武装錬金3〜7
- 作者: 和月伸宏
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/07/02
- メディア: コミック
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うわー。そうか、このマンガの敵って「個人経営」だったのかー。
「るろ剣」も味方は政府が付いてるのに対し、敵は基本的に個人経営だったけど、
そんな地元にしかいない連中が相手だったら、そりゃ組織だってる方が勝つわな。
賢者の石はガジェットとして出てきてるだけみたいだが、
主人公たちが組織に追われる身になってからは、
いつフェイスレスがでてくるんだろうとドキドキした。
この世界観だったら実は斗貴子の組織のトップがフェイスレスで、
長年オートマタたちと戦っていて、組織に追われてサーカス団と
一緒に逃亡する話へ繋がっていっても違和感がないよーな気がする。
主人公が人間であることにこだわりつつ、敵も味方を救うんだ!
という考えに流れていくのが、和月流なんだろーな。
その根底にあるのが、「普通の高校生の正義感」であるんで、
最初から人間外のヴァッシュが悪人でも救おうとするのと比べてはならんのだろうが、
確かに単に自分を満足させるための偽善だと言われてもやむを得まい。
ちゃんと「偽善だ!」と作中で言われてるのが、「るろ剣」との違いか。
一歩間違うと単なる蒼紫になりそうな蝶野を、危ういながらも動かしてるのが、
そこそこ読める漫画になってる原動力だろーか。
読んでると、どんどん「エスプガルーダ」を思い出していくが。
蝶野の妹かなんかが、鉄の羽で空を飛んで、はたき落とされる話、みたいな。