エルフェンリート 5th Note

エルフェンリート 5th Note [DVD]

エルフェンリート 5th Note [DVD]

第九話 追憶

ルーシー回想後編。コウタが「かっこいいよ」と余計なことをいったばかりに運命に落ちていく話。
ラーゼフォン」見たときも「カトゥンの定め」が流行歌とは思えなかったけど、リリウムは、子どもが好む歌じゃないと思うんだけどなあ。不気味だし。

とにかくすぐに赤面し、野毛山動物園ではしゃぐルーシー。この動物園のシーンは好き。なんか、ハルヒでも「うわあ、ぞうさんだあ!」って喜ぶハルヒ、という同人イラストを見た覚えがあるけど、落差がいいよね。自分の住処を得るために、躊躇いなく何の関係もない他人の首を刈ってるのに。
でも、ついこないだまでは、孤児院で普通に暮らしていたわけで、そうやって殺してしまうことは、おかしい、と自覚しているルーシー。無意識のうちに手を伸ばしてくるDNAからの声に、コウタの首を絞めてる自分。「私が人を殺すようになったら、コウタの手で私を殺して欲しい」……この台詞にオチがつかないのが残念であります。そう、コウタは最後にちゃんと引き金を引けなかった「イリヤ」の浅羽と違って、ちゃんと自分で引き金を引いたんだよなあ。うるうる。

そして、鶴岡八幡宮のお祭りの日。「ずっと、お前と過ごした記憶だけしか、私には残らないと思っていた」。これは、ユカ視点の話(思い出の夏祭り)を先に見せられているんで、コウタの悪さが際だつんだよなあ。DNAの声に怯え、ついにDNAのさしのべた手に手を伸ばしてしまう子どもルーシー。やっぱり、前の話で女の子に裏切られてるのが尾を引いてる、という描写。……DNA人格は、原作でもかなり後編で出てきたのだが、それをハッキリ書いてるこの辺はアニメでの改変かな?

そして、回想編は極楽寺駅前でのコウタとの別れまでで終わるのでした。電車編はこの後なのカナ?
なんかこうやって一話のなかに「にゅう」「ルーシー」「DNA」と三つでてくるのを見ると「にゅう」っていう萌え人格は、自分に耐えられなくなったルーシーが逃げ込むためにあるのがよく分かって痛々しさ100倍。

第十話 嬰児

蔵間の過去編。ルーシー・ナナ再バトル→、ナナ楓荘へ定住へ。35番の登場ためまで。如月さん過去編で一瞬出番あり。
再バトルではナナって、やっぱり両手があるままだとベクター使えないよね、というのが絵柄で見えて良かったし、蔵間編はやっぱりこの、背後から血まみれの奥さんが迫ってくるのが怖いし……なあ。「私は、もう子どもが生めない」ってマンガでも台詞があったっけ?

ナナの貼り付けとか、すごい格好のまま蔵間に迫る三番とか、そういうエロスは別にいいです。楓荘側のエピソードは、ちょっと無理矢理展開させてないかなあ。という感じがしないでもない。ナナが同居するに至る流れもなんだし、じゃあ江ノ島へでも、というのも変な進行だよなあ。ナナがちゃんとルーシーに謝る、とかルーシーやユカが御飯をナナにあげる、とか、そういった細かいフォローはよし。

白河さんは、やはり35番の存在を知らなかったらしい。白河さんと長官の関係とか、まったく描かれてないが、アレはアニメ版ではなかったことになってるんだろうか。なんか、白河・荒川・斉藤・如月という高年齢層女性陣の扱いが、原作以上にあんまりよくないなあ。斉藤と如月はどっちもすぐ死んじゃうけど。