サイレントヒル
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2006/11/22
- メディア: DVD
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ゲーム版はやったことがないが、「良くできた映画化だ」という批評をどっかで見た覚えがあったのでレンタルしてみた。ホラー好きだし。映画版のバイオハザード1とか好きだし。
126分。結果は比較的アタリだったと思う。これなら映画館で観ても良かった。ひたすら灰が降り続ける一面真っ白な廃村に立ちつくす主人公の情景が美しい。30年前の鉱山火災で一夜にして全滅し、今も灰が降り続ける村。そこで娘を見失った母親が、娘の姿を求めて村をさまよう。そのうちに、村にかつて起きた事件と、事件の渦中にあった少女のことを、主人公は徐々に知っていくのだが……
内容的には「ひぐらしのなく頃に」+「いばらの王」な感じだった。いや、原作ゲームやってないから、ゲームとどのくらい共通なのか分からないんだけど、『30年前の事件で一夜にして廃墟となった村』とか、『村が滅びるのを恐れる狂信者たち』とか、『神の怒りを治めるために××を○○にしたら、△△』とか。あ、「いばらの王」成分は、あの茨と、クリーチャーがわらわらいる廃墟のなかで遊ぶ女児(アリス)しかないな。
グロい場面や異形のクリーチャーを極力画面に映さないように編集しつつ、忍び寄る恐怖みたいなものや、背景設定で怖さを演出していているのが好みだった。カメラワークとかも結構よいが、どこかゲーム臭い気がしたのは、最近のゲームがホラー映画っぽいカメラワークなのか、それともゲームに忠実なカメラワークなのか。そこまでは私にも分からない。
あと、ゲームやってないんで、細かな部分はよく分からなかった。結局、あの村はどうして大火事にあったんだろう。坑道の火事だというから、ホテルでアレッサを××したときに失火したわけじゃなくて、その後の出来事なんだよな。あと、教祖ばあさんも教祖ばあさんで、なんで三十年間老けてないんだろう。