バンブーブレード 24話「剣と道」

バンブーブレード DVD 九本目

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むちゃくちゃいい話だった。
アニメのオリジナルエピソードなのに! 主要登場人物の良いところ、とくに漫画で書いて欲しいのに書いてくれない場面のオンパレード。漫画は挫折がないんだよなあ。とくにさとりんの啖呵が泣ける。ああ、1〜2話目で「なんだ、漫画と同じじゃないか」と思って観るのやめなくてよかった。


辞表を出したタマを追ってクラスに駆け込んできたキリノ
屋上で話すタマとキリノ
キリノとタマの思い出の合宿。
「私は勝たなきゃいけなかったんです。みんなそう思ってました」
「タマちゃんはそれでいいの!?」
「興味ありません」


キリノはコジローに相談に行くが、コジローははぐらかす。
前回の顛末と続けて、問題から逃げる顧問に、
「何で逃げるの! あんた顧問でしょう!」


タマちゃんと帰り道で一緒になるユージ君。意地悪く。
「タマちゃんは、今まで無理に剣道をやってたの?」
時をかける少女の川辺で「負けるって、こういうことなんだ」。
つぶやくタマちゃん。


「いいじゃないか。部活なんだから、楽しければ」
「楽しければいいんですか?
 私は今日、初めて自分の剣道を始められそうなんです。
 負けたこの悔しさを忘れたくはありません」


 生まれ変わることはできないよ。でも、変わってはいけるから。
 思い出すコジロー。


「努力が無駄だなんて、どうして言えるの!」
で、ここのさとりの啖呵がかっこいいのだ。千里の道も一歩から。ローマは一日にしてならず。大きなウリエッタは小さなアレサの集合である。
おそらく、これは普段ふにゃふにゃしてる人が、たまに「俺の人生はくだらなくなんかない!!」的な啖呵をきると格好いいという「ひろしの法則」じゃないかと思う。おそらくバンブーブレード最大の見せ場である。


一人学校休んで辞表を書いてたキリノを押し倒す鞘子さん。
「いつも笑ってばかりじゃなくて、泣いていいんだよ」「あたしを頼りなよ」


落ち込んだミヤミヤを立ち直らせることができず、「結局、俺は口だけで応援してたのかな」と落ち込むダン君。そうだねえ。ダン君は、漫画でもアニメでもわりとずっと口だけだったよねえ。というわけでダン君のがんばり編。


「あの二人が居なかったことにして、それでいいの?」という二人組の来訪。二人も格好いいよね。けじめもつけたし。