キノの旅 4

上大岡でタクシー待ちしながら読んだ。というか、読み終わってもタクシーが来なかった。しかたないので、もう一回最初から読んだら、天使の話が他の話の続きだと気がついた。だからキノが「僕は神様になんてなりたくない」って言うのか。と思ったころに、タクシーが来た。……という展開ならよくできた記事なんだが、実際にはそれでもまだ来なかったので携帯電話でシムシティをやって遊んだ。十五年分くらい遊んだところで、携帯電話の電池がなくなった。まだ、タクシーは来なかった。


久しぶりに「キノの旅」を読んだら、意外と面白かった。1〜3を一気に読んだときにはかなり食傷気味だったが、間が二ヶ月くらいあいたからか、結構新鮮に楽しむことができた。

この一冊は「大人編」かな? 結婚と仕事の話が多かった。1〜3は、キノが大立ち回りをする話や、単純に人々が死に絶えたり、臓物をブチまけたりする話が多かったせいか、こういう切り口が新鮮に感じた原因かもしれない。

「仕事をしなくてもいい国」は、ポジティブに「仕事」をすることを語る部分がよかった。日々、仕事に向かっているオイラは、本当のところ特に意味のない活動を延々と繰り返しているだけなのかもしれない。「自然界の動物は腹が一杯になったら、あとは働いたりしない、それは怠惰とかそういう事とは違うのだ」というのは、何で読んだんだっけ? 唐沢俊一の「ダメな人のための名言集」でした。

はてなは美しくなんかない、しかし、それゆえに美しい。
とか言ってみるテスト。