鋼鉄の少女たち 2〜3
- 作者: しけたみがの,手塚一佳
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/04/01
- メディア: コミック
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「伝説の艦長」を書いてた頃って、とんがっていたせいか、
テストプレイのやりすぎて感覚が摩耗していたのか、
「遊んだ後で憂鬱になる」と言われてもピンと来なかったんです。
でも、確かにこの手の話は非常に憂鬱になりますな。
てーか、「角川コミックスエース」って少年漫画のコミックスじゃなかったっけ?
2000年代の流儀で「少年少女の戦争物」をやると、こうなるのは分からんでもないが、
いいのか、こんなに少年少女をまわしちまったり、死傷させちまって。
物語的に、安心できるところがあるぞ、と思うと必ず床が抜けているとゆーか、
ほっとできる登場人物やら人間関係やらが、次から次へと無くなっていく、
ってえのは読んでて不安になるなあ。
ずっと暗いんじゃなくて、間にお気楽後気楽を挟むから、より悲惨に見える。
依って立つところがない不安感が、話を面白くしているような気はするが、
これ、いったいどうやって話を落とすつもりなんだろう。
*1
それにしても、最初はただの一中隊の平凡な兵隊たちの話だったはずなのに、
だんだんと有能だったことにされていくのはなんなんだろう。
「この部隊は王国最精鋭だ」っていうのは「ヤン艦隊は同盟最精鋭だ」*2
という台詞と同意だと思っていたんですが、皮肉じゃなかったのか。
しかし、運命に翻弄される側は書きやすいのだが、翻弄する側は書きにくいのだな。
木貞の旦那は「相手を困らせるのが好きな変な人」なだけで、何がしたいのがわからん。
ただの舞台装置なのか。