でいいなら、買った方がいいです。Kindleはやはり、基本的に「本を買って読む」「アマゾン通販を気軽に行う」ための端末で、それ以外の用途については「写真を見ることもできる」「動画を見ることもできる」「ウェブ、ツイッターフェースブックも見られる」ぐらいに考えておいた方がよいかと思います。

レイトンVS逆転裁判【ネタバレ】

クリアまで18時間ぐらい。謎は69個解いて、未回収1個。

わたしは逆転裁判はシリーズ1作目から全部やって、こないだiOS版もやった。レイトンは1作目と2作目をやって、ストーリー展開のひどさにあきれ果てて、それ以来やってない状態なので、ここでは全面的に「逆転裁判」の良さを上げつつ、「レイトン」をディスる内容の感想になります。いいかな?

とはいえ、まず大前提として。『レイトンVS逆転裁判』は面白いです。これからさんざん文句を書きますが、それでも買って後悔はしてませんし、途中で投げたりは考えられないし、『レイトン』か『逆転裁判』が好きな人にはオススメします。

ざっくり書くと、レイトンと逆転裁判の、両方のゲームのいいトコロと悪いトコロが両方ゲーム中にあって、しかもあまりうまく混ざってなくて「これ逆転裁判の悪い所だな」とか素材感が味わえるしあがりです。中盤はいい所がうまく出揃ってて面白いけど、導入と終盤は悪い所が目立つ感じ。

ちなみに私の考える

逆転裁判のいいトコロ:裁判の盛り上がり。女子がかわいい。ゲストキャラの扱いが丁寧。
レイトンのいいトコロ:世界の雰囲気がいい。ナゾが楽しい。ハッタリが効いてて、ゲームの先をみたいと思わせる。
逆転裁判のイマイチ:びっくりするぐらい、ダジャレが酷い。後半にいくに連れて裁判が加速度的に長くなり、だれてくる。
レイトンのイマイチ:アドベンチャーパートの操作性が悪い。ストーリー構成がダメダメ。ゲストキャラの扱いがぞんざい。
これが全部味わえます。

3Dで書かれた逆転裁判の登場人物モデルはHD版が「なんか違うな」と感じたのに比べて、違和感なく、しかも10年前のモデルじゃなくて、今みて違和感のない感じに仕上がってると思います。なるほど君のギザギザ頭の構造もよくわかったし。
ただ、キャラクターは全面的に逆転裁判よりのデザインの人が多いので、レイトン組が登場すると浮いて見えます。レイトンとルークは社長が訊くをみるとアレンジが入ってるらしいですが、それでも裁判パートで並ぶと違和感がありますし、とくに頭身をあまり調整してないと思われる序盤の登場人物たち、チェルミー警部とかは登場した瞬間に「え?」ってなるレベル。

音楽はレイトンパートも逆転裁判パートも非常によくて、とても気分が上がります。いや、まじでそれぐらいしか書けないけど、音楽聞くためだけでも買う価値があるぐらい良い出来ですぜ。

声優陣はいいですよー。レイトンとルークはなじんでるし、ゲスト女子の三人(CV相沢舞中原麻衣斎藤千和の三人のこと)もかわいいし。マホーネとジョドーラは若干微妙(というかCGとアニメで顔が違いすぎる気がする)

よくアマゾンのレビューに書いてある逆転裁判側の成歩堂と真宵の声についても、個人的には許容範囲。というか、真宵ちゃんは、微妙に可愛くない、あの声がすごく合ってます(コナミ感)

成歩堂はまあ、確かに長い台詞をシャベるとガッカリするんだけど、もともとかっこわるい声を想定しているので、まあ許容範囲。

ここからネタバレになりますが、ゲームとしての問題は主にストーリーが悪い。

序盤から中盤はすごく面白くて、二つ目の魔女裁判のあとまでは超面白いんだけど、そのあと6章ぐらいから、あれ?って感じになってきて最後はグダグダです。

最初の魔女裁判の真犯人発狂から火刑への流れと、狂気の演技はすごく心をわしづかみにされたし、二つ目の魔女裁判は逆転っぷりと、その後の展開がよすぎる。あんな展開、逆転裁判でもやらないよ。。。

だが、そのあとはだめだ。

逆転裁判かレイトンをやっているつもりだったのに、気がついたら「ひぐらしのなく頃に」だったというオチで、なんだよ雛見沢症候群かよ、えー、それ確かに大筋は謎の回答になってるけど、細かいところは矛盾だらけだよね、というかさっきまでのキャラクターたちの葛藤とか舞台設定とか、まるで無意味になっちゃうけどそれでいいの?

