神の雫 21

神の雫(21) (モーニング KC)

神の雫(21) (モーニング KC)

部長とフランス旅編。「もやしもん」にもでてきたブショネという言葉をオイラに知らしめた点では功績が大きい。この作品には本当に、いつまで経っても本格的な悪役が登場しないのだが、これは「ビール呑んでる時に小難しいことを考えるな」という「もはしもん8」と似てて、「真のワイン好きには嫌な奴は居ない」という世界観が端々まで徹底されてしまったためだと思う。だから、親父もライバルも、小金持ちの成金社長も、社内の実力主義バリバリの部長も、やる気のなかった後輩社員も、みんなワイン好きになった瞬間にいい人になってしまって主人公との対立軸をなくしてしまう。