永遠の森 博物館惑星

永遠の森 博物館惑星 (ハヤカワ文庫JA)

永遠の森 博物館惑星 (ハヤカワ文庫JA)


菅浩江といえば、ゲッツェンディーナーぐらいしか読んでないのですが、
本書は非常に面白かったです。


(メルサスの少年くらいは読んだんだっけ?
 オルディコスの三使徒は三冊もあったから挫折した覚えがある)


あー、読んでから時間が経ったのでもう詳しい感想を覚えてない。
ラグランジュ3に浮かぶ博物館小惑星を舞台に、直接接続者と呼ばれるデータベースと
直結されている学芸員を主人公にしたSF小説


背景としていくつかのサブエピソードが連続しているものの、
基本的には主人公が毎回やってくる調査依頼を受けてから解決するまでの、
小さなエピソードの短編集。


基本的なアイデアはSFなんだけれども、物語の展開手法はミステリであり、
このSFとミステリの融合ぐあいはソウヤーよりずっと私好み。


ウソみたいに大きなアイデアや仕掛けがあるわけでなく、
ストーリーの起伏もさほど大きくないが、短編集としてはずれがなく、
直接接続者の仕事が飛躍なく書かれているので安心して読める。