テレビでハヤブサの番組をやっていた

日本の打ち上げた衛星ハヤブサのミッションに関する番組をNHK教育でやっていて、思わず見入る。ハヤブサに搭載されているのは、イオンエンジンで、燃料を調整でき、加速力は弱いが持続的に加速することで、大きな速度を得ることができるのだー。そのイオンエンジンを使ってのスイングバイを行って、数年がかりで小惑星イトカワを目指すのだ。

ああ、これって90年代にあった笹本祐一のSF小説「彗星狩り」の世界じゃないか。ミッションとしても、月以外の天体へ接触してサンプルを採取する、というのは確かに「彗星狩り」に似てる。というか、この番組を見るまで「ハヤブサ」に関して全然興味を持っていなかったのですが、それでもとても面白かった。次々と起きる障害に対応するプロジェクトチームの苦闘。失敗することも含めてのリーダーの決断。その結果、帰路についた「ハヤブサ」。
イトカワは500メートル程度の小惑星だが、こうしたミッションの積み重ねが、火星のような他の惑星への探査の下積みになるんだろうな、という感想を抱いた。

たまたまテレビを付けたらやっていたので見たけれど、そうでなかったら「ハヤブサ」について、絶対に興味をもたなかったと思う。いつも同じようなバラエティじゃなくって、こういう番組をちゃんと宣伝して見せてくれるなら、いくらでもテレビに囓りつくんだけどなあ。