それだと、ジーケンとか正義の騎士じゃなくて、ただの道化だし、おかみさんとマホーネとか、錬金術士と弟子とかの関係もただのまやかしだよね。市場の人たちの仕事とかも無意味だし、なんで中に十歳以下の子供が居るのかも謎だし、そもそも猫のクローネとはなんだったのか。

いやちがう。そもそも論で言うと「なんで魔女裁判やってたのか」が謎すぎる。なんでわざわざ町の人の中に魔女を作り出して、本人と周囲にトラウマやら人死にやらをださせたのかが、もともとの町の趣旨からいうと謎。普通にゴルゴムみたいな悪の魔女組織を外部につくって、そいつらを騎士団や町の人たちが撃退するストーリーにすればよかったのに、どうして町の内部に敵がいる、という設定にしてしまったのか。

自分で積み上げたナゾに対して「それはやらんだろう」という斜め下のナゾ解きを、すごい酷いカタチでやってのけるのは、レイトンやってる感じはするんだけど、今回はひどい。何がひといかって、謎解きを「登場人物が台詞として全部しゃべる」というのがひどい。

なるほどクンか、レイトンが解明するべきでしょう、そこんところは。なんであんなとってつけたような解決になったのか、なんど思い返しても腹が立ってしかたない。

レイトンと黄金像が並んでるカットが一個あればよかったと思うんだけど、それがないからモヤモヤしてる感じが抜けない。

しかも、大オチとそれまで作ってきた話の整合性が取れてないんだよな。今回割とフォローが入った方だけど、レイトンだったら最後の裁判のあとで、パン屋のおかみさんとか、スルーされてたと思うよ。騎士と酒場の女店主とかなんだったのか。

登場人物のあつかいが、とてもぞんざい。普通、裁判の1、2、3個目ででてきた登場人物って、最後の裁判で全部まとまるとか、伏線回収になることを期待してると、そんなことは一切ない。

このあたり、キャラクターやストーリーのだめだったところは、追加コンテンツでどうにかなるといいな、と思いつつも、本編としてはガッカリな終わり方になってしまったので、たぶん今後もレイトンを買うことはないでしょう。

逆転裁判5はちゃんと作って欲しいなー。

レイトンVS逆転裁判感想【ネタバレ】

クリアまで18時間ぐらい。謎は69個解いて、未回収1個。

 

わたしは逆転裁判はシリーズ1作目から全部やって、こないだiOS版もやった。レイトンは1作目と2作目をやって、ストーリー展開のひどさにあきれ果てて、それ以来やってない状態なので、ここでは全面的に「逆転裁判」の良さを上げつつ、「レイトン」をディスる内容の感想になります。いいかな?

 

とはいえ、まず大前提として。『レイトンVS逆転裁判』は面白いです。これからさんざん文句を書きますが、それでも買って後悔はしてませんし、途中で投げたりは考えられないし、『レイトン』か『逆転裁判』が好きな人にはオススメします。

 

ざっくり書くと、レイトンと逆転裁判の、両方のゲームのいいトコロと悪いトコロが両方ゲーム中にあって、しかもあまりうまく混ざってなくて「これ逆転裁判の悪い所だな」とか素材感が味わえるしあがりです。中盤はいい所がうまく出揃ってて面白いけど、導入と終盤は悪い所が目立つ感じ。

 

ちなみに私の考える

  • 逆転裁判のいいトコロ:裁判の盛り上がり。女子がかわいい。ゲストキャラの扱いが丁寧。
  • レイトンのいいトコロ:世界の雰囲気がいい。ナゾが楽しい。ハッタリが効いてて、ゲームの先をみたいと思わせる。
  • 逆転裁判のイマイチ:びっくりするぐらい、ダジャレが酷い。後半にいくに連れて裁判が加速度的に長くなり、だれてくる。
  • レイトンのイマイチ:アドベンチャーパートの操作性が悪い。ストーリー構成がダメダメ。ゲストキャラの扱いがぞんざい。
これが全部味わえます。
 
3Dで書かれた逆転裁判の登場人物モデルはHD版が「なんか違うな」と感じたのに比べて、違和感なく、しかも10年前のモデルじゃなくて、今みて違和感のない感じに仕上がってると思います。なるほど君のギザギザ頭の構造もよくわかったし。

