天のほとりの愚神ども―ジェスターズ・ギャラクシー〈1〉


うわあ。
辺境惑星で恒星間交易船の建造に生涯を捧げる姫様、書こうと思ってたのに……。
まあ、いいか、この小説はそれが本題ではないから。


宇宙版「新撰組!」であり、権力者たちがそれぞれ権謀術数を交錯させる中、
「一銭の得にもならないのに戦う馬鹿者ども」が突破していくのは確かに、
新城カズマの特徴がでていて、これはこれでよいと思う。
大河ドラマ「組!」の三年前に始まったのは、運が良かったのか悪かったのか。


縁ある「行殺(はーと)新撰組!」と比較すると芹沢役が、
大河と比較すると山南役がいないのが難ではあるものの、
土方役が喧嘩番長っぽく、慶喜役の立ち回りが良いのは良い。
主人公が馬鹿者たちへと訴えるシーンはほろりと来たが、
沖田はこんなに良い役でない方が好みだなー。
軍資金がないなら、押し借りくらいしてください。副長。