グランディアⅢ

グランディアIII

グランディアIII


りっぱにオタクをやっている私ですが、これでもやめそうになってた時期はありました。
やー、もうゲームとかくだらなく思えて、どーでもいいや。と思ったわけです。
そんな風にぶらぶらしていた時期に、ふと買ったのが「グランディア」でした。


私は映画を見ながら、小説を読みながら、ゲームをしながら、先を読む癖があります。
このあと、どんな展開になるのか、どんな風に話が終わるのか。
その、私の考えた展開をいつも裏切っては先へ進んだのが「グランディア」の主人公ジャスティンでした。
ジャスティンは常に私の思った展開を裏切り、それでいて一度として私の期待を裏切ることがありませんでした。
さらに「グランディア」にはデジタルミュージアムという大きなオマケがついてきて、さらに堪能させてもらいました。今でも「グランディア」と「デジタルミュージアム」は並んでおいてあります。


ただ、「グランディア2」は売りさばきました。
もちろん、グランディアに2が登場したとき、喜び勇んで遊んだわけです。
ところがどっこい、これはひどいゲームでした。
なにがひどいって? そりゃ、ほとんど全部ですよ。
ヴァルマーの目のイベント以外は全部です。
私は深く深く失望しました。やっぱり、ろくなゲームはないのだと。


そんなわけで、グランディア3は私にとって特別なゲームなのです。
さて、吉と出るか、凶と出るか。


空を舞う「紅の豚」に登場するような飛行機。
それを駆る一人の男の冒険。・・・・・・の映画から物語は始まります。


映画? 飛行機? 冒険?
そー、そー、それがグランディアの世界観でしょう。
世界の果てが見つけられ、すでに冒険のない世界。
そこから飛びだそうとする少年のお話。


冒頭はなんとも、「雲の向こう、約束の場所」みたいではありますが。
ここに村の女の子が一人混じってたら、完璧に「雲の向こう、約束の地」だなあ。
・・・・・・という期待は後で報われることになるんですが。


まあ、なんかオープニングデモに出てくる曰くありげな金髪少女を見ながら「エターナルアルカディア2」かと思いましたが。きっと気のせいでしょう。
空を自由に飛ぶ、っていう意味では、あれはいいゲームだったんだけど。


そして音楽。
タイトル音楽が流れた瞬間、すでに涙ぐむ自分。
やっぱりグランディアはこうでなくては!


戦闘もグーだし。
導入部から敵味方の魔法・特技が入り交じって派手な戦闘になるのが、さすがにプレイヤーの好みをわかっている感じ。でも、最初からこれでついてこれるものなんだろうか。
システム的には、空中コンボができたことで、ちゃんと「クリティカル」をして「コンボ」という手番を整えるようになるのかな?
あと、キャラクターが「〜にねらわれてる! キャンセルして!」とかしゃべるようになったのは、エクストリームからなのかな? 結構よいシステムだと思う。


でも、なによりも、「ああ、グランディア」をやってるなあ。
と思った瞬間は、ゲームが始まってすぐに登場する、主人公と同居している美女が主人公の姉ではなくて「母親」なところです。
というか、今回「母親」と一緒に戦えるのね。
前回はお盆チョップまでだったけど。


なんか、冒頭デモシーンがちょっと多い気がして、それがマイナス要因です。
もっと自由に遊びたいんですが。
まあ、デモシーンでの台詞回しの出来は前に遊んでいた「ラジアータ」より遙かにマシなので、なんとか耐えられるんですが。


そんなわけで、「あの」グランディアが帰ってきた。
のかどうかは、まだわかりませんが、それはきっと追々わかってくるでしょう。
少なくとも、ここまでは期待できそうです。