リーンの翼 vol4 王の奸計

リーンの翼 4 [DVD]

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濃い。
地上とバイストンウェル、ホウジョウ軍と反乱軍の視点が入り交じった3話から一転、主人公目線でまとめた一話。その分、濃度が濃い。サコミズ王のマヌケさと狂気のバランスがちょうど良い感じだ。キッズ・ムントやアスハムもそうだったが、あと一歩狂気が勝っていると、黒い話になりそうなのを、ちょうどいい感じで止めている。敵味方の憎み合う心が、異世界への門を開けるのだ、という設定はトミノ監督の世界観丸出しで心地よい。というか、ダンバインですね。

王様、何枚衣装を持っているのだ。
一話で何回着替えたのか。

王様とヒロインの戦いを止め、「親殺しはやってはいけないことなんだ」と諭す主人公。良い子だなあ。アニマックスでやってたTV版のカミーユとは偉い違いだ。……この主人公もそんなに親子仲がよくなかったはずなのに、でも親子の斬り合いは止めるんだよな。そして、あれだけ圧倒的な戦いでも反乱軍側に死人がでないとは、実に白い。白いよ、この監督。
そのわりに、フェラリオたちがまんま売春婦集団なのがある意味さすがだ。「あたしは気持ちいいことしてただけだよ」。フェラリオを上手で縛っておくのは小説版へのオマージュなのか!?