文房具を楽しく使う 〈ノート・手帳編〉

文房具を楽しく使う(ノート・手帳篇)

文房具を楽しく使う(ノート・手帳篇)

流して読むと面白いけど、順に読んでいくと文房具密度が濃くて疲れる。
作者が冒頭で語る、電子ツールを使いまくりの毎日のなかで、仕事用のノートに落書きしていたところから、手帳にこり出すという話が面白かった。そうそう、パソコンじゃ、メモ書きながら関係ない落書きなんてできないもん。スケジュール帳をうまく使うのが苦手な人は、こちらが文章を書いたかどうか無関係にページが進んでしまうので、「ちゃんとスケジュール帳を使ってない」という不満を抱くのではないか、という指摘も自分に当てはまっていたので、ふむうむ、という感じ。文房具に関するオタク臭い本にならないよう、頑張ってる。

全般通して、ロディアとクォバディス、モールスキンが大きく取り扱われているので、ロディアとクォバディスが欲しくなる。いや、筆者が言うには、手帳には情報のつながりが必要で、それには「さっとメモやTODO書いて、用が済んだら捨てるメモパッドと、ずっと残るアイデアを書いておくノートブック、スケジュール管理と長期予定のためのスケジュール帳」という編成が基本だというから、その具体例が欲しくなるんだよなあ。

モールスキンについては、意外と万年筆インクが裏移りしやすく、紙の質がデリケートという話がのっていて、本当にその通りだと思う。でも、この本で推奨されてるボールペンだと、今度は字が映るんだよなあ。自分の筆圧が高いから。

後半、自分なりのノート・手帳を求める前に、いまどのような情報を書いていて、そのどこに問題があるのか判断してから、ノートや手帳に手を出さないと、結局使わないし、快適にならない。という話は仕事の目からすると当然のことなんだけど、こんな所で自分に提言されるとは思わなかったので面白かった。
そこで、自分がいまどうしてるか、書いてみた。ちなみに電車通勤者なので、持ち運ぶものは軽いことが第一条件。

会社:PC
 仕事で作る文書、仕事上のメール
会社・自宅:ノート
 TODO、メモ、ぱっと浮かんだアイデア、落書き、読書感想
会社・自宅:携帯電話
 私用メールの90%。友人のアドレス。
会社・自宅:iPod
 音楽。
自宅:PC
 私用メールの10%。ダイヤリー。金銭関係。買い物。申し込み。iPod母艦。

こんな感じ。普段はノートと携帯電話だけを持って移動している。アドレスは完璧に携帯電話だけにあって、PCにバックアップされていない。また、携帯電話とiPodは会社PCとは接続しない。以前は、Palmを持って歩いていたが、会社PCに接続できないので、ほとんど意味がなく、たまにプライベートでメモとTODOに使うくらい。

現状の問題は、ノートに片っ端から雑多なことを書いてるんで、この本で指摘されてるように、「長期的に必要な情報かどうか」というフィルタがないんで、玉石混合の状態でノートがすぐにうまってしまう。あと、自分のスケジュール管理が思い出した時くらいしかできてないので、常にその日ぐらし。「今週の予定」とか「来月の予定」といった、中期的な予定が立てられない。あと、自宅でTODOとかをとってなかったので、無目的にPCに向かっていること多数。

……やっぱり、ロディアとクォバディスをかってこよう。