ただ、キャラクターは全面的に逆転裁判よりのデザインの人が多いので、レイトン組が登場すると浮いて見えます。レイトンとルークは社長が訊くをみるとアレンジが入ってるらしいですが、それでも裁判パートで並ぶと違和感がありますし、とくに頭身をあまり調整してないと思われる序盤の登場人物たち、チェルミー警部とかは登場した瞬間に「え?」ってなるレベル。

音楽はレイトンパートも逆転裁判パートも非常によくて、とても気分が上がります。いや、まじでそれぐらいしか書けないけど、音楽聞くためだけでも買う価値があるぐらい良い出来ですぜ。

声優陣はいいですよー。レイトンとルークはなじんでるし、ゲスト女子の三人もかわいいし。

よくアマゾンのレビューに書いてある逆転裁判側の成歩堂と真宵の声についても、個人的には許容範囲。というか、真宵ちゃんは、微妙に可愛くない、あの声がすごく合ってます(コナミ感)

成歩堂はまあ、確かに長い台詞をシャベるとガッカリするんだけど、もともとかっこわるい声を想定しているので、まあ許容範囲。

 

 

ここからネタバレになりますが、ゲームとしての問題は主にストーリーが悪い。

序盤から中盤はすごく面白くて、二つ目の魔女裁判のあとまでは超面白いんだけど、そのあと6章ぐらいから、あれ?って感じになってきて最後はグダグダです。

最初の魔女裁判の真犯人発狂から火刑への流れと、狂気の演技はすごく心をわしづかみにされたし、二つ目の魔女裁判は逆転っぷりと、その後の展開がよすぎる。あんな展開、逆転裁判でもやらないよ。。。

 

だが、そのあとはだめだ。

逆転裁判かレイトンをやっているつもりだったのに、気がついたら「ひぐらしのなく頃に」だったというオチで、なんだよ雛見沢症候群かよ、えー、それ確かに大筋は謎の回答になってるけど、細かいところは矛盾だらけだよね、というかさっきまでのキャラクターたちの葛藤とか舞台設定とか、まるで無意味になっちゃうけどそれでいいの?

それだと、ジーケンとか正義の騎士じゃなくて、ただの道化だし、おかみさんとマホーネとか、錬金術士と弟子とかの関係もただのまやかしだよね。市場の人たちの仕事とかも無意味だし、なんで中に十歳以下の子供が居るのかも謎だし、そもそも猫のクローネとはなんだったのか。

いやちがう。そもそも論で言うと「なんで魔女裁判やってたのか」が謎すぎる。なんでわざわざ町の人の中に魔女を作り出して、本人と周囲にトラウマやら人死にやらをださせたのかが、もともとの町の趣旨からいうと謎。普通にゴルゴムみたいな悪の魔女組織を外部につくって、そいつらを騎士団や町の人たちが撃退するストーリーにすればよかったのに、どうして町の内部に敵がいる、という設定にしてしまったのか。

自分で積み上げたナゾに対して「それはやらんだろう」という斜め下のナゾ解きを、すごい酷いカタチでやってのけるのは、レイトンやってる感じはするんだけど、今回はひどい。何がひといかって、謎解きを「登場人物が台詞として全部しゃべる」というのがひどい。

なるほどクンか、レイトンが解明するべきでしょう、そこんところは。なんであんなとってつけたような解決になったのか、なんど思い返しても腹が立ってしかたない。

レイトンと黄金像が並んでるカットが一個あればよかったと思うんだけど、それがないからモヤモヤしてる感じが抜けない。

しかも、大オチとそれまで作ってきた話の整合性が取れてないんだよな。今回割とフォローが入った方だけど、レイトンだったら最後の裁判のあとで、パン屋のおかみさんとか、スルーされてたと思うよ。騎士と酒場の女店主とかなんだったのか。

登場人物のあつかいが、とてもぞんざい。普通、裁判の1、2、3個目ででてきた登場人物って、最後の裁判で全部まとまるとか、伏線回収になることを期待してると、そんなことは一切ない。

 

このあたり、キャラクターやストーリーのだめだったところは、追加コンテンツでどうにかなるといいな、と思いつつも、本編としてはガッカリな終わり方になってしまったので、たぶん今後もレイトンを買うことはないでしょう。

