LOVERS

LOVERS [DVD]

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HEROのときは期待しすぎて拍子抜けしたんだけど、今回まったく期待せずに見たら結構面白かった。
秋の紅葉と白い木のコントラスト、雪のふるなか、林のなか、竹林の中での戦いは、映画館で見たかった。


始皇帝暗殺という、ある程度制約のあるテーマでやってたHEROと違って、完全にオリジナル設定で話を動かして、登場人物もむやみに絞ったのが、すっきりした映画になった原因じゃないかと思う。
というか、全部で名前と顔がある登場人物がx人しかいない映画ってどうよ。


中盤の展開が繰り返しっぽい(チャン・ツィイーが危機に陥って、金城武が助けに戻る)んで、若干眠くなったが、休みの日の夜中にうとうとしながら見るには最適だった。
ドンデン返しが多い割には、登場人物が少ないせいもあって話を追える。


かように、映像はよかったし、娯楽映画としては話が分かりやすいのがよかった。
反面、登場人物が少ないわりに、ドンデン返しをしようとしているので、なんだか昔の少年漫画のように、映画中に発生する問題は嬉しいことも悲しいことも八割方アンディ・ラウの仕業になってしまうので、絡み合ったなぞなぞをときたい人には不向きかもしれない。