資料集めに失敗した話

会社帰りに、読む本がなくなったので「そういえば戦国ものの本とか読んでみるか」と思って、東京駅構内の本屋で適当に本を探す。そして、適当に軽そうな本を買って帰ったところ、本当に軽かった。あー、五百円損した。なんだ、このWikipediaよりも内容の薄い本は。

Wikipediaに書いてあって、知っていることしか書いていないし、知らないことはどうにも典拠が怪しい。桶狭間の戦いの時に、信長が森可成の進言で全軍騎乗のまま攻撃した、という話は初めて聞いた。そもそも、戦国時代に全員馬に乗っている騎馬隊があるとも思えないが、この話が三回くらい書いてあった。山本勘助が実在の軍師であるかのように書いている件、というか『甲陽軍艦』を史実を現した資料として引用しているのは明らかに素人仕事だなあ。今時、誰が『甲陽軍艦』に書いてある設定を史実だと思ってるんだ。小幡景憲を妙に持ち上げているのも信じられない。

というか、割と評判良かった漫画も外れだったなあ。伊達政宗って、自分が隻眼であることをあまり誇ってはいなかった(個人的には劣等感を感じていた点だと思う)のだから、自分からそれをアピールすることはないだろう常識的に考えて。