映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦

すいません、久方ぶりに映画はいいなあ、と思いました。
ああ、レンタルして良かった。


日本映画のよさの、大多数がここにはある、と思うのだよ。
というか、大河ドラマよりも、ちゃんと戦国ものになっているのが、なんとも。


最後の「おい、青空侍。」を見てしみじみと思いましたが、映画だよなあ。
この前見た「オトナ帝国」は、良くも悪くもテーマが先立ってた部分があったんだけど、
これは台詞回しといい、キャラクタの芝居にせよ、群衆シーンにせよ、風景。
歴史考証的な部分にせよ、完成された映画としてみれました。


この映画、しんのすけが、敵の前にぱっと立ちふさがるシーンが、
何度も繰り返されるわけですが、一番最後、敵の大将と対峙する場面で、
涙ぼろぼろと。涙もろくなったなあ。自分。


自分が物事の発端のくせに、責任をとらずに逃げて韜晦する大人を、
ちゃんと問いつめる場面、本当に久々に見た気がします。


たとえば、亡国のイージスとか。ヒトラー最後の十二日間とか。
どっちかで、こういうシーンをみたかったなあ。


まあ、もちろん、子供向けの映画だからできたのかもしれないけどさあ、
それにしても、いいシーンだなあ、と。


普通この映画で盛り上がるとこは、「おい、青空侍」だと思うのだが。
僕は「オトナ帝国」でも「俺の人生はつまらなくなんてない!」が一番好きだし、
自分の趣味は変なのかもしれないなあ、とか。