逆転裁判5はちゃんと作って欲しいなー。

BDFFパーティでエバQ感想【ネタバレ】

このエントリーは、エバQとBDFFのネタバレがあります。

エバしかしらないし、BDFFのネタバレは気にしない人向けの登場人物紹介。


ティズ:主人公。弓兵。マスタージョブは狩人、シーフ、スーパースター、ヴァンパイア。「ボルテージ」で毎ターン攻撃力があがり、素早さ20%増しで狩人スキルを使うアタッカー。すぐに死ぬのは、ヴァンパイアのダメージ受けたときHP回復するスキルで若干補った。
アニエス:風の巫女。回復役。マスタージョブは白魔道士、黒魔道士、召喚士、導師。導師の回復効果倍増と召喚士のダメージをMP回復につなげるアビリティで無限回復役。普段はデフォルトでBPをためておいて、パーティが危なくなったところで一気に回復。
イデア:剣士。盾役。マスタージョブはナイト、ソードマスター、赤魔道士、魔法剣士。いろいろ試行錯誤しているがいまだに役割がはっきりしない。暫定的に盾でかばう要員になっている。あとは複数人が異常状態になったときに回復させる役など、パーティの立て直し役。
リングアベル:メインアタッカー。マスタージョブは海賊、ヴァルキリー、暗黒騎士、聖騎士。ひたすら両手持ち斧から倍々撃をだす人。MPを使い果たした後はBPで攻撃するか、MP回復か。
エアリー:パーティのマスコット。




艶花の国フロウエルの映画館にて。


リングアベル「いやあ、いい映画だったなあ。よかった、アスカも綾波ミサトさんも無事で、本当によかった」
イデア「な、なんでそうすぐ抱きつくのよ! 離して、リングアベル!」
アニエス「……あれは、無事といえるんでしょうか」
ティズ「すくなくとも秋瀬君じゃなくて、渚君は死んじゃったし、綾波は別人だし、シンジ君は再起不能なんじゃ……」
アニエス「そういえば、期待していた『私は三人目だから』はありませんでしたね」
イデア「たぶん、三人目どころじゃないんでしょうね。あの感じだと」
エアリー「でも、みんなも頑張って世界を闇の侵略から防がないと、あんな感じの終末が待ってるのよ! 最悪の結末をさけるためにも、みんな頑張らないとだめよ!」
リングアベル「ううむ。エアリーはそういうが、これは旧エバでシンジがサルベージされてから、アラエルの話とアルサミエルの話と最後のシ者と劇場版Airまごころを、君に、までを再構成したんだろ。旧劇エバのあの救いのない終わりを考えれば、俺にとっては着地点としてはこれで充分だ。ああ、だいたい、最後の場面は……いや、それはまた後で語ろう」


イデア「まあ、秋瀬じゃなくて、渚カヲルは本人もいってたように、シンジ君と出会って死ぬのが役所だからねえ」
アニエス「なんか久しぶりに動くカヲルをみたせいか、すっかり未来日記の秋瀬或にしか見えませんでしたね。もともとカヲルって、全部わかってて動いてるキャラクターっぽかったのに、今回は考え込む姿が多かったせいでしょうか」
イデア「死に方も秋瀬とだいたいおんなじだったし」
リングアベル「しかし、なぜイデアは秋瀬と呼び捨てなんだ?」
イデア「なんか他人という気がしなくて。前にどっかで会ったかな?」
エアリー「でも、秋瀬或の方が、ちゃんと主人公の背中を押していっただけ、いい死に方だったようなきがするわ。あれは半ば以上シンジのせいじゃない、あれは落ち込むわよー」
リングアベル「だが、旧エバの『直接首を絞める』に比べればまだ再起できるんではないかな。意味合いとしては同じくシンジが殺したわけだが、この世界では前回よりも少しだけマシになっている」
アニエス「『カヲル君が何を言っているのかわからないよ!』はありましたね」
イデア「本当、何言ってるのかわかんない場面も多かったね。カヲルだけじゃなくて、アスカとかマリとか全員」
リングアベル「それでも、旧エバのわけのわからなさ、を思えばだいぶ説明的な台詞とかカットが多かったし、ちゃんと次でフォローしてもらえれば、説明本を読まないと理解できない的なことにはならないんじゃないか」
ティズ「ところで、ピアノのシーン、長かったねえ」
イデア「さすがに繰り返し、ピアノのシーンだけで番宣やってただけのことはあるよね」
リングアベル「おれは、あそこでイメージ映像が混じってきたんで『ああ、やっとエバが戻ってきた!』とあがったけどな」
エアリー「一緒に横たわるっていいよね。って、薄い本が何冊厚くなるのかしら、アニエスも楽しみ?」
アニエス「知りません!」


