ジオブリーダーズ 10〜13

おお、尻上がりに面白くなっていく。まさかこんなところで妖魔夜行理論を聞くとは思わなかったが。いやあ、2〜3冊目を読んでたときには、こんなパトレイバー劇場版と妖魔夜行を足して二で割ったような話になるとは思わなかった。すごい勢いで読みやすい漫画になったし、展開もキャラクターも設定も台詞回しも好みなので、近年まれに見る予想外の大当たりであります。まれに見るのは「予想外」であること。

「悪人は単に悪いことをする人さ。『悪党』は例えば、100人を助けるために躊躇いなく99人を殺すことができる人のことかな」「俺たちは正義の味方じゃないことを認識しなくちゃいけない。俺たちは悪人じゃないにしても、悪党の手先なのかもしれない」「正義の味方っていうのは、例えば1人を生かすために、99人を見殺しにする人のことさ」みたいな。

そして、お祭りの終わり。遊び場の終焉へと物語は続く。のか?
……このコミックスで、終わりそうな展開からぱっと素直に完結した作品を知らないんだが、これはちゃんと終わるんだろうか。「トライガン」とか「エクセルサーガ」とか「ヘルシング」とか。