惑星のさみだれ 3〜8

一時は「明るい『ぼくらの』」かと思ったが違ったような気がする。これは「男の子が大人の男になる物語」なんだなあ。成長物語なんだ。

惑星のさみだれ 8 (ヤングキングコミックス)

惑星のさみだれ 8 (ヤングキングコミックス)

死を恐れ、世界を恐れて、部屋の隅で両足を抱えてガタガタ震えていた男の子が、仲間を守るためにドラゴンの口に手を突っ込んでベギラマと叫ぶようになるまでの物語のようなものなのだ。

出会いと他人とのコミュニティが深まるごとに広がっていく世界観。大切な人の死をも乗り越えていく人々の想い。自分よりも人の幸せを、勝利よりも生き延びることを、または生き延びることよりも、己の生を全うすることを望む人々。それが地方都市で緩やかに流れる家族と友人と学校の時間の経過の中で、劇的に起こる戦いと陰謀と隠し事と、平凡なラーメン屋の会話や家呑みの宴会の狭間で続いていく。

つまり要するになんだ。俺の漫画選択能力には概ね間違いがないなー。ということだった。

「戦いを終えて、人よ、恋を語れ」と終わって欲しいものだが。どーなることやら。