キルン・ピープル(上)

わりと面白いが、なんか段々だれてきた。最初は奇異なアイデアが面白かったんだけど、徐々に世界観に慣れてきたらタダの(比較的平凡な)探偵モノになっていて飽きが来た『ディファレンスエンジン』みたいになりそう。
萌えラノベにハマった高校生が自分の好みの非実在萌えキャラの人格を複製に組み込もうとして悪戦苦闘する話を思いついて、最初はは定型的なリアリティのない萌えキャラ人格だったものが、実験を繰り返す度に人格に経験が積み重なっていくことで独立した人格が複製にやどった状態になっていったり、定型人格を離れるにつれて無条件に主人公を大好きッ子状態から変容していくとか、新技術を手に入れようと画策する企業スパイに狙われるとか連想していったけど、それって『僕のマリー』じゃないのか? と思ったりした。