ランドリオール 8
Landreaall 8 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
- 作者: おがきちか
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2006/06/24
- メディア: コミック
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ダンスパーティと猫耳によるバラエティ編。
とみせかけておいて、次のエピソードへの伏線を引く。と。シリアスな面でもコメディ面でも、萌え要素でも、ちっさくておおきな五十四さんフィーバーの回。改めて五十四さんいいなあ。色々アンバランスなのがいいんだろうなあ。
五十四さんが、あんだけ秘密をため込んで、リドの踊る姿を笑って観ているのは変だ。とも思ったが、そういう所が実際にはあるよなあ。いつこの日常が崩壊してもおかしくないギリギリの状態だけど、それが破綻するまでは、平穏な普段の生活というのは続くのだ。という場面なんだと思うと深い。
自分が愛した人とはもう二度と会えない、あらゆる女性キャラに無関心で、どこか冷めた抜け殻のようなDXの立ち位置は、秒速5センチメートルの主人公と似通っているような気がするが、そこで「あなたは抜けがらじゃない。ただ満ちていくときを待っているだけ」と言ってくれる人がいるところが、この作品の行き届いた所だと思う。ロロットに『(自分の好きな人は)幽霊なんだ』とつぶやくDXの横顔の放心ぷりは、台詞のトリプルミーニングっぷりともども良い場面だとおもった。
あと、本編ではもうずっと出番がないうえに、一こましかでてないのに未だにおまけ漫画の母さんに萌えます。それから、寮母さん、既婚だったんですね。いや「ミセス」だから既婚なのは当然なんですが、なんかのキャラクターと混ざっているのか、ずっと独身の老女ハイミスだと思っておりました。誰と混ざったんだ? 「エマ」の最初の雇い主か?