奇妙な論理Ⅰ

奇妙な論理〈1〉―だまされやすさの研究 (ハヤカワ文庫NF)

奇妙な論理〈1〉―だまされやすさの研究 (ハヤカワ文庫NF)

ふぁー。ねむたい。


奇妙な論理は山本弘とと学会のファンをやってると何度も引用されてでてくる本なのですが、実物を読むのは初めて。


内容が非常に面白くって感銘をうけました。
これはいい本だ。


ガチなキリスト教徒が多いかの国の事情もあってか、原著は人間が月に行く前の本だからか、この本を読むと、キリスト教徒の考えるトンデモ理論はその根っこに「キリスト教」があるようだ。
まあ、世界創造も地球の歴史も全部キリスト教が土台になるわけだから、そりゃそうなんだろうけども。なんでキリスト教の都合に地球の形や宇宙の誕生や、惑星の軌道が付き合わないといけないと思うのか、隠れ仏教徒としては理解しがたく。


訳者のあとがきには「日本人は適当な説明でも納得してしまう国民性があるため、アメリカのように壮大なトンデモ理論が展開されることは少ない(大意)」と書かれているが、そんなことはないと思うんだよなー。


と学会の初期の方針はこんな感じだったよなー、と懐かしくもあり。
途中から色気が出てきてとにかく変な本を見繕ってくればいいや、みたいな感じになってますが、初期はわりと啓蒙的な部分があり、変な方向へ行ってしまった人たちについても、切り捨てるだけじゃなくって、どうしてそっちへ行ってしまったのか、どういった誤謬が間違った結論へと導いているのかについて、考察があったりしたような。