リングアベル「他の新キャラクター陣といえば、みゆきちだな。素晴らしいキャラ立ちだった」
ティズ「あー。僕はどんどん、キャラクターが『トップ2』寄りになっていくな、とか思ったけど」
イデア「みんなの声がシンジの頭のなかでリフレインする場面で、みゆきちの声だけが飛び抜けて目立っていて、なんかおかしかった」
エアリー「おかしかったといえば、アニエスってば…」
アニエス「や、やめてください、エアリー」
エアリー「アニエスっては『やりを抜いて、やりなおすんだ!』で爆笑してたし」
アニエス「だ、だって、あれだけシリアスな場面で、突然だじゃれを入れなくてもいいじゃないですか。それが、やりを…やり抜くなんて…ぷっ…あはははは」
ティズ「アニエス…」
アニエス「あはははは。さすが『眼鏡をとったら目がねー』あははは」
リングアベル「あとは、ネモ船長がいたな」
イデア「ねえ、リングアベル。劇場で『にゅーのーちらーす』とか、突然歌うのやめてよね」
リングアベル「すまない、イデア。しかしだな、俺の三十年近いアニオタ人生、まさかナディアの曲が大音量で劇場で聞けるとは思わなくてだな。二十年前のナディアからエバに続く時期のことを脳裏に思い浮かべて、冒頭の『バベルの光』から『ニューノーチラス』と続くBGM連打で、つい感涙してしまった。むしろ俺は、ニューノーチラスの前奏時点で泣いていた」
イデアミサトさんはなんかすごい変わってたね」
リングアベル「帽子がきまっていてよかったな。ナディアじゃない方のエクセリオンっぽい帽子でよかった」
イデア「私、ときどきリングアベルが何言ってるんだかよくわからない…」


ティズ「ストーリー的にいうと、やはり主人公シンジ君が軽々とのせられ過ぎだよね」
アニエス「ええ、あそこまでミエミエの罠に引っかかるというのは、どうも考えなさすぎです。アスカさんに子供呼ばわりされるのも仕方ありません」
リングアベル「しかし、人間は極限的な状態になると、たった一つの希望にすがりつきたくなるものだ。それに、他の選択肢はなかったといえるし、本人も割と主体的に行動を選択している」
イデア「そうだね。周りに作られたお膳立て通りに使徒を撃滅していた旧エバに比べると、周囲を拒みつつも決断が見えるよね」
エアリー「でも、なんでもかんでも、決断してやり通せばいいってものではないわ。勇気をもって実行するのはカッコいいかもしれないけど、ちゃんとその後どうなるのか、考えないのはよくないことよ」


イデア「今回、話はあんまり進んでないような?」
リングアベル「ああ、もともと、旧エバでもゼルエル戦のあとは、キャラクターが次々と死んだり再起不能になるだけで、話進まなかったからな。それを再構成したら、まあ、こんなもんだろう」
アニエス「そうですか? いろいろと謎が解かれたような」
ティズ「そうだっけ、ユイさんの話とか、前にでてこなかったっけ?」
アニエス「いえ、たしか、今回初めて聞いたと思います」
リングアベル「前はプラルスーツだったと思ったが、今回はなんか最終兵器彼女的なイメージ映像だったな。最終兵器俺の嫁(人造人間)か」
エアリー「ゼーレの人たちが退場したじゃない」
リングアベル「ああ、以前はキール議長にも実体があったような気がするし、今回ゲンドウがつけているグラサンはキール議長がしてたものに似てるなあ。前の劇場版からの間にゼーレの人たちはああなったのか、それともこの世界ではもともとああだったのか」
イデア「話が進まなかったのは、今回ほとんどシンジが内向きに悩む場面だったもんね」
エアリー「今回、シンジと正面から対話するキャラクターが、ほぼカヲルだけなのよね。あとはまさかの副司令。やっぱり、お互いに信頼関係を作るには、まずは普段の対話が必要よ」
リングアベル「うーむ。だが、旧エバではひたすら内向的に悩んでいたが、今回は綾波の部屋にいってみたり、図書館で本を探してみたり、カヲルを自分から誘ってみたり、割と積極的に動いていると思うぞ」


