魔法使いの娘 1〜3
- 作者: 那州雪絵
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2003/09/25
- メディア: コミック
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「ダークエイジ」「ここはグリーンウッド」「月光」で知られる、那州雪絵の新作シリーズである。
すげえなあ。二十一世紀になって、那州雪絵と川原泉の新作マンガが読めるってえのは。というか、那州雪絵のストーリーマンガっていつ以来だろう。「イリュージョンフードマスター」以来か。前世紀の。
で、中身なのだが。
まっとうな、いつもの那州雪絵の話だった。出来の悪い父親としっかりとした娘。娘はごく普通の女子高生でしたが、父親は普通に陰陽師だったのです。超越者としっかりとした活発な娘さん、という組み合わせは初期の「フラワーデストロイヤー」な感じであり、身近な父親の本当の姿を知らない娘というのは、「グリーンウッド」の蓮川兄弟のようでもある。
ただ、なんか、この人の作品世界も90年代初頭の「ダークエイジ」からそんなに変わってないような気がするが……ああ! 携帯電話があるのか、この作品世界には。というか、むしろ川原泉の「レナード現象には理由がある」には携帯電話が出てこなかったような気がするぞ。二十一世紀の女子高生が主人公なのに。
まあいいんだが。川原泉の世界に携帯電話はにあわん。