九周目
- 出版社/メーカー: Liar-Soft
- 発売日: 2002/02/08
- メディア: CD-ROM
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蔵女の様子がおかしい回。
盲点の最後が七周目とおんなじだったのは、バグだろうか。
最初に、きりこの記憶が見れたときには、夢という形での演出だと思ったが、
主人公は自分の記憶を思い出しているのではなくて、人と記憶を混同させているようだ。
というか、そうでなかったら、芳野とか青磁の記憶が見れるわけないもんな。
樹里が怖い回。
八周目までは、あくまで蔵女が怖かったのだが、主人公の記憶がもどったり、
今回は樹里の科白から、樹里の怖さがクローズアップされた回。
いや、ヘッドフォンとか、ふだんのそぶりに隠された潤の思い編は、
平凡さゆえに「腐り姫」中でもっとも説得力があったような気がするが、
そんなのよりずっと、潤だけに見える樹里の方が怖い。
死んだ人間が枕元に近寄ってきたら、そりゃ怖いわな。
蔵女に反撃を試みる回。潤も切れれば、主人公も切れる。
きりこ、夏生、青磁は蔵女に恐怖を感じてなかったし、芳野はなにせ盲目なので、
反撃できなかったが、樹里と蔵女の恐怖を感じている二人組みが切れると、
ちゃんと反撃してしまう、という回。
でも、やっぱり蔵女の方が上手なのでした。
というか、何事もなくヘッドフォンを首にかけている蔵女に驚かないんですね、主人公。
さっき蔵女は死んだはずなのに。
ラスト、またも赤い雪に包まれる。
あの、窓から赤い雪が入り込んでいる机は潤の机だったのか。
どこの部屋だろうとずっと思っていたが。
そして、最後に見えた蔵女の記憶に、やっぱり「痕」なのか、という不安がよぎる。
「妖怪?
蔵女は蔵女だ。そうよばれたから、そうなった。
わからずとも、よい」
という、蔵女の科白はよかったんだけどなー。本当に妖怪っぽくって。