リングアベル「しかし、どちらにしても、いい話だった」
イデア「そう? わりと完結していた『序』『破』と比べると、もろに途中で投げ出された気分なんだけど」
リングアベル「ううむ。しかし、もとが『まごころを、君に』の終わりまでなんだ。あの結末は、だな、俺が十五年ぐらいまえに『まごころを、君に』を見終わったあとでさんざん書いてたSSのイメージまんまですらある」
ティズ「どういうこと?」
リングアベル「『まごころを、君に』の後で、片目に包帯したアスカとシンジが、手をつないで赤い世界を歩いて丘の向こうへ去っていく。その後ろを綾波がひょこひょこと着いていく。そういう絵柄を十五年ぐらい前にはよく思ったものだ」
エアリー「それって、ただ目前の最悪の結末から目を背けているだけよ。ちゃんとハッピーエンドにならなかったからって、それはただの現実逃避だわ」
リングアベル「ああ、そうかもしれない。この世界がどういう終わり方をするとしても、前の世界が救われるわけじゃないのは、俺もわかっている」
イデア「リングアベル?」
リングアベル「だが、それでも俺はこの世界は幸せに終わって欲しい。そう願っている」


この胸の奥のもどかしさー どうすればいいのー


ティズ「さて、次回だよ!」
アニエス「それにしても、二号機の扱いは毎回不憫ですね」
イデア「ついに、次回は仮面ライダーW化だよ!」
リングアベル「たぶん、キカイダーなんだろうなあ、元ネタ的には。しかし、同時放映のウルトラマンで始まって、次回予告が仮面ライダーというかキカイダーで終わるというのは、特撮好きなんだなあ、というのがヒシヒシと伝わる映画だったなあ」
エアリー「でも、次って、何年後のことかしら?」
アニエス「おそらく、2年後でしょうか?」
ティズ「ひょっとすると、2015年とか、かなあ。ペルソナ4も2011年にアニメ化されたことだし」
イデア「まあ、それまではパチンコとかでお金をためてもらって」
リングアベル「ああ、今度こそは禍根のおこらないように終わらせてもらいたいものだ」
エアリー「でも、きれいに終わっちゃうともう、お金が儲けられないじゃない。なんだったら、もう一度か二度くらい周回したら?」
リングアベル「エアリー、すべての世界はいつかは終わる。この世界はここで終わっていいんだ」


エアリー「さあ、アニエス、それじゃ休憩はこれまで! クリスタルを解放するのが、巫女の使命なのよ!」
アニエス「ええ、わかっています。いきましょう、ティズ、イデア、リングアベル
イデア「おーっ!」
ティズ「うん、行こう、アニエス
リングアベル「そうだな。そろそろ、俺たちも旅を終わらせるときだ」



BDFF 終章へつづく

ヒーローとはなにか

ヒーローの本質は『戦い忘れた人のために戦う人』である、と私は考える。


ヒーロードラマに必要なものは二つ。
一つは、一人の人間としての生活とヒーロー生活の両立をどう描くか、であり、
もう一つは、なぜ赤の他人のために自分の命をかけて戦うのか。である。


スパイダーマンは非常にプリミティブな存在だし、ダークナイト版のバットマンは、そのあまりに自己犠牲的な姿勢が見ていて逆に辛く、
それだけに戦わなければならない敵として、ジョーカーという好敵手を得た「ダークナイト」は非常に面白かった。


普通、人間は他人のために自分の人生をかけて戦わない。

他人の笑顔を護るために戦う、自分の内面からの声によって、半ば以上無茶なそれを常態としてするひとこそが、ヒーローなのである。

「私、堪忍袋の緒が切れました!」

ハートキャッチプリキュアは、すごい力業でヒーローではない女子をヒーローたらしめていた。
それは、主人公の女子、キュアブロッサムを、つねに『赤の他人』の代理人としたところである。

『ハートキャッチ』の名前は伊達ではなく、主人公たちがまったくの赤の他人の代弁者として、
死を賭けて敵と戦う、というのはすばらい設定の妙だった。
敵が言う、すごい正論を木っ端微塵に挫いて、『そんなことはありません!』とブロッサムが叫ぶときから、
彼女たちは、もうその人の心を受け継いだ、魂の代理人なのです。


そういう意味で、スマイルプリキュアはものすごく惜しいんだよ。
けいおん!」的な個性の異なる5人の日常はすごく面白いんだけど、彼女たちが人生をかけて戦う理由が見えないんだよ。
たのむから、後半なんとかしてください。よろしくお願いします。