ドラクエ9 終わった

ラスボス「赤の他人の人」を倒して、ドラクエ9は終わった。始めてから一ヶ月と一週間で、プレイ時間75時間。
プレイ時間が掛かったのは、ラスボスに到着した時点のパーティーで素直に戦いを挑んだら、ラスボスのマダンテで三回くらい全滅したので、やってないクエストを解決したり、宝の洞窟でメタルキングを10匹ぐらい狩ってレベル上げていったら今度は楽勝だった。レベルの上げすぎは良くない。というか、通勤中に交換できる宝の洞窟だとザコ相手に全滅しかけるのに、ラスボスには楽勝、っていうのはすごいバランスだなあ。まあ、ラスボスに勝った後がメイン、というか、そういうストーリーラインだし、これはこれでいいのかもしれない。

ドラクエ9の主人公やパーティーメンバーは、みんなウィザードリィかマイトアンドマジックとか世界樹の迷宮とかに出てきたような「名無しの普通の冒険者」(主人公はちょっと違うけど、扱われ方としては同じ)で、世界で起きている事件とかには録に関わりがない唯の通行人で、そこがなんか食い足りないな、と思っていたのだが、ラスボスに対面してから、宝の洞窟攻略とか、転職の連続とか、取りこぼしたクエストの解決とかを20時間ぐらいやっていたら、徐々に考えが変わってきた。

「ただの冒険者」という、古い古いモチーフで、ラスボスとも「深い因縁のない他人」の関係だから、ラスボスを放置して、こんな脇道で延々とデザートランナーを狩っていたり、ゴーレム相手に改心の一撃がでるのを待ったりしても、そんなに不自然な感じがない。ラスボスを倒した後で、家に帰って幼なじみと結婚して幸せにいつまでも暮らしました。じゃなくて、まだまだ冒険を続けて、他人のやっかいごとにクビを突っ込んでいく、という展開も、「冒険者」「旅人」という古いモチーフが違和感を感じさせない。

たとえば、直前にやっていた「デビルサバイバー」や、その前やってた「すばらしきこのせかい」だと、主人公と主人公パーティーと、敵は物語の始まる前から緻密な因縁が組み上がっていって、絶対に戦わなきゃいけない不倶戴天の敵同士。主人公も仲間たちも、ラスボスに勝ったあとはもう戦う理由や、一緒にいる理由は何もなく、それぞれのモトの生活に戻っていってしまう。それだと、この「ラスボスを倒してもまだまだ終わらない」という感じはでないんだろうな。と思ったりした。

が、まあ問題は、この後遊び続けるかどうか。ということで。さすがにラスボスを倒した後でゲームをやりつづける気力は今のオイラにはあんまりないなあ。たぶん、イベント見て回るだけであと20時間は遊べるんだろうけど、どうすっか。